蓬莱山(権現山〜打見山)//比良
2011.03.19


今日は、延々になっていた比良の雪見登山へ出かける



2011.3.19 (土) 晴れ  哲、道





行き:出町柳バス停(京都バス)7:45 − 平バス停
 
帰り:JR志賀駅 15:40 − JR京都駅



コース:
平バス停〜権現山登山口〜ドン谷登山口〜アラキ峠〜権現山〜ホッケ山〜小女郎峠〜蓬莱山〜打見山


注意:
■京都バスの10系統の運行日が、平成23年4月1日から変わります。
3月16日〜12月15日の土曜・休日および8月14・15・16日に運行。
平日及び冬季の全日は運行しません。









 「今日は天気もいいし!」と、延々になっていた比良の雪見登山へ出かける。琵琶湖バレーの積雪情報では、180cm(?)とあり、今週も新雪が降ったようだ。出町柳バス停へ向かうと、数人の登山客が並んでいるだけで、「今日は少ないな〜」と道子。でも、次から次へとやって来て、これがまたいつものように、目の前で列に割り込んでくる。余りの多さに「後ろに並んでください!」と哲郎。もう朝から機嫌の悪い哲郎である。この朽木線「この春から土日休日の運行となり、冬は運休します」と報道が入る。「え〜、冬の武奈ケ岳はどうするの!」と言うことになる。

 バスは満席となり、立ち客もいる状態で出発する。朝から雲っていたが「今日は晴れ」の予想通り、大原を過ぎる頃から晴れてくる。雪景色の平バス停で10名程度降り、我々ともう1組の御夫婦だろう、カップルとともにバス停の小屋で準備する。花折峠道の権現山登山口に着くと、峠道は雪に埋まり、今回積雪があったことが分かる。車止めチェーンを越え踏み入ると、重い雪、春の湿った雪が足に食らいつく。入口付近は積雪が多く、40〜60cm、この先が思いやられる。

花折峠道の権現山登山口に着く 車止めチェーンを越え踏み入ると

 ドン谷の取付に来ると、先行のグループが歩き始めるところで、彼らは皆ザックカバーを付けているようだ。小休止していると、後ろからやって来た御夫婦は、ここでレインウェアの上着を着始める。主体性のない我々は、これらの光景を見て、レインウェアを着てザックカバーを付ける。ここからしばらく植林地が続き、暖かいのでしずくが雨のように降ってくるのだろう。アイゼンを付けた後で、ドン谷を登り始める。

ドン谷の取付に来ると ドン谷を登り始める

 先行するグループのトレースが続き、これを利用するのだが、いつものルートとは違い、谷沿いを歩いているので、時々倒木があると深くはまってしまう。「どこを歩いているんや」と文句を言う哲郎だが、春の雪、新しくトレースを作るのはしんどいので、仕方なくトレースに従うことになる。

 御夫婦と抜きつ抜かれつで、やっとアラキ峠に着く。途中で追い越して行った若いカップルは、元気よく先に出発する。峠から権現山への植林地の登りも重い雪が足にくるので、ここもトレースを利用して登って行く。登山グループと若いカップルは、上の方へ消えて行くが、我々と御夫婦だけは、ゆっくりと登って行く。

やっとアラキ峠に着く 前方が明るくなり、カラマツの林が

 標高950mを過ぎると、やっと前方が明るくなり、カラマツの林が見えてくる。もう目の前には雪原が広がり、後ろの北山を振り返りながら権現山に着く。標高996mの山頂では先客が休憩中で、我々も混じって景色を楽しむのだが、雪の伊吹山や霊仙山が薄っすらと見えるほど霞んでいる。前回来た時より随分と標識が見えるので、積雪は減っているようだ。皆さんホッケ山へ向かい歩き始めたので、我々も後を追うよう出発する。

標高996mの権現山山頂 ホッケ山へ

 積雪(新雪)は60〜80Cmのようで、ストックが深く沈む。トレースはあるものの、前回より歩きにくいと言うことで、ワカンを付けることにする。ホッケ谷道分岐を過ぎると、ホッケ山への登りにさしかかる。トレースは右に左に自在に歩いているようで、またまた面白くない哲郎だが、重い雪なのでトレースに従って歩くことにする。今日はいつもより30分遅れているので「そろそろ昼食や」と場所を探しながら歩くが、ホッケ山付近は風が強く、もう少し進むことにする。

ホッケ山付近は風が強く 右手に雪庇が続くが

 ホッケ山を下った所では右手に雪庇が続くが、その途中に先行していた団体さんを見る。彼らはラーメンを食べていて「ここで昼食とは」と哲郎には理解できないことである。結局、小女郎峠手前の緩やかな尾根で昼食とする。この付近は丘のように尾根が広がっていて、日差しをよけてアセビの木の下で昼食とする。平から蓬莱山へ向かうコースで遅くなった場合はこの付近で、早く歩くことが出来た時は、小女郎峠を登った所で昼食としている。昼食中に一緒にスタートした御夫婦は「お先です」と追い越して行く。

 昼食後は再び、緩やかな尾根を歩き出し、小女郎峠へと下って行く。峠を少し登った所から後ろを振り返ると、小女郎谷への踏跡が一筋あるが、ホッケ方面から、もう誰もやってくる様子はない。「あの団体さんは、権現山へ引き返すのやろか?」と哲郎。蓬莱山は目の前に見えるが、いつもここからが長く感じられる、この付近は緩やかな尾根が続き、左右に低木の雑木を楽しむことができるが、残念ながら今日は、その枝に樹氷は見られない。

いつも雪が無い小女郎峠 この付近は緩やかな尾根が続き

 標高1100mを過ぎ、最後の登りに入る。最後と言っても、そこは蓬莱山へは行けないのだ。やっと登り切り、目の前のスキー場を見ながら、最後の登りに入る。スキー場に着き、ロープをまたいでスキー場へ入りその中を歩き始める。いつもは右端の柵の内側を歩いていたのだが、ここに、たくさんのジャンプ台が造られて、危険で歩くことは出来ない。と言っても何処が安全か分からないので、ゲレンデのロープに沿って下って行く。我々の前後を勢いよくボードが通り過ぎる。でも、客が少ないので、危険を感じない哲郎だが、道子はどうなのだろうか。

スキー場を見ながら、最後の登りに入る ロープをまたいでスキー場へ

 ゲレンデを下り、トイレ横を登って行き、振り返りスキー場を見ると、どうやらリフトの横にある柵に沿って歩くと安全のようだ。登り切った所から、リフトの下を歩き打見山へ向かう。「今日は、しんどかった!」とロープウェイで下ることにして、多くの人で賑わっている打見山のトイレ前で、ゆっくり後始末をする。暖かい日差しを受け、春を感じてしまうが、雪遊びを楽しんでいる子供たちにとっては、この天気の方が良いのだろう。






しかし、
私自身は、
この足がたわみそうで、
私の歩みはすべるばかりだった。

 詩篇 【 73−2 】
リフトの下を歩き打見山へ向かう