不動谷右俣/ポンポン山//京都西山
2011.06.15


 
ポンポン山にもこんな素晴らしい滝があります!


2011.06.15 (水) 曇り  哲、道

行き:JR高槻駅北バス停 7:53− 出灰
帰り:阪急長岡天神


コース:
出灰バス停8:30〜8:50せせらぎの里/出灰不動尊9:10〜(不動谷を遡行)〜谷分岐から右俣9:40〜10数mの滝で左岸(右側)の斜面を登る9:50〜(谷遡行/小さな谷が続く)〜標高500m谷分岐で中央の斜面を登る11:15〜支尾根に出合右へ11:40〜東海自然歩道出合11:50〜12:05ポンポン山12:25〜釈迦岳12:45〜13:30京青の森(道標4)13:35〜西山古道(道標7)〜西山古道(道標17)〜14:30立石橋〜奥海印寺〜阪急長岡天神

注意:
・ポンポン山不動谷、左俣は滝を高巻いて登って行きます。右俣は小さな滝が連続します。いずれも危険な所がありますので、初心者危険コースです。初心者だけで出かけないようお願いします。
・奥海印寺からバスを利用する場合、バス停「上ノ町」・「奥海印寺」でのバス便数は少ない。左・右に一つ歩くと、路線が増える「明神前」・「海印寺」バス停を利用できます。(駅まで歩くのもよし!)









 「出灰のアジサイ、咲いているだろう!」とポンポン山へ出かける。今週も雨を避け平日登山となる。早朝の電車でサラリーマンに混じってJR高槻駅へ向かう。早朝の駅のトイレには列が出来、平日登山では要注意である。

 JR高槻駅北バス停7:53発二料行きに乗る。たくさんの子供達と一緒に乗り、出灰で降りる。一緒に降りた一人の男性はすぐに出灰へ向かって歩いて行く。我々も道を横断し靴の紐を締め直し、出灰川沿いの道を歩き始める。でも例年と違ってホタルブクロの白い花が見当たらない。

 川沿いのアジサイも全く色付いていないし、例年民家の石垣に咲く大きなサボテンの花は、まだツボミのままである。「随分と遅れているな〜」とアジサイは諦めることになる。

出灰バス停で降り、道を渡り
出灰川沿いの道へ向かう
川沿いのアジサイは色付いていなく
サボテンの花もまだまだツボミ

 川辺の満開の白いウツギの花を見ながら、ユックリと歩いて行くと20分弱でせせらぎの里に着く。ここから谷を遡行するので出灰不動尊の看板の前で準備する。この看板の裏の川辺では携帯用のアンテナ工事をしていて、その説明によると、ここの建物は「きつつき山荘」と呼ぶようである。

 準備が終わるとちょっと広くなった不動尊への道を下って行き、橋を渡る。不動尊への山裾の細い道には蛍光灯がついている。ここには、ここが神聖な場所なので「川遊びをしないこと」等の注意書きがある。すぐに不動尊に着き目の前に鳥居を見る。

出灰不動尊の看板の前で準備する 不動尊への山裾の細い道には蛍光灯が

 不動谷へは鳥居の右手の斜面を給水パイプに沿って進んでも良いが、今日は鳥居の左手から斜面を越して取り付いてみる。左手の細い道は滝に突き当たるので、その手前から左手の斜面を登って行き滝を越したところで右手の谷に下りていき、給水パイプからの道に出合う。要するに鳥居から給水パイプに沿って歩けばいいのである。

今日は鳥居の左手から斜面を越して 滝の手前から左手の斜面を登って行き

 谷沿いの斜面の獣道のような所を給水パイプに沿って進んで行くと谷に突き当たる。「ここから、左岸、右岸、どっちやった?」と考える哲郎の傍を道子はスイスイと進み、給水パイプがある谷沿いの崖の下を歩いて行く。崖下を通り抜けると数mの滝に出合う。この付近で左岸から右岸に渡り、滝上まで上がり少し進むと谷分岐にであう。

給水パイプがある谷沿いの崖の下を歩く 崖下を通り抜けると数mの滝に出合う

 「どっち?」と道子。「今日は右俣の滝を見よう」と哲郎。分岐から適当に谷を渡り右俣の左岸へ進んで行く。谷の水量はまずまずで難なく歩けるが、これ以上増水していれば谷の遡行は無理のようだ。

 左岸や歩けない時は谷の中を歩いて行くと、前方に数mの滝の後ろに大きな滝が見えてくる。谷分岐から10分足らずである。

谷分岐で今日は右俣をとる 右俣の左岸に取り付き進んで行くと

 滝上へは左岸(右手)の斜面の中ほどを20mぐらい登って行くのだが、ここは滝下まで下りて滝を眺めることにする。目の前の木に滝名が書いてある板がぶら下がっているが、もうその名前は読めなくなっている。

 休息後右手の急な斜面を登り始める。斜面は年々ガレてきていて高い所を巻いて行くことになる。このガレ場は足元が不安定なので要注意、慎重に滝上の岩へと登って行く。上り終えた二人は少し広くなったところで飲水休憩とする。

