釣瓶岳(朽木栃生〜ナガオ〜北比良峠)//比良
2011.10.29


 
ナガオ先端のP991周辺の紅葉は素晴らしい


2011.10.29 (土) 晴れ  哲、道

行き:出町柳バス停7:45 − 朽木栃生バス停(京都バス)
帰り:JR比良駅16:37 = JR京都駅(JR湖西線)


コース:
朽木栃生バス停〜コメカイ道分岐〜ササ峠分岐〜イクワタ峠〜釣瓶岳〜ナガオ〜P991〜北尾根からガリバー村への登山道出合〜広谷〜イブルキノコバ〜八雲が原〜北比良峠〜ダケ道〜大山口〜イン谷口〜JR比良駅

注意:
◆ナガオの尾根やP991から北に延びる尾根に道はありません。初心者だけで踏み入らないようお願いします。









 「比良へ、紅葉見物へ」と出町柳バス停に向かうと、もうすでに長い列が出来ていたが、臨時便が出て座っての出発となる。坊村で前のバスに乗り移るが、ほぼ満席となって坊村を出発する。坊村以降でこんなに乗客がいるのは初めてで「皆さん、何処へいくのやら?」。

 朽木栃生で7名降り、これまた始めてのことである。5名のグループで釣瓶へ登るようである。グループの女性たちとともに、いつものようにバス停で準備する。バス停南数10mにある登山口には立派な標識があり、我々が登り始めると、彼らも同じようにして登り始める。

まだたくさんの乗客を乗せたバスを見送る
「皆さん、何処へいくのやら?」
バス停南数10mにある登山口に
立派な標識を見る

 シャガが群生する谷沿いの舗装道を折り返し登って行くと標識を見て右に折れる。すぐに左手に民家を見て広い道は終わるが、釣瓶岳登山道はそのまま直進して細い地道を進んで行く。谷沿いに進んで行き山に突き当たった所で標識に従い左に折れ、植林地の中斜面をジグザグに巻いて行く道を登り始める。

そのまま直進して細い地道を進んで行 地道から植林地を登り始める

 この道はコメカイ道と呼ばれ、植林地の中シッカリした道が続く。「先に行ってもらおう!」と道子、グループのメンバーは我々より遥かに若いので、登山口から先行してもらう。当分ジグザグの登りが続くので、「今日は汗をかいてしまう!」と最初の折り返し点で服を調整する。

 登って行くとすぐに先行グループに追いつき、結局我々が先行することになる。標高400mでジグザクも終わり、雑木の中を南斜面に沿って登り始める。・449で尾根に乗り周囲はアカマツが増えてくる。標高550mを過ぎるとアカマツの林の尾根をジグザグに登り始め、折り返す所でコメカイ道分岐の標識を見て、コメカイ道を離れイクワタ峠へ向かう。

・449で尾根に乗り コメカイ道を離れイクワタ峠へ向かう

 標高650mを過ぎると勾配も緩やかになり、尾根の南を歩くようになる。右手の谷を覗きこむが、この付近の紅葉はまだまだのようである。右手に釣瓶岳をチラチラ見ながら進んで行くと、標識のあるササ峠道の分岐に着き、右にとり目の前の斜面を登りイクワタ峠へ向かう。

勾配も緩やかになり、尾根の南を歩く ササ峠道に別れイクワタ峠へと

 周囲の木々の色付きも一変し、黄葉し始めた木々の下を黙々と登って行く。急坂だが雑木が続き苦にならない。左手からの支尾根に出合った所で視界が開け北に蛇谷ヶ峰を見る。ユックリ眺めている哲郎に対し、どんどん進んで行く道子、デジカメに収めては急いで道子を追う。

黄葉し始めた木々の下を黙々と登って行く 視界が開け北に蛇谷ヶ峰を見る

 この付近の尾根には細い雑木が続き、しばらく紅葉を楽しみながら登って行く。再び視界が開け、蛇谷ヶ峰やそれに続く尾根の紅葉、東方の琵琶湖を望む。一登りしてイクワタ峠北ピークに着き、再度東方の展望を楽しむ。

