蓬莱山(P1080〜ジャガ谷)//比良 |
ジャガ谷を下って滝平の谷分岐に着く (チャンピオン第2ペアリフト乗場) |
2011.07.16 (土) 晴れ時々曇り 哲、道
打見山山頂駅〜蓬莱山〜チャンピオン第1リフト乗場〜P1060〜P1080〜東の支尾根をジャガ谷へ下る〜滝平谷分岐〜チャンピオン第2ペアリフト乗場〜汁谷リフト乗場〜木戸峠〜クロトノハゲ〜キタダカ道を下る〜JR志賀駅
注意:
・蓬莱山からP1080への北尾根、最初は深いササと低木の雑木をかき分けて下って行きます。道は標高差60m下るまでハッキリしません。P1080から西への尾根は坂下方面へ下って行き、迷うと危険ですので、初心者だけで出かけないようお願いします。 ・蓬莱山から下り切った鞍部付近から尾根道はハッキリしてきますが、夏場は大量のコバエやブヨに悩まされます、夏場はお勧めできません。 先々週、小野村割岳で見たバイケイソウ、まだ咲き始めだったので「バイケイソウを見にジャガ谷(比良)へ行こう」と言うことになる。ついでにジャガ谷西方にあるP1080へ寄ることになるが、「この猛暑、坊村からノコノコ歩いていたのでは、十分な探索は出来ないだろう」と、ロープウェイを利用することにする。 湖西線から見る比良山系には雲がかかっているのを見て、ガスっていればP1080から蓬莱山へ、見通しが良ければ蓬莱山からP1080へ向かうことにする。でもバスがやって来る頃にはガスも取れてくる。20名の観光客とともにロープウェイから降り、気温21℃と言うことでリフト下のユリを見ながら、歩いて蓬莱山へ向かう。
笹平まで来るが、「歩こう!」と横のリフトを見ながら標高差100m、ゲレンデを登ることにする。リフトには大きな荷を持った人が多くいて「ザックにしては大きいし・・・」「テント泊とちゃう!」と道子。日差しを受けるゲレンデは暑く、二人はフーフー言いながらジグザグに登って行く。 やっと山頂に着き小休止する。「パラグライダーか!」と南側の斜面でたくさんの人が準備しているのを見て、どうやらあの荷はテントでは無かったようだ。山頂広場の西側に進み、P1080への取付を探す。踏跡がたくさんあり、あれだ、これだと言いつつ、やっと滝平へ下るリフト横の薄い踏跡を進んでみることに決定する。
リフト乗場横で前方に見えるP1080峰の位置を確認し、薄い踏跡があるササ原を進んで行くと、すぐにササは腰の高さまでとなり道はハッキリしなくなる。下る方向は北西で、時々足元のササを掻き分け薄い踏跡を確認しながら下って行く。 そのうち目の前に低木の雑木が続き、前方の尾根の様子が分からず進行の邪魔をする。それでも時々目にとまるマークを見て「方向は合っている」と確信しながら下って行く。
標高1140m頃から傾斜が少し急になってくるが難なく歩くことが出来る。標高1110mまで下るとササが低くなり踏跡もはっきりして来て、尾根もだんだん狭くなり尾根らしくなってくる。 雑木もしっかりした太い木に変わり尾根道が現れて来ると、雑木の尾根の快適な歩きが続き、緩やかに下って行く。「もうすぐ鞍部や!」と先を行く道子に告げる頃、足元に造林公社の境界マークを見る。
そのうち、造林公社の作業道だろうか、太い古道に出合、その道を下って行くと暗部に着く。標高1030mの鞍部、P1080までは標高差50上ることになる。鞍部の左手には植林地が接していて、「こんな高い所に植林して!」と思ってしまう哲郎。 古道はP1080へ登って行くので、それに沿って尾根を登って行く。すぐのピークはP1060で、そこから感じの良い尾根を進んで行くとP1080へ着く。
P1080で小休止、「ここでお昼にしよう!」と道子。二人がザックを降ろすと、それらに群がる虫の大群、止まって分かったのだが、顔に群がってくる小さな虫もいる。この虫、耳に飛び込んできたり、帽子の庇の中にもぐりこんで来るので、「ここはだめだ!」とジャガ谷へ下ることにする。 P1080には4方向に支尾根があり、踏跡は西の尾根についている。西の尾根を下って行くと坂下へ下ってしまうので、長池方面へは途中で北に折れているのだろう。ここは予定していた東の尾根を下り滝平のジャガ谷の谷分岐地点を目指す。
最初は綺麗な尾根を快適に下る。踏跡は無いが所々で古いマークを見る。標高1050m付近で尾根は少し南へ向きを変える。予定ではこの付近で左の支尾根へ移るのだが、ハッキリしない。道子が右の支尾根にマークを見つけ、結局ここでは右のハッキリした尾根を進んで行く。 尾根が下り始めると、低木のアセビが増えてきて歩きにくくなる。もうジャガ谷はもうすぐなのだが、直進をあきらめ左下に見える谷へ降り、ジャガ谷へ下ることにする。そこにはバイケイソウが丁度満開で咲いているが、虫がうるさくて十分な観察は出来ない。すぐにジャガ谷に出合うが、ここのポイントが分からず地形図を広げる哲郎、でも虫がうるさくて集中できない。上流の綺麗な景色は記憶になく、高度計も少し高い値を示しているので、「谷分岐より上流だろう」と判断して谷を下ることにする。
すぐに目的の谷分岐に出合い、「コース変更したので、尾根が南へ一つずれたようだ!」と哲郎。すぐの滝平のリフト乗場に出ると、風も通り虫の数も減ってくる。哲郎は「額と指と耳をやられた!」とオイラックスを塗る。「大丈夫だった」と言う道子だがTシャツに血がにじんでいて、それをめくると中に虫がいて数箇所刺されている。ブヨには虫よけが効かないのか?、余りにも大群だったからか?、いずれにせよ今日のコースは夏場は近寄れないようだ。「昼食は汁谷で!」と左手にある散策路を歩き始める。15分で汁谷のリフト乗場に着き、日陰となるリフト乗場で昼食とする。
昼食も終わりトイレを借り、下山にかかる。「今日はキタダカ道を下ろう!」と哲郎、「あの崖道!」と嫌う道子だが、二人はゲレンデを登って木戸峠へと歩き始める。木戸峠からクロトノハゲは崖上の巻き道だが、春にはバイカオウレンやイワカガミが楽しめるところである。ここには数個の木製の橋があり残雪時は落ちないよう注意が必要である。積雪時怖い経験をした道子は、いつまでも記憶に残っていて、橋を難なく渡り終える度に「次の橋は危険だ!」と言う。そのうちクロトノハゲに着き、結局怖い橋はなかったようで、「妄想や!」と哲郎。
久し振りの天狗杉、もう亡くなった山科のオヤジさんが「林道まで36折れや!」と言っていたが。今日は数えながら下ることにするが・・・、この暑さ、二人とも数が分からなくなる。林道に出合い橋を渡り旧道に入ると、いつものように谷で涼をとりながらユックリと後始末をする。
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