三頭山(細野峠〜芦見峠)//北山
2011.06.22


 
標高600mで関電巡視路に出合う


2011.06.22 (水) 曇り  哲、道

行き:JR京都6:50(JRバス)− 愛宕道バス停
帰り:越畑バス停13:58 − JR八木14:47−JR京都
コース:
愛宕道バス停[8:10]〜ウジウジ林道分岐〜細野峠への林道分岐〜林道カーブ地点より植林地を登る〜細野峠〜林道出合〜芦見谷府道出合〜・366南の支尾根取付〜関電巡視路出合(標高600m)〜鉄塔(標高680m)〜三頭山〜星峠からの道出合〜芦見峠〜[13:00]越畑バス停

注意:
府道芦見谷線・366地点付近に関電巡視路は無く、ここから登る三頭山への支尾根に道はありません。関電巡視路は送電線付近にあると思います(未確認)。









 「細野峠の様子と三頭山を北から取り付いてみよう!」というものの、予報によると今週末も来週も雨マーク、梅雨とはこんなもんなのだが。でも「今日は曇りで午後から雨」という予報、ネットでスポット情報を調べ、「15時までは大丈夫だろう」と朝早く出かけることになる。

 JR京都駅6:50発周山行きのバスに乗り愛宕道で降りる。いつものようにバス停の待合室で準備していると「おはようございます!」と近所の人が朝刊を取りにくる。準備も終わり8:10、バス停南にある愛宕道、ペンションへの道を歩き始める。今日は平日、林業関係者の車が数台奥へ向かって追い越して行く。

バス停南にある愛宕道へ進入する すぐに谷沿いの植林地を歩く

 谷沿いには白いウツギが満開で「今年のウツギは遅いな〜」と言いつつ歩いていると、目の前にキイチゴの黄色い実を見る。余りにも美味しそうなので手を伸ばす二人だが、「美味い!」とまたまた朝から寄り道である。「痛い!」とイバラに手を引っ込めるが、キイチゴは実がなくなると、ただのイバラになってしまう。

 左手にタカノスへの分岐を見て、しばらく谷沿いを歩いて行く。山裾の林道脇、コアジサイが色あせてきているが、その傍にたくさんの色付いてきたヤマアジサイを見る。

美味しそうなキイチゴの実に手を伸ばす ヤマアジサイが色付き始める

 やっとウジウジ谷の林道分岐に着き右の道を取る。真っすぐ進むと廃村田尻から松尾峠へ抜けるが、「作業中」の看板が在り、伐採でもしているようだ。右のウジウジ谷の林道には「通行止め」の看板があり「この先雲心寺や松尾の林道は通行不能」との看板も見る。

 分岐を100mも進んだろうか、橋を渡るとすぐ右手に林道分岐を見る。この林道が細野峠への林道で右に折れ進入する。

右のウジウジ谷の林道へ すぐの分岐は右に折れ細野峠へ

 林道の入口は舗装してあるがすぐに草ボウボウの道に変わる。この時期、「ヤマヒルが心配だ!」とスパッツの周りにヒル避けを噴霧する。目の前の車止めチェーンを避け、林道を歩き始める。

 途中で草ボウボウの林道からコンクリートで作った水路が中央にある道に変わる。それを過ぎるとコンクリートの林道に変わるが崩壊あり、倒木ありで車は通れそうにも無い。

車止めチェーンの向こうは草ボウボウ コンクリートで作った水路が中央にある道

 林道はもはや作業道という感じになり、左へ大きくカーブするポイントに着く。ここが細野峠への取付で、色々とマークがある。早速植林地を登り始めるが、凹だ谷間はジメジメしているので、1〜2m上を歩く。何のことはない、数分で峠に着く。

 峠で以前見た「←愛宕道・茗荷谷→」の標識が割れ地面に落ちているので、道子が「茗荷谷→」を枯れ木にぶら下げる。木上にも新しい「細野峠」の標識も見る。

林道カーブ地点から植林地を登って行く 標高差50m登り細野峠に着く

 芦見谷へは峠からハッキリした道が残っていて、これを下り始めるが、谷に突き当たったところで道は消える。ここから谷の中を歩き標高差50m下ると標高450mで林道(作業道)に出合う。「この道は登って来た峠の取り付き地点からの作業道とちゃう?」と道子は言うが、尾根を縦走した時、そのようなものは無かったような気がする。

