朝日峯(小野下ノ町〜松尾峠〜谷山林道)//北山


 
朝日峯の北にある小さな谷沿いの作業道を詰めると
P630からの尾根に乗り、朝日峯を目指す


2012.03.03 (土) 晴れ時々曇り 哲、道

行き:JR京都駅バス停 8:30 − 小野下ノ町バス停
帰り:山城高雄バス停 15:15 − JR京都駅バス停
コース:
小野下ノ町バス停〜水谷林道〜林道分岐(・360)を左の梅ノ木谷へ〜分岐南200m作業道分岐〜作業道終点から右へ登る〜P630からの尾根出合い〜標高640mで田尻峠からの尾根道出合〜△朝日峯〜林道出合〜松尾峠〜谷山6号橋〜谷山林道を下る〜山城高雄バス停








 いつもは冬に出かける朝日峯、「遅くなった!」と出かけることにする。今日の目的は小野下ノ町から取り付き、いつもの梅ノ木谷を詰めず谷分岐南200mにある小さな谷を探索し、作業道からの朝日峯へ取り付くことにする。

 JR京都駅7:50発のバスに乗り遅れ、バスの待合室でコーヒーを飲みながら8:30発のバスを待つことになる。40分の遅れだが、この時間帯は市街地が渋滞するので、結局予定より1時間近く遅れて小野下ノ町に着く。

 バス停前の駐車場の空地を借り準備する。今日は「晴れ」という予報だったが山合は時雨れるので雨具を着て出発する。バス停南50mも下がれば南西に伸びて行く地道があるので、これを進んで行く。道はすぐに集落から離れ水谷川沿いの林道に変わる。

小野下ノ町で降りバスを見送る 集落から離れ水谷川沿いの林道に変わる

 川沿いの林道、春には野草もチラホラ目に付くのだが、まだ春先なので何も見るものはない。川沿いの木が育って伐採され、この谷間は随分と明るくなったようだ。前方から男性がやって来て挨拶をするが、ここは小野郷住民のウォーキングコースであることを思い出す。

 以前タカノスから降りて来たポイントに近づいてくるが、谷の水量が多く、「これでは渡れそうもないな〜」哲郎。この付近には木にコケがからまって「何でやろ?」と不思議に思っていたが、何年経っても青々としているので、からまっているのではなく木に宿っているようだ(キヨスミイトゴケのようだ)。

伐採でこの谷間は随分と明るくなったようだ キヨスミイトゴケのようだ

 バス停から30分で林道分岐に出合う。ここから南(左)の梅ノ木谷を取る。分岐に転がっている標識ではこの道は梅谷林道とある。いつもはこの梅ノ木谷を詰めていき、朝日峯直下から急斜面を登って朝日峯への取付道へ這い上がっていたが、今日は新しい取付を試みることにする。林道分岐から南へ200m進んだ所の右手に小さな谷があり、谷に沿った作業道が朝日峯の北側まで続いている。今日はこの作業道を探索することにする。

バス停から30分で林道分岐に出合う
南(左)の梅ノ木谷を取る
林道分岐から南へ200m
小さな谷沿いの作業道へ進入

 作業道を歩き始めると、すぐに左手に木馬道(きんばみち)のようなものを見て、その先に作業小屋を見る。作業道はシッカリしていて小さな谷に沿って緩やかに登って行く。途中数本の倒木が邪魔をするが難なく通過できる。

木馬道跡?を見てその先に作業小屋を見る 倒木が邪魔をするが難なく通過できる

 途中で右手に伸びる作業道の分岐に出合うが、谷沿いの本流の道を進む。道は次第にコケに覆われてきて歩いていても心地よい。突然目の前にネットが横切り道をふさぐ。ネットの紐を緩め、通過後は紐を締め直す。すぐに出口に出合いネットから出て紐を締め直す。

 ネットは幼木を保護しているのだろうが、ネットにはたくさんのすき間があり、もうネットの役目は終わっているようだ。ネットを過ぎるとすぐに右下にもう1本の作業道を見る。「どっち?」と言うことになるが、「谷沿いを進もう!」と谷沿いの苔むした道をとる。なんのことはない、数分で元の作業道に出合うことになる。どうやら旧道が一部崩れかけたので作業道が新設されたようだ。

