皆子山(足尾谷〜北尾根〜東尾根)//北山


足尾谷の紅葉を楽しみながら林道終点へ向かう


2011.11.21 (土) 曇り時々雨  哲

行き:JR京都駅7:54 = JR堅田8:45 − 坂下トンネル前
帰り:平15:59 −(江若バス)− JR堅田駅 = JR京都駅


コース:
坂下トンネル前で(江若バス自由乗降)〜足尾谷林道〜発電所〜林道終点(渡渉)〜くの字橋〜ツボクリ谷分岐(渡渉)〜急斜面を登り皆子山北尾根に取り付く〜皆子山〜寺谷分岐から東尾根へ〜P941〜P837〜お墓〜平バス停

注意:
◆2011.11現在、皆子山へ取り付く橋は全て流されています。足尾谷林道終点やツボクリ谷分岐地点は増水時渡渉できない場合がありますので、十分注意してください。増水時は皆子山東尾根を利用して下さい。









 「皆子山の紅葉見物、丁度良いだろう」というが、道子が行けないので哲郎一人で出かけることになる。JR堅田駅から8:45発細川行きの江若バスに乗る。他に3名の登山者がいて、平で降り蓬莱山へ向かい、ロープウェイで降りるようだ。

 いつものように坂下トンネル前のカーブ地点でバスを止めてもらう(自由乗降)。今日は寒いので山々の紅葉を見ながら日が当たる所でユックリと準備する。「紅葉が綺麗や!」とブラブラと安曇川沿いを足尾谷取付へと歩き始める。

坂下トンネル前で降りバスを見送る ブラブラと安曇川沿いを足尾谷取付へ

 昨日の大雨で「増水してるやろな?」と思っていたが安曇川の水量はそんなに多くなく一安心する哲郎。足尾谷橋に車が3台止まっていて、「こんな雨模様の日に?」と思っていたら手前の車の男性に出合、彼は腰に斧をぶら下げていて、「え!、熊がいるの!」と思ってしまうが、「私はこちらです」と彼は山仕事へ向かう。

 ユックリと足尾谷林道を歩き始める。川沿いの雑木が丁度見頃で「いい、GOOD!」と紅葉を楽しみながら進んで行く。発電所のダムに近づくと魚道から水が溢れているのを見る。本流はあふれていないものの、いつもより増水しているので「渡れるかいな?」と心配する。

紅葉を楽しみながら進んで行く 魚道から水が溢れているのを見る

 林道終点に着きさっそく橋を調べると、橋は大きく流されロープも切れている。「それでは前回渡ったところは」と少し下流のポイントを見るが増水して渡れない。橋から20m下流に渡れそうなポイントを見つけ、ここを渡ることにする。ジャンプ幅は1m、問題は対岸の石、滑らないことを願って一っ飛び、難なく飛ぶ事が出来「やれやれ!」。

 バイカオウレンの岩を過ぎ、大岩を登ると前回探索した北尾根の谷分岐に着く。でも今日はツボクリ谷の紅葉見物なので小さな谷を渡り先へ進む。「え!」と先ほどまで晴れていた空はどんより曇ってきて、ポツリポツリ降りだしたのでレインウェアーの上着を着る。

これじゃ渡れないと橋から20m下流を渡渉 左の大岩を越えると小さな谷分岐

 「紅葉がきれいだ」と歩き始めると、すぐに【くの字の橋】に出合う。増水して谷は渡れないので「仕方ない!」とこの朽ちた橋を渡ることにする。いつもはスイスイ渡れる橋なのだが、もう古くなった板、おまけに雨で滑るので、慎重に渡る哲郎。

 橋を渡り終え歩き始めると、登山道や眼下に素晴らしい紅葉が続く。いつも早かったり、遅かったりの紅葉見物だったが、今日は丁度見頃で「道子にも見せてやりたい」ところである。

くの字橋、雨で滑るので慎重に渡る哲郎 眼下に素晴らしい紅葉が続く

 ツボクリ谷分岐に近づき、足尾谷へ下りて行く。前方の渡渉地点に橋が無いのを見て「渡れるかいな〜」。増水しているので岩をへつって渡渉ポイントまで行く。そこには流れの中に一本の丸太があり、上にロープがあってある。ここを渡るのは久し振り、グラグラの丸太にグラグラのロープ、バランスをとりながらこれを渡る。

