奥山椒の滝横の崖から急斜面を下って行く |
2011.05.05 (木) 晴れ時々曇り 哲、道
コース: 岩屋橋バス停〜志明院〜薬師峠〜若茸山直下〜鉄塔〜桟敷ケ岳〜西尾根〜奥山椒滝出合〜長谷林道終点〜大谷林道出合〜大森キャンプ場〜大森中町〜小野郷バス停
注意:
奥山椒は初心者危険コースです。ナベクロ峠から大森に下る場合は長谷道を利用してください。 「今日は北山の花の様子を」と桟敷ケ岳へ出かける。この時期に一回花の様子を伺うと、春の野草の開花状態がほぼ分かるからだ。北大路駅前バス停から岩屋橋行きのバスに乗るが、団体さんが乗っていて、満員なので二人とも立っての出発となる。バスが山合へ入るとフジやヤマブキ、シャガの花が目を楽しませてくれる。 終点の岩屋橋で降り、目の前のシャクナゲを見ながらトイレへ行った道子を待っていると、一人の男性が私を待っていたかのように近づいてくる。投稿でお世話になっている「長岡山人」さんであり挨拶を交わす。彼はバスの最前列に座っていたそうで、今日は大森からナベクロ峠へ上り、出合橋方面へ下るそうだ。彼が出発した後、我々も薬師峠へ向かってユックリと歩き始める。
志明院への道にはヤマルリソウが咲き、春の遅れを感じる哲郎、谷のクリンソウを覗くと全く咲いていない。「あれ!、ちょっと早かったかな!」。当然道端に咲くシャガやラショウモンカズラはまだまだのようだ。志明院に着き小休止、前方を見ると満開のシャクナゲを見る。「この分だと、この先の谷のクリンソウもまだまだだろう」と哲郎。 志明院から右の登山道を進んで行き、植林地を抜けると谷に出合う。ここに咲くクリンソウはいつも早く咲くのだが、まだまだツボミで見頃は来週のようだ。ユックリと新緑を楽しみながら歩き、薬師峠で小休止とする。分岐を右に折れ桟敷ケ岳へ向かう。すぐになだらかな細い登山道が続き、ミツバツツジを見ながら快適な歩きとなる。
途中で植林地と変わるが、西谷からの道に出合うと再び雑木の道にかわる。谷にはピンクのミツバツツジや白のムシカリの花が咲く。ミツバツツジの花が綺麗と言うことは、クリンソウやヤマシャクの花は咲いてはくれないだろう。谷にミツバツツジの咲く所で一人の男性に出会うが、「今日は誰にも出会ってない」と彼は言う。 彼は途中で若茸山へのコースをとり上って行くが、我々は昔からの巻き道を進む。こちらの方が雑木が綺麗なのだ。途中で細い斜面の横道に変わると、シキミの花が続き足元には多くのスミレやニシキゴロモを見る。
数回斜面の横道を進んで行くと、若茸山からの道に出合い、しばらく植林地の中を歩くことになる。数分で植林地を抜けると、道が少し崩れていて不鮮明になるが、谷の源頭を詰めるように登って行くと、しばらくアセビの大木が続く。どの木もたくさんの花を付け「立派やな〜」と言いつつ登って行くと鉄塔に出合う。もう桟敷ケ岳は目の前なのだ。
鉄塔から左右に送電線が続き、その山々を遠望する。今日は黄砂も少なく展望が良い。鉄塔から鞍部に下り、一登りすると桟敷ケ岳山頂に立つ。誰もいない山頂、お昼前だが山頂広場の北奥で昼食とする。
オニギリを食べながら、これからのコースを選定する。「今日は城丹国境尾根周辺では、花はあまり咲いていないようなので、花観察はあきらめ、奥山椒を下ろう」と言うことになる。昼食後山頂広場から西尾根を下り始める。地形図によると西尾根を標高差100m下ると、前回下った南西への支尾根の分岐に出合い、そこから北西に標高差50mも下れば、奥山椒の滝の上に出られるようだ。 アセビの茂る雑木の斜面を下って行くと、10分で植林地に出合う。植林地をそのまま下っても良いが、植林地の西端が前回ヤブの斜面を下った支尾根の分岐なので、そこまで進み分岐地点を確認したあと、植林地を下って行く。
奥山椒に出合い少し下って行くと、滝上に出合う。前回はここから左の斜面を登り迂回したが、今日は「この崖を下ってみよう」と言うことになる。下降地点に来て哲郎が先に下り始めるが、「やはり危ない!」と結局ロープを使うことにする。10m下った所から急斜面を歩くことにする。 滝下から谷の中を下って行くと、谷はしだいに緩やかになり、左右の歩けるようなところを選んで進んで行く。結局この谷は下る場合は注意を要するが、登る場合は何とかなるような気がする。いずれにせよ、初心者危険コースには違いありません。
そのうち大きな熊捕獲用のオリが見えて来て林道終点に出合う。ここで小休止するが、哲郎は谷で顔を洗い、目の前のニリンソウをデジカメにおさめる。そうこうしている間に道子はもう林道を歩き始めている。 昔は林道ではなくこの谷を下ったようだが、結局どんどん林道を下って行く道子を追うことになる。林道の切り立った斜面にはたくさんのヤマルリソウが咲き、進むにつれイカリソウが続いてくる。
暑い日差しを受けるものだから道子は傘を取り出し日傘とする。段々芽吹きも深くなり緑が眩しくなる。林道からの展望はよく、満開のシャクナゲやミツバツツジを見ながらユックリと下って行く。帰りのバスも気になるが、目の前のワラビやフキに手を伸ばしてくると段々遅くなってしまう。
14時15分、やっと大谷林道に出合い、子供たちで賑わっている大森キャンプ場の傍を通り、「15時58分のバスに、間に合うだろう!」と暑い日差しを受けながら小野郷バス停へ急ぐ二人。
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