大谷山・赤坂山(寒風〜粟柄越)//高島トレイル
2012.10.08


 
寒風から草原を下り大谷山を目指す


2012.10.08 (祝) 晴れ  小てつ、JOE、哲、道

往復:車利用(京都=マキノ高原登山者用駐車場)

コース:
マキノ高原登山者用駐車場〜第2ゲレンデ〜西山歩道出合〜寒風〜大谷山〜寒風〜粟柄越の峠〜赤坂山〜粟柄越の峠〜粟柄越を下る〜マキノ高原駐車場










 「ハイキングでも!」と小てつさん、「赤坂山へ行こうか!」と赤坂山が好きなJOEさんも誘って出かけることになる。

 早朝の京都は快晴、「今日は展望が良いだろう」とJOEさん。でも湖西道路にのると雲が増えてきて心配するが、マキノに着くころにはすっきりと晴れてくれる。メタセコイア並木を抜け川の手前にある登山者用駐車場に車を止めるが、まだ早いのだろう他に車はない。

 「ヒル避けはいりませんよ!」と小てつさん、でも汚れるからとスパッツをする哲郎と道子。ユックリ準備して9時丁度に出発する。橋を渡り左にとり寒風への登山口へ向かう。

登山者用駐車場に車を止める 寒風への登山口へ向かう

 「マキノ高原さらさ」の前の道を西に進み、道が右にカーブする所で橋を渡り西のゲレンデ跡へ進入する。ススキの草原を登って行くのだが「今日のコースでここが一番キツイだろう!」と小てつさん。地形図ではそんなにキツイ斜面のようには見えないが、木がなく直射日光を背に受けて汗がわいてくる。

橋を渡り西のゲレンデ跡へ進入する ススキの草原を登る

 「フジバカマや!」とJOEさん、さすが花好きとあって、ススキの中に咲くフジバカマを見つける。標高差100m以上登っただろうか、監視小屋跡のような建物の横を通り、やっと雑木が目の前に見えてくる。後ろを振り返るとマキノ高原が小さく見え、随分と登ったことがわかる。

 雑木の中に入るが風がなく思ったほど涼しく感じない。それでも心地よい雑木道をジグザグに登って行く。

振り返るとマキノ高原が小さく見え 草原を抜け心地よい雑木道を登る

 そのうち、はっきりした支尾根に出合う。標識によると左からの西山歩道とやらと合流したようだ。「大谷山へはここから西に谷越えの道がある」とJOEさんが教えてくれるが、一旦谷へ下るのできついコースのようだ。

 北へ支尾根を登って行くと東方が開けたビューポイントに出て小休止する。「今日は暑い!」と水分を補給しながら琵琶湖方面を眺めると眼下にメタセコイア並木が見える。登山道は溝状になりジグザグに登って行くと、周囲はブナ林にかわる。

眼下にメタセコイア並木が見える 道は溝状になりブナ林にかわる

 太いブナの木は見当たらないが、周囲にブナ林が広がりいつまでも続く。「あ!咲いている!」とトリカブトを見ながら小休止する。登山道は溝状の道が続き、時々立ち止まってはブナを見上げることになる。西方が開けた所で小休止、遠くに大谷山の芝の山頂付近が見える。

 ブナ林の中をジグザグに登って行き、トリカブトが咲いていればこれを鑑賞し、左右が開ければ、琵琶湖や大谷山を望む。こんな登りがしばらく続き、ブナ林が雑木に変わると数分で寒風のピークに着く。

周囲にブナ林が広がりいつまでも続く 遠くに大谷山の芝の山頂付近が見える
トリカブト 周囲が雑木に変わると数分で寒風

 「着いた!」と寒風に着く。小広場のピークでは先行者が休憩中で、彼らと話す小てつさん、我々はゆっくりと琵琶湖方面の展望を楽しむ。10時50分「昼食は大谷山から戻ってきてからにしよう!」と4人は大谷山へ向かう。

