ポンポン山(バナ谷〜釈迦岳〜立石橋)//京都西山
2011.12.12


 
途中で数段の滝に出合うので
ここは右岸の岩を登って行く


2011.12.12 (月) 晴れ  哲、道

行き:JR高槻駅北バス停7:53 − 出灰バス停
帰り:立石橋から長岡京市奥海印寺


コース:
出灰バス停〜出灰集落東端にあるバナ谷口〜バナ谷遡行〜標高490m谷分岐から左俣〜せせらぎの里への尾根出合〜出灰への尾根出合〜東海自然歩道出合〜△ポンポン山〜△釈迦岳〜京青の森〜立石橋〜奥海印寺

注意:
◆バナ谷は流れの細い小さな谷ですが、途中からV字の谷になり長い滑滝があり危険なので、初心者だけで進入しないようお願いします。









 「クリスマスのリースの赤い実が、もう赤くない!」と道子、今日は近郊の山へ赤い実を探しに出かけることになる。

 JR高槻駅北バス停から二料行きのバスに乗る。平日の早朝にもかかわらず、他に数名の登山客を見る。出灰で降り、バス停の待合所でユックリと準備する。出灰川沿いを歩き始めると冷たい風が通り抜け、「もう冬なんだ」と感じる。

 出灰の集落に人影は無く、集落の東端から出灰川へ下りて行く。橋の手前には獣避けなのか大きな看板のような鉄板で入口がふさがれ渡れないようにしてある。

出灰川沿いを歩き始めると冷たい風が 集落の東端から出灰川へ下りて行く

 そのつい立の端から橋へと回り込み川を渡る。対岸には畑があったが、もう利用されていないようだ。川に沿って少し上流へ進むとすぐにバナ谷の入り口に出合い、早速遡行を開始する。

バナ谷の入り口に出合い 早速遡行を開始する

 踏跡は無いが、小さな谷なので谷横を歩いて行く。流れが細いので大きな流木は無く、細い枝が溜まっていて汚い谷である。それでも7年ぶり、全てが新しく見え、二人は遡行を楽しみながら進んで行く。

 少し広くなった所で「暑くなってきた」と上着を脱ぎ小休止とする。谷間は狭くなり右手に植林、左手に雑木が続き、ほとんど谷の中を歩いて行く。

細い枝が溜まっていて汚い谷である 右手に植林、左手に雑木が続き

 目の前に小さな滝を見る。水に濡れた岩は滑るので、左右登りやすい所を探して登ることになるが、植林地が接していれば植林の中を歩くと良い。谷は東から南へと変わりだんだん勾配がきつくなってくる。

 標高400mを過ぎると目の前に数段の大きな滝を見る。大きいといっても流れが細い滑滝なので、大きいと言うより20mもありそうな長い滝である。「えっ!こんなきつい滝あった?」と二人は全く覚えていないようだ。

谷には時々小さな滝を見る 道子は右岸の岩を登って行くことにする

 谷の中から登っていけそうだが、道子は右岸の岩を登って行くことにする。哲郎は谷の中からトライするが、「滑る!」と途中から細い木の根を探りながら道子が登って行く右岸へと移動する。

 登り終えると植林地は消え谷間も広くなり明るくなる。小休止しながら地形図で確認し「この先、勾配が緩やかになるので、もう滝は無いだろう」と哲郎。歩き始めるとすぐに右岸の尾根が近づいて来て、前回はここを登って尾根に乗ったような気がする哲郎だが、ハッキリしない。

登り終えると谷間も広くなり明るくなる 緩やかな谷を登って行く

 道子は先へとどんどん進んでいるので、今日はこの谷を詰めてみることにする。標高490mで目の前に植林を見る。ここで谷は分岐していて、「歩けそうだ!」と尾根が近い左俣を進むことにする。登り始めると、ここに来て初めて古いテープを見る。

 植林地の端を標高差50m登ると、せせらぎの里へ下って行く細い尾根に出合う。この尾根は前回も歩いたようで、尾根には古い作業道がある。尾根を右にとり東海自然歩道へと向かって行く。

標高490m谷分岐で目の前に植林を見る せせらぎの里へ下る細い尾根に出合う

 緩やかに登って行く尾根は標高600mのピークに突き当たるので、左へと斜面を巻いて行く。途中の谷源頭で崩れている作業道を渡り、さらに巻いて行くと右に下って行く尾根に出合う。この尾根は出灰への尾根で道はシッカリしている。このなだらかな尾根道を左にとり2〜300mも進むと東海自然歩道に出合う。

標高600mのピークに突き当たるので、
左へと斜面を巻く
出灰への尾根に出合い左にとると
東海自然歩道に出合う

 さすがに東海自然歩道、道はさらに歩きやすくなるが、手入れされ過ぎていて、歩いていても余り面白くない。左手には不動谷右俣の谷の源頭が続き、前回登って来た不動谷右俣からの尾根に出合うとポンポン山の頂上はもうすぐだ。そのうち道はだんだん登り始めてきて、一汗かく頃ポンポン山山頂に着く。山頂では数グループ15名が食事中で、平日とはいえポンポン山は、いつものように賑わっている。

東海事前歩道は手入れされ過ぎていて 一汗かく頃ポンポン山山頂に着く

 昼食後は釈迦岳へ向かい京青の森に下る。「今日は久し振りに登山道を」と西山古道をやめ昔の登山道を立石橋へと下って行く。この道も整備されていて昔よりず〜と歩きやすくなっている。心地よく下って行くと谷沿いを歩くようになり林道に出合う。

東海自然歩道から釈迦岳へ向かい 心地よい立石橋へ下る道

 立石橋を渡り舗装された地道を下って行くと工事中の高速道路に出合い、その下を潜って川沿いに歩いて行くと長岡京市の奥海印寺のバス道に出合う。最寄の「奥海印寺」や「下ノ町」バス停は便数が少ないので、「海印時」か「明神前」バス停へ一つ歩くとバス便は数倍に増える。「でも時間があるので」といつものようにテクテクと歩く二人・・・。








その道は楽しい道であり
その通り道はみな平安である。


箴言 【 3:17 】
冬に熟すフユイチゴ