薬師峠〜縁坂峠〜青谷峠〜岩谷峠//北山 |
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「これが北山の尾根だ」と静な細い尾根を楽しむ |
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2011.3.05 (土) 晴れ 哲、道
コース: 岩屋橋バス停〜志明院〜薬師峠〜岩屋山〜P660〜縁坂峠〜P620〜青谷峠〜P667〜岩谷峠〜岩谷林道出合〜小野郷バス停 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今週は雛祭り寒波と言うことで、「新雪+40cmで〜す」と琵琶湖バレー、広河原方面へ出かける予定であったが、近郊の山を散策することにする。「岩屋山から、半国高山へ出かけよう」と北大路駅前バス停から岩屋橋行のバスに乗る。十三石山へでも行くのだろうか、団体さんが市ノ瀬バス停で降り、終点岩屋橋バス停で4人で降りる。 運転手が「これをどうぞ」と「雲ケ畑観光キャンペーン」の手拭い引換券を差し出す。前回来た時もキャンペーン中で、先着500名とあるので、秋からこの春にかけ、雲ケ畑を訪れる人は少ないようだ。一人の登山者が、我々の横をスタスタと志明院へと歩き始めるので、きっと桟敷ケ岳へでも行くようだ。我々はゆっくり準備するので遅い出発となる。志明院への道を歩き始めると、昨日の雪だろうか、木の上から雫が雨のように落ちてくるので、道子はフードをして歩く。路上の雪はないが、左右の斜面に積もっているので、雲ケ畑も今週は雪だったようだ。
志明院に着き小休止し、服を調節する。右手の登山道を歩き始めると、「今日は暖かい」とシャツ1枚と薄いパーカーの哲郎は、すぐに汗をかいてしまう。植林地を抜け、細い谷沿いを歩いて行くのだが、よく見るとトレースが2本あり、バスの男性以外にここを歩いている人がいるようだ。谷分岐に着くと、トレースは左右に分かれているが、右をとり谷沿いを薬師峠へと向かう、冬枯れの雑木の中を進んで行くと、谷も枯れ細くなって行く。薬師峠で小休止、トレースは右の桟敷へと続いている。我々は左へ折れ、岩屋山へと向かう、西へ向かう尾根は北風が当たり、寒いところなのだが、今日は風が弱くて助かる。
積雪は30〜40cmで柔らかく、とても歩き良い。途中でトレースに出合い、このトレースも岩屋山へと向いている。「下の谷分岐で左にとった人やけど、このマイナーな尾根を楽しむとは、粋な人がいる」と哲郎。三角点に近づく頃、前方から一人の男性がやってくる。「バスの乗客とは違うような気がするので、車で来たのやろか?」と哲郎。「男性は岩茸山は?」と言うので、どうやら間違ったようだが、「ここは岩屋山?」とも言っているので、山慣れた人らしい。哲郎がちょっと説明すると、彼は薬師峠へと消えて行く。 岩屋山に着くと、もうトレースはなく、積雪時にこんな尾根を楽しむのはokaokaclubだけのようだ。岩屋山の三角点はピークになく、三角点から南へ少し登って行くことになる。ピークから西の尾根をとるのだが、すぐに古い弁財天という建物を見る。雪道と言ってもテープがたくさんあり、否あり過ぎる程あり迷うことはない。この付近はアセビ等の緑色の低木が続く。広くなった尾根を登って行くと、標高680mのピークに出る。ここは要注意で、南の尾根へ進みそうだが、ピークからちょっと北寄りの尾根を下って行く。
