百里ヶ岳(木地山峠〜シチクレ峠)//高島トレイル


 
木地山バス停から北谷を辿って
木地山峠へ向かう


2011.10.08 (土) 晴れ  JOE、小てつ、哲、道

往復車利用:京都 − 木地山バス停


コース:
木地山バス停-(10)-北谷・南谷分岐-(15)-谷分岐から山道へ-(北谷コース70)-木地山峠-(65)-百里ヶ岳-(20)-百里新道分岐-(5)-シチクレ峠北の鞍部から東の支尾根を下る-(30)-谷分岐出合-(南谷林道歩き50)-北谷出合-(10)-木地山バス停
  ※参考タイムはやや健脚で休憩含む(昼食休憩は含まず)









 前回、小入谷よりトライした百里ヶ岳、シチクレ峠北の鞍部で休憩中に南谷へ下る取付を確認した。「北谷から南谷へ周回してみませんか?」と小てつさん、JOEさんも誘って4人で出かけることになる。

 今日の天気は快晴、R367号は車も少なく快適に走る。少し色付いてきた山々を眺めながら木地山バス停に着きトイレ前で準備する。山合の早朝はまだヒンヤリしているが、「すぐに暖まるだろう」とシャツ1枚で出発する。「いい天気や!」と空を見上げながら橋を渡り集落を抜けて行く。

木地山バス停に着きトイレ前で準備する 「いい天気や!」と、橋を渡り

 川沿いを歩いて行くと集落の外れに車止めがあり、車道は林道に変わる。植林地の中を歩いて行くとすぐに林道分岐に出合う。ここは北谷と南谷の分岐で、新しい標識も増えて、我々は右にとり木地山峠へ向かう。

 林道にはイラクサが続き、「ここのは痛くないよ!」と小てつさん。でも以前、愛宕山でイラクサを触り数時間手が痺れた哲郎はとても触る気にはなれない。ダラダラと歩いて15分、たくさんのマークが目に付く谷分岐に付き、左の山道へ入り木地山峠へ向かう。

新しい標識も増えて 左の山道へ入り木地山峠へ向かう

 低木の雑木の中を進んで行き、作業道が終わると薄い踏跡の山道に変わる。道はどんどん登って行き、谷より随分と高い所を歩くようになる。周囲は植林から雑木に変わり、登りだが心地よく歩いて行く。でもすぐに植林に変わり左手からの谷に出合いこれを渡る。小さな谷だが「丸木橋は滑る」と道子は渡れるところを探して渡渉する。

谷より随分と高い所を歩くようになる 左手からの谷に出合いこれを渡る

 すぐに本流に出合い渡渉することになるが、水量が少なく難なく渡ることが出来る。ここからしばらく谷沿いに歩き、何度も渡渉することになるが問題になるようなとこるなく、快適に歩くことが出来る。

何度も渡渉することになるが 谷沿いを快適に歩くことが出来る

 標高500mを過ぎ炭焼窯跡の横に古い発動機を見ると、登山道は谷から離れ、植林地を随分と登り谷上の高い斜面を歩くことになるが、再び谷に出合う。しかしもう谷は細くなり渡渉の心配はないが、汗かきの哲郎は「水のあるうちに」とタオルを谷水で冷やす。

 標高560m付近で小さな谷分岐に出合い、中央の支尾根を上って行くが、途中で左の谷沿へ向きを変える。そのまま支尾根を登っていけそうだが、支尾根はP825(桜谷山)へ登って行くので要注意。

谷上の高い斜面を歩くことになるが 中央の支尾根を上って行くが

 標高600mを過ぎ細い谷を渡るとジグザグに登るようになり、標高660mの木地山峠に着く。ここで小休止、JOEさん持参のチョコレートでエネルギーを補給する。休息後は尾根を南にとり百里ヶ岳へ向かう。しばらく左手に植林を見て、所々で紅葉が始まった木々を楽しみながら緩やかな細い尾根を進んで行く。

標高660mの木地山峠に着く 緩やかな細い尾根を進んで行

 木地山峠から百里ヶ岳へは標高差270m、「南の百里新道よりは楽だ!」と言う小てつさんだが、緩やかな登りが続き「いつ登りが始まるのやら」と思いながら登って行く。東方が開けた所から我々が登って来た北谷やその後方に高島トレイルや朽木の山々を眺める。

 途中でユキザサやツクバネソウの実を見るが、野草らしいものは余り目に付かない。植林地の中、だんだん登り始めて周囲が雑木に変わると、細い尾根から雑木の広がる広場に出て小休止とする。ブナが増えてきたのでもうすぐ山頂なのだろうが、あと数10m登ることになる。

