南比良峠(奥ノ深谷〜深谷)//比良


 
深谷道の紅葉はもう遅いのか、天候不順なのか
紅葉薄く残念と言うことになる


2011.11.12 (土) 曇り  哲、道

行き:JR京都7:58 − JR堅田バス停8:45 − 坊村(江若バス)
帰り:JR比良駅15:37 = JR京都駅(JR湖西線)


コース:
坊村バス停〜明王谷林道〜牛コバ〜奥ノ深谷道〜大橋〜水晶小屋〜南比良峠〜深谷古道〜林道出合〜南比良集落〜JR比良駅

注意:
◆深谷の古道、森林組合の赤いマークが多く迷うことはありません。しかし古道は谷沿いで大きく崩壊しているので、ロープ場の迂回路がたくさんあります。標高700〜600m付近で斜面を100m急降下するロープ場があるので注意してください。
◆奥ノ深谷道、渡渉地点の橋は渡れませんので、少し上流に進み渡渉します。









 「深谷の紅葉はどうだろうか?」と出かけることにする。過去に「素晴らしい!」という紅葉を見て何度も訪れているが、最近は温暖化の影響か綺麗な紅葉を見ることができていない。奥ノ深谷から深谷へ抜けるコースは短時間の登山なので、JR堅田からのバスで出かけることにする。

 江若バスは臨時便も出て座っての出発となる。今日は「晴れ」という予報だったが、山々は朝から雲に覆われている。坊村で降りトイレ前で準備していると、団体さんが次々とやって来て朝から賑わう坊村である。

 我々は明王橋を渡らずに谷沿いの林道を歩き始めるが、ここのモミジはまだまだのようだ。ここにびわ湖バレーの営業休止の案内板があり、その期間はロープウェイでエスケープできないので注意が必要だ。

びわ湖バレー営業休止のお知らせ 明王谷のモミジはまだまだのようだ

 牛コバへの林道、毎年のように登りはじめで御殿山方面をを見るが、手前のモミジが紅葉していなく「深谷の紅葉はまだまだか?」と思ってしまう。林道が大きく折り返して行く付近も全く紅葉していなくて「早かったか!」と哲郎。

 今日も速足で進む道子、でもそんな我々をスイスイと追い越して行く男性、「JOEさんみたいに健脚や」と言っているうちに彼は消えて行く。目の前に新調された護摩堂が見えてくる。案内板に「登山者は十分注意するように」と書いてあるが、要するに「使用するな」ということのようだ。

全く紅葉していなくて「早かったか!」と 新調された二ノ滝護摩堂

 先行した男性も見えて来て、彼は牛コバの標識から奥ノ深谷へ向かって登って行く。標識にはもう一人の男性が休憩していて、我々もここで小休止とする。この男性も奥ノ深谷へ歩き出し、我々も彼を追うように歩き出す。標高差300mの登りが続くが、途中で先行者に追いつき「今日はゆっくりでいい」としばらく彼とお喋りをする。

 摺鉢山分岐の大木、マークも増え最近登る人が増えたようだ。勾配も緩やかになりここからしばらく斜面の横道が続き、少しずつ紅葉していく木々を楽しみながら進んで行く。

牛コバから奥ノ深谷道へ 奥ノ深谷道の紅葉はまだまだのようだ

 奥ノ深谷道は以前より歩きやすくなっているが、渡渉地点へ下る手前の小さな谷は以前より歩き憎くなっていてロープが垂れている。奥ノ深谷に出合うと予想通りロープが張ってある所に橋は無く、渡渉地点を探す道子、結局少し上流に進み渡渉する。

 谷間の紅葉を楽しみながら小休止後、植林地の中を大橋へ向かう。チョット暗い植林地にシロモジの黄葉が続き心地よく歩くことが出来る。

奥ノ深谷に出合い渡渉地点を探す道子 シロモジの黄葉が続き心地よく大橋へ

 大橋に着きいつものように河原で昼食とする。目の前の木の紅葉はいつもより黄葉しているので、「大橋付近は紅葉が進んでいるだろう」と哲郎。と言うことは目的の深谷道の紅葉は終わっているかも知れない・・・。15分の昼食休憩後、二人は南比良峠へと歩き始める。すぐに谷の紅葉を見るが、終わりかけてはいるものの十分楽しみながら谷を登って行く。