50〜60m下って行くと、左手が植林地の細い尾根を進む。右手の木々の間から、城丹国境尾根が見える。枝が邪魔をして、スッキリとは見えない。しばらくしてP660へ登りと変わり、ゆっくりと登って行く。P660に着くと、ここは南の尾根を縁坂峠へ下って行くのだが、標高差120mの急斜面が続く。落葉の上の積雪、それに急斜面、足元がズルズルとスベリ歩きにくい。半分下った所で「やはりアイゼンを付けよう!」と言うことになり、急斜面で立ち止まり小休止とする。アイゼンを付けていると、丁度12時のサイレンが聞こえてきて、「ここは風もなく暖かい」と急斜面の途中で昼食とする。 ここは疎林帯だが暖かくなったのだろう、上から雪どけの雫が落ちてくるが、大きな落雪はない。今日は20分とゆっくりの昼食休憩も終わり、再び下り始める。今度はアイゼンのおかげで、スイスイと下ることができ、すぐに植林地中へ入る。植林地では、ジグザグの作業道が現われてきて、難なく縁坂峠に降り立つ。峠には立派な標識が並び、この峠も有名になってきたようだ。石組みの奥の地蔵さんはと覗き込むが、もう無いような気がする。
南尾根の取付は峠の北側から登るとよい。植林地の端を登って行くと、左手に道のようなものを見るが、歩きにくい所は、植林地の中を歩く。ピークまで登り切ると、尾根を西向きに歩く。細い尾根で迷うことはないが、こんな所にも無用のテープが多くある。尾根は南に向きを変え、P620への登りに変わる。標高差50mの急な登りだが、難なく登ることができる。途中で右に巻いて行く迂回路があるが、積雪時は危ないのでピークへ直登した方が良い。
P620からは「せっかく登ったのに」と言うほど、標高差100mの下りが続く。低木の雑木の中、細い尾根を下って行くと青谷峠に着く。「ここで、どのくらい」と道子、「岩谷峠まで1/3や!」と哲郎。この峠にはお地蔵さんがあり、右に青谷、左にも青谷があり、どちらも下ることができる。小休止後、「今日は岩谷峠や!」と目の前の植林地を登り始める。しばらく、左手に雑木を見ながら、植林地の端の尾根を歩いて行く。登りが続くが、緩やかな登りで、適度の積雪でとても歩きよく心地よい。
しばらく動物の気配や、鳥の鳴き声も聞こえない静かな歩きが続く。勾配が急になると、P667へ登りが始まる。標高差50mの登りだが、冬なので汗はかかない。登り切ったピークのある台地で北を振り返り、遠望を楽しみながら小休止とする。桟敷から城丹国境尾根がよく見えるが、遠くに白い比良山系も見える。P667は広いピークの東端にあり、雪原をゆっくり楽しみながら歩く。台地の端まで来ると南へ下って行く。ここを下り切ると、岩谷峠なのだが、左手に植林地を見て、ゆっくり下って行く。
鞍部に着くと、一杯の標識で、ここが岩谷峠と分かる。14時10分なので、今日も半国高山をあきらめ、小野郷に下ることにする。しばらく雑木の美しい谷を下って行くと、右手の斜面に巻き道を見て、これを進むことにする。もう積雪は10cmと少ないが、下りなので安全のため、アイゼンを付けたまま下って行く。小さな谷を幾つも越えて巻いて行くと、やっと石がゴロゴロとした谷に出合う。ここから林道まではすぐなのだが、今日一番の難所、間伐材なのか倒木で埋まる谷間を歩くことになる。ここでアイゼンを外し、「倒木が多く、持って歩いては危ない」とザックにしまう二人。
倒木で昔から歩きにく所だが、倒木が増えてさらに歩きにくくなったような気がする。右に左に歩き良い所を見つけて、やっと難所を通り抜け林道に出合う。「あ〜やれやれ」と二人は林道歩きを始めるが、目の前の倒木が見えてくる。でも多くの倒木は整理されているようで、難なく歩くことができる。途中でトラックや軽トラが奥へと進入して行くが、きっと雪で倒れた木を整理して行くようだ。 下りの林道は早く歩くことができ、30分で岩戸落葉神社に着く。いつものように軒を借り、着替えてゆっくり後始末をする。着替えていても寒くなく、「もう春やな〜」と春を感じる哲郎である。小野郷の派出所でトイレを借り、定刻にやって来たバスに乗るが、一杯の人で二人はビックリする。でもやっと座れた二人は疲れたのか長い眠りに入ってしまう。 ![]() ![]() ![]() ![]()
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