三国岳(久良谷〜経ケ岳〜P936)//北山 |
久良谷、予想以上に広い谷で心地よい |
2011.08.13 (土) 晴れ時々曇り JOE、小てつ、Hさん、Tさん、哲、道
久多滝谷分岐まで車利用 コース: 滝谷分岐〜三国岳登山口手前の久良谷分岐〜標高600m/左手の斜面を登る〜横道出合〜標高710m谷分岐を右俣〜尾根出合〜経ケ岳ピストン〜お茶屋跡〜P885〜三国岳〜P936〜東尾根〜京都府大演習林小屋(三国岳登山口)〜滝谷分岐
注意:
・久良谷に道はありません。上流はV字の谷で滝もあり初心者危険コースです。初心者だけで出かけないようお願いします。 ・三国岳〜P936〜天狗峠方面には、標識も無くはっきりした道はありません。初心者だけで出かけないようお願いします。 「JOEさんに久良谷を案内する!」と小てつさん。それではと、我々も同行することにする。話を聞きつけたHさん、Tさんも兵庫県からやって来る。毎日、日中に一雨あるこの頃だが、「今日は降らないでくれ!」と願うところである。R367に入ると帰省客だろうか日本海への海水浴なのか早朝から渋滞で、「集合の梅ノ木の休憩所へは予定より遅れる」と小てつさん。 橋を渡り奥山川に沿って久多へ向かい、久多下ノ町から北にとり滝谷分岐を目指す。集落を抜けると植林地の中を進み、岩屋谷/滝谷分岐に着くと先客の車が分岐に止まっている。ちょっときついが我々も駐車して、車止めから北の林道へ進入する。谷沿いの林道は涼しく12分で林道終点手前にある久良谷分岐に着く。
少し降りた所に木で造った案内板があり、初めてのHさんTさんはそれを覗きこむ。その案内板の右手に見えるのが久良谷で、早速6人は谷遡行を始める。皆さん健脚で「皆についていけるかな」と心配する道子だが、「谷遡行では大丈夫だろう」と哲郎。
先頭を行く小てつさんが「イワタバコが咲いている!」と叫ぶと、皆さんのデジカメが並び時間がかかってしまう。昨年訪れた時には気がつかなかったが、前回より2週間早いので咲いているのだろう。谷はだんだん狭くなり、V字の谷となり、谷の中を歩くことになる。
標高600m、この先の谷は勾配がきつくなり滝があり進めないと言うことで、ここから左手の斜面を登って行く古道がある。左手の少し高い所に大木があり、そこから左手に斜面を巻いて行く古道があるのだが、古道は少し先で崩れているので、ここから急斜面を這い上がり真上に折り返してきた古道の横道を目指す。 道が無い急斜面、各自好きなところを選んで登って行くが、獣道を見つけてはこれを辿る。標高差80mも登れば水平な横道に出合う。これを右にとり標高710mにある谷分岐を目指す。
谷分岐に着き小休止する。右俣は数mの滝、左俣は三段の小さな滝が見える。ここでは右俣を取る。滝があるので右岸のちょっと高い所を注意しながら進み滝上に出て、後は東へ谷を詰めて行く。 もう流れも細くなり、危険な所は無くなる。それでも小さな滝に出合うと斜面を巻いて行くことができ、問題なく進める。
何度か小さな分岐に出合うが本流を進み、そのうち流れは無くなり稜線が見えてきた最後の分岐で左を取り枯れ谷を登って行くと経ケ岳北側の尾根に出る。
細い尾根で小休止、谷の遡行も終わりザックを置き「やれやれ」と休憩していると、「ヒルや!」と道子、スパッツに付いている小さなヒルを払いのける。これを聞き、最近ヒルの餌食になったHさんはヒル恐怖症・・・ザックをおろさない。 南に標高差70mも登れば経ケ岳、休憩するという道子を残し、ザックを置いて登り始めるが、Hさんはザックを背負ったまま登ることになる。15分の経ケ岳散策も終わり、再びザックを背負って細い尾根を北へと歩き出す。
20分で御茶屋跡の高島トレイルに出合う。お昼にはまだ早いと尾根を北へと進んで行くが、尾根は少しずつ登って行くので苦にならない。でも日差しは遮られているものの風がない。久し振りの蒸し暑い尾根、湿度が高い時は小さな虫が付きまというっとうしい。 「ムラサキシメジがきれい!」とHさん、始めてみる哲郎はユックリと観察していると、皆から随分と遅れてしまう。Tさんはネットを取り出し頭から被せ、「花嫁のベールだ」と心地良さそう。P885付近は穏やかで広い尾根、木立が増えたところで「ここがいい」と昼食にする。
オニギリを食べている哲郎の横で、JOEさんは店を広げ何やら作り始める。卵を炒めて、サッサッサと素麺が出来上がる。皆さん美味しく頂き、毎度のことながら「ありがとうございます!」。 昼食後は感じの良い樹木の尾根を抜け、一登りして三国岳手前のピークに着く。西の鞍部を登り返して三国岳に着き小休止する。東方に烏谷山から蛇谷ヶ峰までずらりと良く見える比良山系を楽しむ。
12時45分、休息も終わり南の尾根を下り始める。急坂が終わり緩やかになる頃、久多への下山口があるのだが、先頭を行く小てつさんはそのまま南の天狗峠への尾根を進んで行く。「時間があればP936から東尾根を下ってみたい!」と言っていた小てつさん、今日はそのコースを楽しむようだ。
しばらく細い快適な尾根が続き、緩やかに下って行く。標高850mの鞍部から、今度はどんどん登って行く。鞍部から60〜70m登り返し細長い標高910mのピークを過ぎ、少し下って再びP936への急斜面を登って行く。 先週、伊吹山で下るだけの楽チン登山だった哲郎と道子、さすがに最後の登りはきつく感じてしまう。P936に立ち、小休止後南へ少し下り東尾根への分岐へと進む。
P936を下り切ったところで尾根は西へと向きを変え天狗峠へと続いている。そこでは目の前が開け南の山々の展望を楽しむ。ここには枯れ木の上に滑車がぶら下がっていて、これが東尾根分岐の目印となる。
早速東尾根へ進入すると、しばらく急坂が続き「ここを登るのはしんどいやろ!」と哲郎。でも標高差50mも下ると穏やかに下る尾根に変わり、「この道は登りに使える!」と小てつさん。 標高750mを過ぎると踏跡は北東の尾根へ進み、少し下った所で突然尾根から左の斜面をジグザグに下るようになる。斜面に細い崩れかけた道が続き注意ししながら下っていく。20分も下っただろうか下に屋根が見えて来て、小屋の横に降り立つ。
これは林道終点(三国岳登山口)にある京都府大の演習林小屋である。尾根も斜面も風が無く、蒸し暑い歩きが続いたので皆さん岩屋谷へ駆け込む。やっとスッキリした6人は林道を下り滝谷分岐へと歩いて行く。分岐に着き、まだまだ暑いと谷へ入る哲郎、小てつさんが用意してくれたビールを飲みながらユックリと涼をとる。
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