小野村割岳(ワサ谷〜南尾根〜広河原)//北山
2011.11.05


 
小塩谷源頭の紅葉を楽しみながら
広河原バス停へ向かう


2011.11.05 (土) 晴れ 哲、道

行き:北大路駅前バス停 8:02 − 下ノ町バス停
帰り:広河原バス停 17:00 − 北大路駅前バス停

コース:
下ノ町バス停〜ワサ谷林道〜ゲート〜谷分岐〜林道終点〜小野村割岳〜P911〜南尾根分岐〜P781東ピーク〜P711手前の支尾根へ〜広河原バス停

注意:
◆南尾根に登山道や踏跡はありません。細い尾根ですが時々出合う支尾根に迷い込まないように注意が必要です。地形図と磁石を確認しながら歩いてください。







 「15時から弱い雨が降り始める」と広河原のスポット天気、それでは「出かけるか!」と小野村割岳へ向かうことにする。雨模様にもかかわらず広河原行きのバスには登山客がいて、10名程度のグループが花背高原前で降り雲取山へ向かうようだ。

 下ノ町で降りると、男性2人も降り彼らは先にワサ谷林道へ消えて行く。我々はユックリの準備で、10分後にワサ谷林道を歩き始める。バス停周辺の野草を見ながらブラブラと歩いているとポツポツと雨が降り始め「予報と違うな〜」。

バス停から井ノ口山を振り返る もう淋しそうに咲くアキチョウジ

 民家を過ぎた所で「やはり着よう!」と二人はレインウェアを取り出す。でも着ると暑くなるので、しばらくザックに掛けて歩くことにする。林道は谷沿いの植林地の中を歩くが、所々で紅葉した雑木を楽しむことができる。

 足元にムラサキゴケの花を見る。この林道で春にはトキワハゼと一緒に咲いているのをよく見る。この花は本来春に咲く花なのだが、秋に毎年のように咲いているのを見る。

所々で紅葉した雑木を楽しむ どう見ても春に咲くムラサキゴケ

 道端に直径20〜30cmもある巨大キノコ、この付近で毎年のように見る。今日は速足でいつもより早く着いたゲートで一休み、先行者の影が見えないので、我々より速足のようだ。橋を渡ると少しずつ登って行き、少し強くなった雨で二人はレインウェアを着る。

 雨水でえぐられた林道、前回来た時よりもさらに深くなっているようだ。落葉が始まったトチノキの横を通り谷分岐の橋で、また小休止とする。

ゲートの橋で小休止 落葉が始まったトチノキの横を通り

 谷分岐から勾配がきつくなり、レインウェアのせいで「暑い!」ということになる。標高差45m登って最初に突き当たったところにある滝に「福重の滝」という名札を見て、裏には「級岳会により命名」と記されている。

 折り返した道からは紅葉の山々が見えるはずなのだが、この雨では期待できないようだ。林道分岐で左にとり、しばらく続くゴロゴロ石道は、雨の中ただ下を向いて黙々と歩く事になる。林道終点に着き岩を乗り越えたところで昼食とする。

滝に「福重の滝」という名札を見て 林道終点に着き

 木の下で雨を避けながら立っての昼食とする。昼食後支尾根を登って12時丁度に小野村割岳に着くが、先行者の姿は見えず、「この雨なので14時のバスで帰るのやろ」と哲郎。

 山頂から西にとり佐々里への尾根を歩き始める。弱い雨が降っているが丁度見頃の紅葉で「今日は丁度見頃や!」と道子。「今日は17時のバスで帰ろう!」と雨の中ユックリと紅葉を楽しみながら歩くことにする。

小野村割岳に着くが、先行者の姿は見えず 雨の中ユックリと紅葉を楽しみながら歩く

 雨は相変わらず降り続き、ガスでチョット霞んだ紅葉見物となる。一登りしたP911から南尾根分岐へ下り小休止とする。「今日は南尾根を下ろう」と南尾根の紅葉を楽しむことにするが「南尾根に紅葉ったあったかな?」。分岐を南へとり南尾根に進入する。

一登りしたP911から 分岐を南へとり南尾根に進入する

 雨は大降りにはならないが降ったり止んだりで、こんな天候の時は尾根筋が無難なようだ。杉の木の間に時々紅葉を見るが、この尾根には雑木が少ないようだ。南尾根には道がなく所々で低木の杉を掻き分ける軽いヤブコギが続く。

 レインウェアのパンツをはいていない二人はスパッツの上の膝が濡れることになるが、そんなことお構い無しにどんどんと進んで行く。もう通りなれた尾根なので迷うことは無いが、所々で出合う支尾根に迷い込まないよう注意が必要だ。

南尾根を進む 所々で低木が邪魔をする

 P781の東方ピークに着く。ここから西に伸びる尾根をくだればP781を経て桃木小屋へ出ることが出来るが杉のヤブが続き、雨の日は遠慮したほうが良い。我々は南のP711方面の尾根を進む。ここには踏跡も何にもないので、注意して南の尾根に乗る。

 標高700mまで下れば鞍部にでて、ここからは広くなって、緩やかな尾根を歩く。小ピークを越えると尾根はますます広くなり紅葉した雑木も目にするようになる。ここからP711の尾根に進まず、左手にP711を見る南西の尾根に乗り小塩谷源頭の紅葉を楽しみながら広河原へと進む。

P711手前、大きな倒木から南西へ 小塩谷源頭の紅葉を楽しみながら

 小さなピークを何度か越え、右手にネットを見ながら下って行くとネットも終わり最後のピークを登って行く。ピークを下りかけたところに前回見た誤表示の標識を見る。この先の分岐を右にとると「広河原バス停」のところが「尾花町バス停」となっているのだ。

 マジックで訂正しようとする哲郎だが、今日は雨で濡れているので「この次にしよう」とやめる。我々もすぐ先の分岐を右にとり広河原バス停へ向かう。はじめ緩やかな下りも植林地に入ると急勾配に変わる。ここにはアンテナのケーブルが続いているのでこれに沿って歩き、最後はケーブルから離れて植林地を下って行くと下にバス停小屋が見えてくる。

右手にネットを見ながら下って行くと 下にバス停小屋が見えてくる

 P711から30分、15時30分に広河原バス停裏のお墓に降り立つ。バスまで時間が十分あるので着替えてから庄兵衛さんによることにする。雨が降っているので谷傍の小屋の庇を借り後始末をし庄兵衛さんへ向かうと、先ほどまで燈っていた明かりが消えていて慌てて店を開けてもらう道子。「やれやれ」と降り続く雨を見ながら「ビールが美味い」といつもの哲郎である。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
直径30cmの巨大キノコ