 「後は芦見谷へ下るだけ」と思いきや、少し下ると前方に倒木の山?を見て、通れるのかどうか心配してしまう。幸いにも難なく通れ「やれやれ」だが、随分と時間がかかってしまう。

峠からの道が消えると谷を下る 少し下ると前方に倒木の山?を見て

 谷間が広がってきて芦見谷に出合い鉄の橋を渡る。府道を左に折れると100mで「・366」の林道分岐に着き小休止とする。この付近から三頭山の北東の尾根に取り付く予定だが、橋を渡ったところにある尾根の先端からは「なんだか登りにくそう」と、哲郎は西の林道をちょっと進んでみて、道子は府道を下って取り付きを探す。

芦見谷に出合い鉄の橋を渡る 「・366」の林道分岐に着き小休止

 「この近くに関電巡視路の入口は無い」と哲郎、府道を少し下って尾根への取付を探す。道子が尾根への薄い踏跡を見つけるが、もう少し先の芦見谷が北へ折り返した付近が一番緩やかな勾配になっているので、・366から南へ下り支尾根の先端付近で取付を探す。

 府道が南から北西へ曲がったところで「ここ行ける!」と道子が踏跡を見つけたので、ここから尾根に取り付くことにする。そこには「工事番号362号」の標柱が立っている。

府道が南から北西へ曲がったところ 薄い踏跡から取り付く

 標高410mで尾根に出て標高440m付近で・366からの尾根に出合う。尾根に道はなく、でも獣道なのだろうか踏跡のようなものがありこれを辿って登って行く。

 疎林帯を抜けると雑木に変わり、ここも踏跡を登って行く。でもヤブこぎは不要で登って行ける。そのうち左手に植林地を見るようになり、「植林地の端の方が歩き良いだろう」と、道子に様子を見るように言う。結局植林地を歩くことになるが、今日の高湿度、何処を歩いてもフラフラである。

疎林から雑木に変わる 結局植林地を歩くことになる

 植林地の標高590mのピークを過ぎると、目の前に北からの支尾根が見えてくる。斜面を登って行くと、送電線が見えて来て尾根に乗ると木々の間から鉄塔が見えてくる。「関電巡視路があるだろう」と植林地の尾根から送電線の下へと移動する。

 送電線の下は切り開いてあり、明るく風通しが良い。上下に鉄塔を見て、関電巡視路に出合い、これを登って行くことにする。巡視路は送電線に沿って下っているので、「関電巡視路の取付は・366から西の林道の送電線近くにあるのだろう」と哲郎。

 歩き始めた巡視路「なんて楽なんだろう」と登って行き道は雑木の中へと入って行く。道は緩やかになり快適な歩きが続く。

標高600mから巡視路を歩く 関電巡視路は快適な雑木道

 途中でワラビ畑を見つけ「まだイケル」と道子、結局二人で収穫することになる。標高680mで鉄塔の下を潜り、快適な雑木道が続き、右手に植林地見るようになると山頂は近い。先を歩く道子に「もうすぐや!」という哲郎は後ろからユックリとついて行く。

 左に芦見谷からの道に出合うと、三頭山の山頂に着く。11時40分、哲郎の予定より40分遅れてしまったが、今日の高湿度では仕方ないだろう。

鉄塔下を潜り快適な雑木道を歩く 三頭山に着き昼食とする

 15分の昼食休憩の後、芦見峠へ向かう。予定では峠から首無地蔵へ、また雨の心配が生じたら越畑へ下ることにしているが、下り始めたら「膝が少々痛くなってきた」「先日の武奈ケ岳の影響や」と道子が言う。「歩いていたら治るやろ!」と言う哲郎だが、雨の心配もあるので芦見峠から越畑へ下ることにする。

 25分で芦見峠に着き右にとり越畑へ向かう。峠は久しぶりだが以前と全く変わっていないようだ。越畑へ下って行くと一部道が崩壊していて木で仮設道が造られている。25分で集落の外れまで来て用水路で顔を洗い着替えて越畑のバス停へ向かう。

芦見峠から越畑へ下る 越畑への道に仮設道

 「バス停に確か喫茶店があったはずや」と近所の人に伺うと、「土日だけやったと思う」と返ってくる。バスまで1時間、「今日は暑い!、それに日が差してきた」と近くの農協でアイスバーを買い、のんびりとバスを待つ二人。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
コアジサイも、もう終わりや!