 渡り終え「あ〜やれやれ」と小休止、ふと左の斜面を見上げる。「今日のツボクリ谷は歩きにくいだろう」とこの斜面を登って皆子山北尾根を探索することにする。登り始めると雨でズルズルと滑る急斜面、小さくジグザグに登って行く。

渡り終え「あ〜やれやれ」と小休止 急斜面を登り始める

 登っている途中で雨が降り出し、ザックカバーをしたいが余りの急斜面、急いで登り少し緩やかになった所でカバーをつける。標高差70m登り標高600m付近で尾根に出る。尾根の東側には植林が続きちょっとガッカリするところだが、右手には丁度紅葉した雑木が続き心地よい。

 しばらく急登が続くが、両側に植林地が広がってくると勾配も緩やかになる。標高750m付近の植林地の中を歩いて行くと、だんだん踏跡がシッカリしてくる。

右手には丁度紅葉した雑木が続き心地よい 植林地の中、踏跡がシッカリしてくる

 そのうち右手に細い雑木を見るようになるが、もう紅葉は終わっている。尾根はさらに細くなり足元にアセビの低木を見る。植林地が遠ざかっても足元に造林公社の境界マークを見る。左手に前回登ったP866の稜線をみながら細い尾根を登って行くと右からの小さな支尾根に出合う。

 もう標高は900mを越え遠くに山頂も見えてくる。時おり降る雨はアラレに変わり、「寒い!」とTシャツを1枚補充する。しばらく緩やかな登りが続き、ツボクリ谷からの道に出合、皆子山山頂に立つ。

細い尾根を登って行くと、そのうち
右からの小さな支尾根に出合う
穏やかな尾根、遠くに山頂も見えてくるが
強い風とアラレで寒い!

 誰もいない山頂から比良山系を望む。丁度12時、山頂で昼食を予定していたが、降っていたアラレは雪に変わり、風も強いので下山することにする。

 雨が降っているので寺谷コースや皆子谷コースはあきらめ東尾根を下ることになるが「平まで90分、早く着いてしまう」と出来るだけユックリ下山することにする。寺谷分岐からの東尾根コースには小さな標識も付いていて、最近良く歩かれているようだ。

雪が舞う山頂から武奈ケ岳を望む 東尾根を下る

 東尾根を下って行くと、足元にシッカリした踏跡を見る。去年までとは全然違うハッキリした踏跡、このコースはメインコースになってきたようだ。P941から南東の尾根をとり、植林地の中最初の分かりづらい分岐に平への標識を見る。

 東尾根コースは植林地の中を下り、分かりづらい分岐を地形図を見ながら楽しむコースなのだが、こんなにハッキリしてくると楽しみも半減してしまう哲郎。・837を過ぎると目の前が明るくなり雑木が広がり、綺麗な紅葉を見る。

東尾根コースは植林地の中を下り 雑木が広がり、綺麗な紅葉を見る

 しばらく紅葉の尾根を楽しんだ後は尾根は東に向き植林と紅葉の雑木の間を進む。この植林の中で雨を避け、紅葉を見ながらオニギリを食べる。雨も小降りになり、緩やかに下って行くと植林地の急な下りに変わる。

 チョット下った標高720m付近で北向きの尾根をとり平のお寺に降り立つのだが、今日は足元にハッキリした踏跡を見て迷うことなく北東の支尾根に乗る。細い尾根に変わると植林から雑木に変わり、目の前に素晴らしい紅葉を見る。しばらく雑木を楽しんだ後、再び植林地を下り前方にお寺を見てお墓の横に降り立つ。

細い尾根目の前に素晴らしい紅葉を見る 前方にお寺を見てお墓の横に降り立つ

 ユックリ降りて来たつもりだが、まだ14時過ぎ、バスには1時間以上あるので河原に降りユックリと用具を洗い後始末をし、バス停で着替えをする。バスまでの時間「今日はやっているかな?」と杣道のお店で時間をつぶすことにする。今日は一人のご主人で「お食事は出来ませんが」と言うが、寒い哲郎はお酒を頼み、ご主人とユックリ山の話で時を過ごす。長居した哲郎、帰りには美味しかったと杣道のお酒を買い、やって来たバスに飛び乗ることになる・・・。








地が芽を出し、
園が蒔かれた種を芽生えさせるように、


【イザヤ 61−11】
皆子山の帰りは杣の道でバスを待つ