寒風の小広場に着く 琵琶湖とメタセコイア並木

 緩やかな雑木を抜けると草原に変わり、目の前に大谷山が見えてくる。草稜のなか、寒風から標高差100mも下った鞍部から一登りすると大谷山に着く。西方には大御影山が大きく見え、山頂付近にある反射板が見える。

 山頂では一人の登山者が展望を楽しんでいて、彼は今日、大御影山でテント泊するそうだ。日本海や琵琶湖の展望を十分楽しんだ4人は寒風へ引き返すことにする。稜線は日差しが強いものの、涼しい風が通り抜け心地よく歩くことができる。

目の前に大谷山が見えてくる 一登りすると大谷山に着く

 寒風に着き木陰で昼食とする。今日もJOEさんの手料理が始まる。おいしい豚汁を頂いた後はコーヒーまで頂いて、コーヒーが苦手な道子には紅茶をと、至れり尽くせり、いつもスミマセン。1時間もゆっくりした後、赤坂山へと出発する。12時40分である。

 最初は雑木の中を下って行くが、寒風から5分もしないうちに目の前に草原が見えてくる。北に日本海を望んだ後下った草原を登り返す。草原のトリカブトを鑑賞していると、季節外れのキスミレとイワカガミの花を見つける。

目の前に草原が見えてくる 下った草原を登り返す
キスミレ イワカガミ

 三重ヶ嶽北尾根の草稜もよかったが、こちらのほうが琵琶湖が見える分よいと言うことになる。登りの樹林帯に入り、雑木を抜けると再び草地が広がる。草が伸びて登山道がはっきり見えない所もあるが、草の下にはっきりした道が残っているので安心して進める。草地から低木に変わり、それを抜けると再び草地の中、目の前に送電線の鉄塔を見ながら下って行く。

雑木を抜けると再び草地が広がる 送電線の鉄塔を見ながら下って行く

 下って行くと標識に出合うが「これは巡視路用や」とJOEさん。さらに進むとブナの木平からの道に出合い「粟柄越」の標識を見る。ここは鯖街道の一つではっきりした道が横断する。4人は赤坂山へと登り始める。さすがにここまで来るとたくさんの人に出会い、赤坂山は簡単に登れる人気ある山のようだ。

 一登りするとすぐに赤坂山の山頂に立つ。山頂ではたくさんの人が展望を楽しんでいる。我々も展望も十分楽しみ、粟柄越の峠へと下って行く。子供たちもよく見かけるので、この山はファミリーハイク向けのようだ。峠から粟柄越えを左にとりマキノ高原へと下って行く。

赤坂山の山頂に立つ 峠から粟柄越えを下って行く

 雑木が続く登山道、所々でトリカブトを鑑賞しながら快適に下って行く。ブナの木平の休憩所を過ぎると、階段を見るようになるが、これが段差が大きくて歩きにくいので、なるべく階段を歩かないようにする。

 谷に出合うと「哲郎さん、顔が洗えますよ!」と小てつさん、谷水が好きな哲郎だけが顔を洗うことになる。堰堤を過ぎると道が広くなり、マキノ高原が近づいてくると再び階段が続く。

トリカブトを鑑賞しながら 雑木道を快適に下って行く

 「調子ヶ滝」の分岐を過ぎると眼下にマキノ高原が見えてきて、それがだんだんと大きく見えるようになる。高原に降り立つとすぐのトイレで小休止する。

 もう15時前、オートキャンプの車はほとんど帰ったようで、高原は朝より広々と感じる。高原の野草を探しながら「マキノ高原さらさ」へ下って行き、登山者用駐車場へ向かう。

眼下にマキノ高原が見えてきて 草原に咲くオミナエシ

 丁度15時、ゆっくり後始末をして京都への帰路に着く。今日はさわやかなハイキング、小てつさんJOEさんありがとうございます。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
ツルボ