ネットを過ぎ、谷沿いの道へ降りる 谷沿いの苔むした道をとる

 前方に作業小屋が見えて来て「もう作業道も終わりかな?」と思うが、道はまだまだ奥へと伸びて行き一安心する。ふと左手の斜面を見ると稜線がはっきりと見えるので、尾根伝いでも朝日峯へいけるようだ。目の前に再び作業道の分岐を見る。

 幾つも出合う分岐はいずれも谷沿いの道を選択するのだが、平行して進んでいるので哲郎が左手の苔むした道を進んで確認する。この道は朝日峯に直登することになるが、「こちらは倒木が多いし、標高差200m急斜面を登ることになるので!」と右の本流の道を進むことにする。

道はまだまだ奥へと伸びて行き一安心する 倒木多く急斜面の登りとあきらめる

 標高500mを過ぎると最後の小屋に出合い、そのすぐ先で谷分岐に出合う。谷は二分してどちらが本流か分からない。右の方が尾根に近く楽そうなのだが、哲郎は道子を分岐に残し左の谷を調査に向かう。作業道はすぐに消え標高550m付近で植林も終わり、その先は100m近くヤブをこぐことになるので「左俣は止めとこう!」という結論になり、分岐へ引き返す。

標高500mを過ぎると最後の小屋に出合 左俣はあきらめ右の谷を進む

 右の谷を進んで行くと谷間は明るく前方に稜線が見えてくる。「谷から少し登れば尾根に出る!」と、突き当たった植林地を右に進むことに決めるが、目の前のイバラが邪魔をする。地雷原のように行き手を遮るイバラ、これが結構太くてハサミでは対応できないのだ。

 「ジャケツイバラよきっと!、ノコギリで切ったら」と言う道子だが、鋸は持参していないので、コースを選定しながらユックリと進むことにする。イバラを抜け右寄りの斜面を登って行くと木々の間から青い空が見えるので、尾根がすぐそこにあることが分かる。

目の前のイバラが邪魔をする イバラを抜けると木々の間から青い空

 緩やかな植林地はすぐに終わり、目の前に稜線が見えてくる。作業道終点から5分で尾根に出合う。ここでマークが見つけ「田尻峠からの尾根かな」と思ってしまうが、この尾根はP630から朝日峯へ向かう尾根である。二人は尾根を左にとり朝日峯へと歩き出す。邪魔するような木もなく、雑木の尾根を快適に登って行く。最後は少し登って標高640m付近で田尻峠からの道に出合う。

作業道終点から5分で尾根に出合う 最後は少し登って

 田尻峠からの道と言っても踏跡薄く、逆コース(朝日峯から田尻峠へ)の場合は間違いやすいのでマークを見ながら北西にとるよう注意が必要だ。朝日峯に向かって歩き始めると、迷路のような雑木の中を歩くことになるが、尾根が狭いので迷うことは無い。朝日峯直下にきて、最後は雑木の急斜面を適当に登って行くと朝日峯山頂に着く。

迷路のような雑木の中を歩く 適当に登って行くと朝日峯山頂に着く

 探索やイバラで小野下ノ町から2時間以上かかってしまったが、このコースは楽なので「使える!」と言うことになる。今日は25分の昼食休憩、山頂から山々を眺めながらオニギリを食べる。目の前の木が伐採されているため京都市街地から比叡山系〜雪の比良山系まで良く見える。

雪の比良山系 比叡山系

 下山は松尾峠から谷山林道とする。山頂から急な道を下るとすぐに林道に出合うので、これを右にとる。すぐに松尾峠に出合うので、ここからお地蔵さんの横の林道を下って行きゲートを過ぎた所で左の細い登山道へ進入する。途中の伐採地でサルトリイバラの赤い実を見つけ、赤い実に目の無い道子、クリスマスはもう過ぎているが「チョットだけ」と。結局イバラの中に手を伸ばして赤い実を頂くことになる哲郎。

お地蔵さんの横を下って行き ゲートを過ぎた所で左の細い登山道へ

 昔はこの道でフキノトウやワサビを採取したことがあるが、残念ながら最近は見かけなくなった。谷山林道6号橋に降り立ち、高雄へと長い林道を歩き始めるが、もう春、谷の魚も動き始めている。赤い実の寄り道で予定のバスに乗り遅れるが、高雄バス停で後始末と着替えを済まし、ユックリと次のバスを待つ。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ウバユリの刮ハ(さくか)