綺麗な雑木の下を歩く イクワタ峠北ピークにつく

 イクワタ峠から枯れたシダが続く尾根を釣瓶岳へと歩き始める。尾根の西側には低木の雑木が続き、東方はず〜と開けていて、琵琶湖の後ろに伊吹山や霊仙山の山々を薄っすらと見ることができる。

 釣瓶岳まで峠から標高差200m弱登ることになるが、ユックリと登って行く。ただ一箇所、コケの広がる滑りやすい急斜面だけはハッキリと記憶に残っていて、「あっ、ここか!」と言いつつ下を向いて登ることになる。「釣瓶岳手前の紅葉は美しい」とユックリの哲郎だが、道子はもう山頂に立っていて遅い哲郎を待っているようだ。

枯れたシダが続く尾根を釣瓶岳へ 釣瓶岳山頂手前の紅葉を楽しむ

 11時20分、道子が速く歩いたお蔭か、いつもより30分早く釣瓶岳山頂に立つ。山頂から東に少し下ったナガオへの取付で昼食とする。山頂も賑やかになってきたので、後続のグループもここで昼食のようだ。

 20分の昼食休憩後、ナガオの尾根へと下り始める。左右の谷の紅葉はこれからという感じだが、尾根は風が強いのだろう、葉が散っていて紅葉はもう楽しめないようだ。それでも下るにつれ少しずつ紅葉を楽しめるようになる。標高1050mで尾根は南へ向き、しばらく右前方に武奈ケ岳を見て歩く事になる。

釣瓶岳山頂に立ち東へ下った所で昼食 しばらく右前方に武奈ケ岳を見て歩く

 ゴツゴツと石が多い小ピークに立ち武奈ケ岳を見て、ここから尾根は南東へ向きを変える。雑木の葉もだんだん増えてきて、いつものようにナガオの紅葉を楽しみながら穏やかな尾根を進んで行く。

石が多い小ピークに立ち尾根は南東へ ナガオの紅葉を楽しみながら

 ナガオの尾根、広谷へ下る所は標高1000mを切った所の最初の鞍部から下ると良い。地形図の破線ルートはこの先、小ピークを越えたP991手前の鞍部からとなっているが、最初のこの鞍部からの方が少し楽に下ることが出来る。

 でも今日は「紅葉がいまいちだった!」とP991から北尾根を下り、P991周辺の紅葉を楽しむことにする。このルートはナガオからガリバー村へ下る時に利用しているが、大擂鉢付近の遊歩道が陥没しているということなので、登山道に出合った所から広谷へ戻ることにする。

 北尾根を下り標高950mを過ぎた所から東の斜面を下り、細い支尾根に出合うとすぐに広谷から大擂鉢へ向かう登山道に出合う。そこから右にとり広谷へと登って行く。P991を巻いて行く道は予想通りステキな紅葉が続き、左手に谷を見て広谷に付く。+1時間の散策となる。

P991を巻く登山道の紅葉 広谷に着く

 「もう紅葉はいいだろう」と谷を渡りイブルキノコバへ向かう。すぐのイブルキノコバ、武奈ケ岳から下山中のたくさんの登山者に出会う。「そうそう、今日は前回見逃したマツムシソウを見よう!」と八雲が原へ向かう。

 紅葉を楽しみながらの登山道のあとは、ゲレンデ跡のススキの間をぬって八雲が原へ向かう。「あった、あった」とやっと一輪のマツムシソウを見つける。「リンドウやセンブリ、マツムシソウも少なくなったな〜」「八雲が原は無駄な開発や」と哲郎。

ススキに出合、八雲が原へ向かう やっと見つけたマツムシソウ

 下山は前回と同じく北比良峠からダケ道を下る。正面谷まで前後に登山者を見ながら下って行く。大山口の壊れた橋も何とか渡れるようになっている。イン谷口からの雑木道、ここでも登山者を見て、「どこもここも登山者で一杯や!」と言いつつJR比良駅へ向かう二人。








地が芽を出し、
園が蒔かれた種を芽生えさせるように、


【イザヤ 61−11】
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