植林地の中、だんだん登り始めて 心地よい広場で小休止

 ブナの木の中の登りが始まるが、小てつさんの言うとおりで、南の急登よりは楽なのだろう。健脚のJOEさんは一気に上って行くが、我々はユックリと後を追う。「山頂だ!、お昼にしよう!」と思ったが、山頂には15名程度の先客がいて木陰が占領されているので「前回と同じように下の見晴台で」と我々は山頂を後にして南へと下って行く。

ブナの木の中の登りが始まるが 「山頂だ、お昼にしよう!」と思ったが

 南へ下り始めると、ブナの木の間を下り急斜面だが心地よい。下りが落ち着いたところに見晴台があり、東方の山々、朽木の山々や後方に比良山系の展望を楽しむ。北には百里ヶ岳を見上げる事になり、色付き始めたブナに秋を感じる。今日もJOEさんはせっせと料理を始める。暖かい汁物はオニギリのおかずになり、これから寒くなる季節に最適である。「いつもすみません」と言いつつ食後のコーヒーも頂いて、話も弾んだ楽しい昼食を終える。

ブナの木の間を下り急斜面だが心地よい 見晴台から百里ヶ岳を見上げる

 昼食後は南のシチクレ峠へ向かって歩き始める。しばらく細い尾根を歩きちょっと登って行くと百里新道分岐に出合う。前回は右にとり根来坂へ向かったが今日は左にとり百里新道を下る。

 数分でシチクレ峠北の広い鞍部に着き小休止する。この鞍部には古い標識があるが「南谷」への部分が落ちているので、手にとって「こんな風に付いていたんや!」と小てつさん。早速前回確認した広場の東端にある南谷への下山口へ向かう。

「こんな風に付いていたんや」と小てつさん 広場の東端にある南谷への下山口へ

 鞍部の東端には南谷へ下る支尾根があり、谷に出合うまでは急で細い支尾根を下る。疎林の中を下って行くが、勾配はだんだんきつくなって歩き憎くなる。ここにはピンクのマークが続き、それを辿って下るのでコース選定の時間が省ける。細い支尾根だが途中で2回左に小さく振ったので、マークが無ければコース選定が必要であろう。

 そのうち雑木から植林に変わるが、相変わらず急勾配が続く。植林地の支尾根を下って行くと、下に谷分岐が見えてくる。しかし真っすぐの支尾根は勾配がさらに急になり「歩けないかも」と小てつさんと道子は左の獣道を下って行く。JOEさんと哲郎はそのまま直進し、急勾配を転がるように下って行く。

急で細い支尾根を下るが
最初は疎林の中を下って行く
そのうち雑木から植林に変わるが
相変わらず急勾配が続く

 谷分岐には林道があり、そこに降り立つ。早速谷で顔を洗う哲郎。獣道で迂回した二人も降りて来て、ここで小休止とする。標高差300m強の支尾根、30分で降りて来たようである。後はこの林道を木地山まで下るだけである。谷分岐付近だけ林道が崩れているが、まだ谷が細いので難なく進むことが出来る。林道を歩き始めるが、右に左に植林地が広がり余り見るものは無い。

谷分岐で小休止とする 林道を歩き始めるが

 先頭を行くJOEさんは野草に詳しく目が利くが、立ち止まることも少ないので、どうやらこの林道に野草は少ないようである。野草が少ないと長く感じてしまう林道、いやな感じがし始める頃斜面にポツポツとアキノキリンソウを見るようになる。岩肌の湿ったところにはイワタバコがあり、やっと立ち止まって野草観察をする。

 そのうち植林地の中にイラクサを見るようになり、北谷南谷の分岐が近づいてきたことが分かる。もう林道歩きに飽きてきたようで黙々と歩く4人であるが、14時丁度、朝、北谷へ向かった林道分岐に出合う。

アキノキリンソウ 朝、北谷へ向かった林道分岐に出合う

 「あ〜、やれやれ」と分岐から川沿いに歩き木地山バス停に着く。百里ヶ岳から約2時間、南谷コースは百里ヶ岳からの下山に向いているようだ。木地山バス停に着くと駒ヶ岳から降りて来たという女性二人、高島トレイルが詳しい小てつさんが対応するが、彼女達をデポ地点まで送っていく小てつさんを「まめやな〜」と三人は見送る。小てつさんが用意してくれたビールを飲みながら今日の周回コースに満足する哲郎、「ブナの紅葉も始まり来週から秋本番や!」。








その道は楽しい道であり
その通り道はみな平安である。


箴言 【 3:17 】
ユキザサの実