数mの滝の後ろに大きな滝が見えてくる 滝上の少し広くなったところで飲水休憩

 滝上の左岸から右岸へ渡り、しばらく谷沿いの植林地の裾を歩いて行く。いつもは対岸(左岸)の植林地が切れた所で谷を渡り左岸の雑木の下を歩いて行くのだが、先を行く道子は左岸の雑木が茂っているのを見て、そのまま右岸の植林地を進んで行く。

 植林地の勾配がきつくなり前方が崖っぽくなってきたので、哲郎は道子に谷へ降りるように言う。谷を渡りここから左岸を歩くことにする。

滝上で左岸から右岸へ渡り
しばらく谷沿いの植林地を歩く
左岸の植林地が切れると渡渉するのだが
今日は右岸の植林地をこのまま進む

 標高400mから目的の谷分岐(標高500m)まで標高差100mだが、この間に小さな滝が連続する。途中の目標物は標高450m付近にある炭焼窯跡ぐらいで、ここを過ぎると谷は狭くなりV字の谷、滝に出合うときは慎重に巻いて行く。滝を巻くときはほとんど左岸の斜面を歩く。急な斜面もあるので注意が必要だ。最後の滝を越えると標高500mに近づいて来て、なだらかな谷を歩くことになる。

小さな滝が連続する 標高450m過ぎの滝で進路を探す道子
谷は細くなりV字の谷となる 最後の滝だが急斜面は要注意

 標高500mにある谷分岐に着き、小休止とする。今日は前回哲郎が探索した谷分岐中央の斜面を登って行きポンポン山へ向かうことにする。休息後、早速斜面を登り始める。細い支尾根を快適に登って行くが、時々折れた枝が足元に転がっているのでこれを取って左右に避けて行く哲郎。

 ちょっと太めの枝を取り上げた時、ドッサと足元に何か落ちてくる。「マムシや!」とビックリする哲郎、もう少しでマムシを掴むところであった。マムシもビックリしてジットしているので道子に素早く通り抜けるように言う。標高差110m登ると支尾根に出合い右に取る(左が高くなっているので間違わないよう要注意)。

標高500mにある小さな谷分岐
中央の斜面を登って行く
標高610mで支尾根に出合い右へ
左が高くなっているので要注意

 最初はハッキリしない作業道が続く支尾根だが、道がしっかりしてきたと思う頃、10分で東海自然歩道に出合う。さすがに大阪の山、後ろから登山者がやって来て追い越して行く。

 京都北山には無いような綺麗な道が続き快適に歩ける。前方からも下山者数人に出合い、今日が平日という事を忘れてしまいそう。15分でポンポン山に着く。

ハッキリしない作業道が続く支尾根だが 10分で東海自然歩道に出合う

 山頂に立ち、またまたビックリ!の二人。丁度12時、山頂には数グループ、30人位の登山者がベンチに座って昼食をとっている。「さすがポンポン山や!」と哲郎。山ガールや山ガール風の方もいるが、さすがにスパッツをしているのは我々二人だけのようである。

 我々も木陰でベンチに座り昼食とする。「下山はどうしよう?」と道子。急げば13時台のバスに間に合うが、ユックリ道なりでと言うことになる。とりあえず釈迦岳へ向かうことにする。

平日でも賑わうポンポン山 東海自然歩道を快適に歩く

 さすがに東海自然歩道、杉谷分岐を過ぎ快適に20分で釈迦岳に着く。釈迦岳山頂はベンチやテーブルが新調され「ここは小休止!」とコアジサイやモチツツジを見ながら休息する。

 善峯からのバスは諦め、京青の森に下り、先日「おばさん山歩き隊」が通った「西山古道」とやらを歩いてみることにする。低木の雑木が広がる伐採地を抜け下って行くと京青の森の分岐に降り立つ。

新調のベンチで一休み/釈迦岳 京青の森に降り立つ

 この分岐、左は奥海印寺(長岡京)や善峯へ、右に下れば大沢へ、「西山古道」は右前方の植林地を巻いて行く。「西山古道から立石橋(奥海印寺)へ向かおう!」と古道とやらを歩き始める。最初緩やかな道も見晴らしの良い峠から下って行き、ゴルフ場の真横を歩き柳谷観音へ向かって行く。

 途中「道標7」で折り返し立石橋への道を取る。道は雑木が適当に伐採され、見晴らしと風通しを確保してあるが、「ちょっと切りすぎや!」と哲郎。右手から谷の音がしてきて橋を渡り登山道に出合う。ここから谷沿いを下ればすぐに立石橋に着く。

西山古道の標識とMAP
「古道中心で分かりにくい」と哲郎
高速道路の工事現場に突き当たり
興ざめの二人

 途中で見た「西山古道」のMAPや標識は、いずれも古道を中心に作成してあるので「登山者にとって分かりにくい!」「従来の登山道をベースに書くべきや!」と哲郎。立石橋を渡り右にとり奥海印寺へ向かう。すぐに高速道路の工事現場に突き当たり、興ざめの二人、バスに乗らず「もう少し歩こう!」と、だらだらと下って行く。








主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10−13】
細い茎が丈夫、根が丈夫なので
馬も繋げるで、「コマツナギ」