いつものように大橋の河原で昼食 大橋から南比良峠への紅葉

 谷沿いの道には「南比良森林組合」の看板や「赤ペンキの矢印」が多く、紅葉見物にはチョット邪魔である。谷が細くなると前方に水晶小屋が見えて来て、その横を通り右の谷へと進んで行く。小屋から南比良峠までに2度右へ振るところがあるが、そこには大きな赤い矢印があるので迷うことは無い。しばらく細い踏跡を辿り紅葉を楽しみながら登って行く。

谷が細くなると前方に水晶小屋が 紅葉を楽しみながら登って行く

 南比良峠に近づいて来ると雑木の林に出合うが、もう葉が落ちてしまい紅葉は終わっている。ただそこにサワフタギの実の青だけが光っている。堂満岳の雑木ももう冬枯れ状態、それを見上げながら南比良峠に着く。

雑木の林に出合うが、もう葉が落ちてしまい 南比良峠の地蔵

 早速、深谷古道を下り始めると、目の前に紅葉はなく「あ〜あ、ヤッパリ!」と言うことになる。古道はシッカリした道で少し溝状の道を下って行くとすぐに最初の数mのロープ場に着く。ここは足場を造ってくれたのか以前より歩きやすくなっている。渡りきるとすぐに右の急斜面を登る迂回路に出合う。

 古道はこの先で崩壊しているので、この斜面を登りすぐに下って行くと、紅葉が少しずつ残ってくれていて「有難う!」と紅葉を楽しむ。この付近から堂満岳の山肌が見えるが、以前の見たような紅葉は見られない。

古道はシッカリした道で少し溝状の道 迂回路の急斜面を登る

 しばらく名残の紅葉を楽しみながら古道を下って行くとまたロープが現われて数m下ることになる。その先斜面を数10m下ると、標高差100m前後のロープ場が続く。ロープ場の取付には最近マークが増えたので迷うことは無い。最初深谷を探索したときはこの急斜面を登り、「きつかった」ことを思い出すが、このルートはやはり下るに限るようだ。

名残の紅葉を楽しみながら古道を下って 斜面を急下降するロープ場は要注意

 下り切ると、今度は斜面の横道のロープ場が続く。こちらは急勾配ではないのでロープは不要のようだ。そのうち小さな谷の堰堤に出合い、谷沿いを下って行くと崩れかけた山小屋が見えてくる。小屋の横を通り深谷へ下りて行く。

そのうち小さな谷の堰堤に出合い 小屋の横を通り深谷へ下りて行く

 ここから深谷を下るのであるが、最初は右岸沿いに下って行く。このコース、okaokaclubが紹介した後はたくさんの人が訪れるようになり、最近踏跡もシッカリしてきているようだ。堰堤を幾つか下って行き、標高430m付近で左岸へ渡る。谷はまだ細いので十分渡ることが出来る。

 しばらく左岸を下って行き、林道終点が近くなった所で「保健保安林」の標識を目にするので、ここから下りながら谷に近づいて行き右岸へ渡る。そこには作業道のようなものがあり、堰堤を2つ下った所で左岸に渡り返す。そこから少し下ると作業道に出合い、舗装された林道に変わる。

@標高430m付近で左岸へ渡る A「保健保安林」の標識を目にする
B「保健保安林」の標識で右岸へ C最後の渡渉で林道のある左岸へ

 林道に出合い今日も「やれやれ」と深谷に沿った林道を歩き始める。深谷を離れ雑木の中を歩き始めると前方に猿の群れを見る。くま鈴を鳴らしながら近づいて行くと慌てて散っていく。どうやら柿の実を食べていたようだ。もう秋も深まり猿も大変なようだ。湖西道路を抜け目の前に広がるびわ湖を眺めながら二人はJR比良駅へ向かう。








地が芽を出し、
園が蒔かれた種を芽生えさせるように、


【イザヤ 61−11】
青い実が綺麗なサワフタギ