大文字山(山科〜安祥寺山〜銀閣寺)//京都東山


 
寒いので展望を楽しむことも無く
銀閣寺へ下る


2011.12.27 (火) 曇り 哲、道

コース:
JR山科駅〜山科毘沙門堂〜山科聖天〜後山階陵分岐を左〜安祥寺林道入口ゲート@〜安祥寺上寺跡の石碑〜安祥寺林道入口ゲートA〜川を渡り尾根に取り付く〜尾根道出合〜2度林道に出合〜山科からの谷コース出合〜トレイル道出合〜△大文字山〜大文字火床〜銀閣寺

注意:
◆JR山科駅からの大文字山ハイキングコースは谷道と尾根道があります。地形図にある安祥寺林道ゲートA付近からの破線の道は川から尾根に取り付くまで、現在道(踏跡)はありません。





安祥寺山防火管理道を歩いたことになる


 この年末、北山や比良では積雪があり雪を楽しむことが出来るのだが、今年も大文字山へ出かけることにする。JR山科駅から大文字山へ向かうのだが、今年は谷コースをやめ、「地形図にある破線の道を歩いてみよう」と言うことになる。

 チョット遅めの電車で山科駅へ向かい、サラリーマンと共に電車を降りる。駅東にあるスターバックスの横の細いトンネルを潜り山科駅の北側に出る。北側に出るとそこは静かな住宅地、線路沿いを東にとり、ガードからの道に出合い左に折れる。突き当たった毘沙門堂の門前で準備していると小雨が降り出し雨具を着ることになる。

スターバックス横の細いトンネルを潜り 毘沙門堂の門前で準備していると

 「去年は雪やった!」と言いつつ準備を終え、門前の左手にある川沿いの舗装道を歩き始める。山科聖天を過ぎ、そば屋さんを過ぎると分岐に出合う。右にとれば谷コースで大文字山へ行ける。今日は左にとり地形図の破線の取付を目指す。いつの間にか晴れてきた地道を進み小さな集落を抜けると右手に林道入口のゲート@を見る。

谷コースと尾根コースの分岐を左へ 右手に林道入口@のゲートを見る

 目的の尾根取付地点は奥の林道からなので、このゲートは通り過ぎる。少し進むと右手に「安祥寺上寺跡」と書いた石柱を見る。その横に山へ伸びて行く踏跡があるので「ハイキングコースはここからかも知れない!」と思いつつも「今日は地形図の破線の探索だ!」と、ここも通り過ぎる。そしてすぐに目の前に次の林道ゲートAを見る。

「安祥寺上寺跡」と書いた石柱を見る 目の前に2番目の林道ゲートを見る

 標高130m、「ここだろう」とゲート横から侵入し、古道の取付を探しながら林道を進んで行く。右手には谷が流れ、渡れそうなところが無く、しばらく進んで「おかしい?、行き過ぎた?」と言うことになる。地形図では送電線直下付近から取り付いているので、引き返すことになる。

 送電線直下まで戻ると、そこの川床には浄化工事がしてあり簡単に渡れそうもない。コンクリートの堤防に鉄のハシゴが埋めてあるのを見つけ、「渡れる!」とここを渡り尾根に取り付くことにする。

送電線直下まで戻ると 鉄のハシゴが埋めてあり、「渡れる!」と

 ハイキングコースにこんな危険なハシゴは無いものなので、「破線の道は、この浄化工事で無くなったようだ」と哲郎。対岸に渡り尾根に取り付く道を探すが何処にも見当たらないので、やはり古道はなくなっているようだ。結局、適当に登って行き尾根に取り付くことにする。

 疎林の中、足元のシダを踏みしめて登って行くと、境界マークを見るようになり、そのうちハッキリとした尾根道に出合い、レスキュウポイント「D−1」の立札を見る。その道を振り返ると尾根に乗って東の方へ下っている。やはり「安祥寺上寺跡」と書いた石柱付近がハイキングコースの入口のようだ。

疎林の中を適当に登って行く レスキュウポイントの立札を見る

 シダの中にハッキリとした道が続き、登りが続くが疎林の中を快適に歩いて行く。ソヨゴの赤い実をたくさん見ながら進んで行くと、すぐに林道に出合いガッカリする。10m先で再び左手の山道へ入って行き、再び尾根を登って行く。

シダの中にハッキリとした道が続き すぐに林道に出合いガッカリする

 「エッ!」と標高差30m登った所で再び林道に出合い、今度は少し下ったところから尾根道に取り付く。しばらく疎林の中の登りが続き、左下の林道に沿って登ることになる。そのうち、そんなに急斜面ではないがロープ場があり、それを登り切ると右からの尾根道に出合う。

今度は少し下ったところから尾根道に 急斜面ではないがロープ場があり

 この尾根道は谷コースから尾根に取り付きP400を経由する道だが、こちらも良く歩かれているようでここでレスキューポイントNoが「Dシリーズ」から「B−9」に変わる。少し下るように緩やかな尾根を進んで行くと前方から話し声が聞こえてきて数人の年配のグループに出合う。

 「火床へは、どちらでしょうか?」と尋ねてくる。そこは谷コースを登って尾根に出合う地点(「A−11」)で、当然右にとるべきなのだが、「数人いて、そんなこと分からずにハイキングするなんて!」と二人は驚いてしまう。彼らに道を説明し我々は先に尾根を進んで行く。

P400からの道に出合う「B−9」 谷コースからの道に出合う「A−11」

 ここからはいつも歩いている道、雑木を楽しみながら少し登って行くとトレイル【44-2】に出合う。さすがにトレイル道、寒いながらも前後にハイカーを見て歩くことになる。しばらく常緑樹の雑木が続く尾根、道端に白いものを見ながら快適に進んで行く。トレイル【45】から少し登って西へ向くと大文字山の頂上に着く。今日は霞んでいるものの大阪のビル群が見え、それを楽しんだ後、火床へと下り始める。

山頂までトレイル道を快適に歩く 大文字山の頂上から展望を楽しむ

 火床に着き用意したオニギリを食べえるのだが、北風が強く1個食べて早々に立ち去ることにする。火床の中心に来ていつものように京都市街地を覗き込むが、正面に見える愛宕山も雲がかかって寒そうである。やはり「寒い!」と、すぐに銀閣寺へ下ることにする。下り切った陽だまりで後始末をし銀閣寺のお土産やさんが並ぶ参道をたくさんの観光客に混じって抜けて行く。

火床に着きオニギリを食べえるのだが 観光客に混じって抜けて行く

 寒い大文字山の帰りには、うどんかそばを頂くのだが、いつもの「おめん」ではなく「甚兵衛」という店を覗いてみる。そばは美味しいのだろうが店の雰囲気がイマイチと言うことで二人には向いていなかったようだ。銀閣寺前のバス停は観光客で溢れているので、銀閣寺道バス停へ向かう。すぐにやって来た京都駅行きのバスに乗るが、ビールが効いてきた二人はすぐに目を閉じることになる。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
冬に目立つソヨゴの赤い実