賤ヶ岳(大岩山〜余呉湖荘)//湖北
2011.07.23


 
賤ヶ岳から眼下に余呉湖
左手にぐるりと高島トレイルを望む


2011.07.23 (土) 晴れ  哲、道

行き:JR京都駅6:55 − 米原 − JR余呉駅
帰り:JR余呉駅14:10 − 米原 −JR京都駅


コース:
JR余呉駅〜大岩山登山口〜ハイキング道出合〜大岩山〜猿が馬場〜賤ヶ岳〜飯浦切通し〜国民宿舎余呉湖荘〜余呉湖周回ハイキングコースを歩く〜衣掛柳〜JR余呉駅









 「今週は伊吹山にしよう!」「ゴンドラが動いているかどうか分からないので、関が原からバスに乗ろう!」と朝早くから出かけることになる。JR京都駅6:55発の電車に乗るが「青春18キップだから大垣でも一緒や!」と言うことになり、二人は携帯でバスや電車のネット情報を調べる。大垣からでは始発のバスに間に合わないということが分かったが、この台風でドライブウェイが通行禁止となり、バスが運休していることを知る二人。

 山頂でソバを食べることにしていた二人、「売店も閉まっているやろし、ゴンドラも動いてくれないだろう!」と伊吹山をあきらめることにする。「霊仙山は中途半端な時間やし、他の山は地図がないし!」と、結局余呉へ向かい賤ヶ岳観光登山とする。米原駅で鱒寿司を買い北陸線に乗る。

 JR余呉駅で賤ヶ岳のMAPを手に入れ登山口に向かう。駅前の取付道から左に折れ、登山口に向かう。余呉川の橋を渡った所に標識があり「←登山口300m」「登山口500m→」とある。「余呉湖を見よう!」と、わざわざ遠い登山口へ向かう。

余呉川を渡ると標識があり 川沿い咲くヤブカンゾウ

 ヤブカンゾウを見ながら川沿いを歩いて行くと、左手に「余呉湖観光館」という建物が見えてくる。近郊の物産も売っているようだが、まだ閉まっているので「帰りに寄ってみよう!」と道子。余呉湖に出合い周回道路を歩き始めるが、登山口は見えない。「500mと書いてあったのに?」と少し歩いて行くと標識が見えて来て左手に登山道が見えてくる。どうやらここが大岩山登山口とやらで、さっそく二人は登り始める。

どうやらここが大岩山登山口とやらで 登山口の標識

 入口に「賤ヶ岳」と書いてある木の杖があり、「今日は観光登山だ!」と二人はストックを使わずにこの杖を手に取る。いきなり丸太で作った階段が続き、結構急で夏にはしんどい道である。周囲はほとんど植林地で記憶に残らないような光景が続く。いくら登っても階段は続き、二人は丸太を避け斜面を歩くことになる。周囲が雑木に変わり「まだ続くの〜!」と言いつつ登って行くと、やっと江土登山口からのハイキング道に出合う。

いくら登っても階段は続き、
二人は丸太を避け斜面を歩くことになる
やっと江土登山口からの
ハイキング道に出合う

 こちらの道はここまで緩やかだった道のようで「失敗やった」と哲郎。我々が登って来た道はショートカットの道で勾配がきつかったようだ。ハイキング道は手入れされた広い道で、雑木を色々と観察しながら歩いていると、周囲は植林に変わり林道に出合う。

 ここにも色々標識があるが、「賤ヶ岳3.2km」とある。先ほど2.9kmと書いてあったような気もするが?。標識により数100m誤差があるようだが、問題にするようなことではないようだ。

ハイキング道は手入れされた広い道で 周囲は植林に変わり林道に出合う

 林道を歩き始めると、林道の両側にクマザサが茂るのを見て「これ、数枚持ち帰りたい!」と言う道子。京都北山では、もう枯れてしまったクマザサを久し振りに目にする二人、でも持ち帰りは「じゃまだから、止めておこう!」と、哲郎。

 途中で林道から標識に従い登山道へと進み、雑木の中の小路を歩くことになる。でも下の方を見ると林道が見え、林道の上を平行して歩いているようだ。再びササハラに出合い、又見つめる道子。心地よく小路を歩いて行くと、再び林道に降り立つことになる。

林道から心地よい登山道へ 「良いササや!」と道子

 林道もすぐに終わり、林道終点からは植林地の中を少し下り気味に細い道を歩いて行くと、すぐに道は広くなり「首洗いの池」に着く。50m下った所にあるようだが、一人では遠慮するような所である。歴史に興味ない二人は、案内板を読むことも無く先へと進んで行く。

 植林地の中に続く広い道、5分も立たないうちに「猿が馬場」に着く。「羽柴秀吉が云々・・・」と案内板、ここも二人は最後まで読むことも無く先へと進んで行く。標高250m前後のなだらかな道が続き歩き良いのだが、さすがに蒸し暑い夏、前後に歩く人は誰もいない。

「首洗いの池」は50m下った所にある 「猿が馬場」も素通り

 だらだらとした植林地の広い道が終わると、雑木が増えてくるが、だんだん勾配もきつくなる。「一之宮橋」分岐を過ぎると後900mとあるので「あと15分や!」と哲郎。再び緩やかな道に変わり、最後の急な斜面をジグザグに登って行くと、建物(トイレ)が見えて来て賤ヶ岳山頂に立つ。

雑木が増えてくると勾配もきつく 賤ヶ岳山頂に立つ

 昼食後は山頂から北の余呉湖、南に見える琵琶湖を眺める。「湖北の琵琶湖は綺麗に見えるもんだ」と感心する哲郎。展望台には自動販売機があり、ベンチありリフトありで、この山は観光の山のようだ。その展望台の横から余呉湖荘へ向かって下山を開始する。

南に琵琶湖が展望できる 展望台の横から下山する

 しばらく雑木の中を下って行くと15分で「飯浦切通し」という峠に着き、さらにだらだらと植林地の中をジグザグに下って行くと、すぐに余呉湖荘横の登山口に降り立つ。山頂から30分である。

植林地の中をジグザグに下って行くと すぐに余呉湖荘横の登山口に降り立つ

 JR余呉駅まで余呉湖の周回道路を歩くのだが、日差しの関係で左手にとり、右回りで進むことにする。いつものように道子は傘を取り出し日傘とする。丁度12時、暑い日差しを受けて歩くのだが、京都と違ってここは少し涼しいようだ。時々後ろを振り返っては余呉湖越しに賤ヶ岳を見るが、何度見ても穏やかな山である。

 川並集落に入ると道路には融雪機能があり、それを見ながら歩く。川並集落を抜けた所にあるビジターセンターに寄りトイレ休憩とする。ここまで丁度1時間歩いたことになり、スポーツドリンクを買いユックリと涼をとる。ここからも余呉湖と、その後に賤ヶ岳を見ることができる。

道子は傘を取り出し日傘とする 余呉湖とその後に賤ヶ岳を見る

 ビジターセンターからJR余呉駅までは、民家も樹木も無い田園の中を歩く。「暑い暑い」と言いつつ余呉駅に着くが、時間があるので余呉湖観光館に寄ってみる。さして珍しいものは無いが、道子はあれこれと買ってしまい荷物になる。荷物を持つのはやはり哲郎と言うことになる・・・・。








その道は楽しい道であり
その通り道はみな平安である。


箴言 【 3:17 】
衣掛け柳(天女羽衣伝説)
これが柳の木と思うが中国系の柳だそうな