半国高山(杉坂口〜供御飯峠〜岩谷峠)//北山


 
岩谷峠を下り小野郷バス停へ向かう
峠下すぐの巻き道にのる


2012.01.28 (土) 雪 哲、道

行き:JR京都駅バス停 7:50 − 杉坂口バス停
帰り:小野郷バス停 14:28 − JR京都駅バス停
コース:
杉坂口バス停〜階段を下る〜林道出合〜供御飯峠への林道分岐〜林道終点〜植林地を登る〜峠道出合〜供御飯峠〜P534〜△半国高山〜岩谷峠〜巻き道を下る〜岩谷林道出合〜岩戸落葉神社〜松尾峠〜小野郷バス停

注意:
◆杉坂口から供御飯峠へは、杉坂口から北への林道を進み供御飯峠への林道分岐から西に折れ、50m登った所にある分岐で右の道をとる。この作業道終点から植林地をジグザグに少し上ると峠に着く。
◆積雪時は踏跡が見えず、半国高山から岩谷峠へは迷いやすいので要注意。







 また北部では積雪があったようで、予定していた比良をあきらめ北山の低山徘徊、半国高山へ出かけることにする。「久し振りに杉坂口から取り付いてみよう!」と杉坂口バス停で降りる。−1℃の表示があり、雪が舞いとても寒いので「雪を避けながら準備しよう!」と急いで橋の下へ降りていく。

 目の前の大きな橋を渡っても林道に取り付くことが出来るが、いつものようにこの階段を利用する。この階段は少々荒れてきていて、最近は余り歩かれていないようだ。準備も終わり下の橋を渡り林道に取り付く。

バス停すぐ北にある階段をくだり 橋の下で雪を避けながら準備する

 林道を左にとり歩き始めると、すぐ左手に人工芝のグランド見る。フットサルかホッケー用なのだろう、チョット小さめだが、「何でここにあるのやろ」と思ってしまう。植林地の中を抜けると左下に清滝川が見えてくる。清滝川が左へ逃げて行くと、小さな谷沿いを歩くようになる。その谷はすぐに右手に変わりしばらく川沿いを歩いて行く。

すぐ左手に人工芝のグランド見る 左下に清滝川が見えてくる

 林道もだんだん白くなってきて、左手に谷間を見て橋を渡ると、そこが供御飯峠への取付である。橋を渡った所には左への林道と左前方への作業道が見えるが、供御飯峠へは左の林道を取る。林道入口にはチェーンの車止めがあり、その手前に「供御飯峠」と書いた小さな標識を見る。

橋を渡った分岐で
左手に林道と左前方に作業道を見る
分岐を左にとり
チェーンの車止めがある林道へ

 チェーンを跨ぎ林道を登って行くが、この付近は勾配がきついのだろう道がコンクリートで固めてある。すぐに「暑くなった」と小休止し服を調節する。歩き始めるとすぐに、取付から50m登っただろうか、目の前に右へ巻いて行く作業道の分岐を見る。作業道は右後方へ伸びていき谷から大きく離れていく。過去の記憶では峠へは谷沿いを歩いたような気がするので、そのまま林道を直進することにする(峠へは、ここで右の作業道をとります)。

林道入口にある車止めの前に
「供御飯峠」と書いた小さな標識を見る
作業道は右後方へ伸びていくので
分岐を素通りしてしまう

 分岐を過ぎると勾配も緩やかになりコンクリートも消える。少し登って行くと作業小屋を見て、すぐに林道終点に着く。林道終点付近にはたくさんの細い作業道が右に左にと植林地の中へ続いているが、ここからは地形図通りに真っすぐ谷を詰めてみようと細い作業道を進んで行く。

作業小屋を見て、すぐに林道終点に着く 目の前にたくさんの作業道を見る

 真っすぐの作業道を進んで行くと植林地で行き止る。「供御飯峠への道は行き止まらない!」なので、困ったということになる。「エッ〜!」と言いつつ、哲郎は林道終点から出合った作業道を一つずつ調査することになる。

 細い作業道はどれも行き止ったり、倒木で歩けなくなったりで、30分もウロウロした哲郎はもうクタクタに疲れる。結局「分からない」と言う結論に達し、「最初に直進した林道が峠道でない!」と分かる。しかし地形図で何度も地形を確認する哲郎は「ここが峠下だ」とも確信する。

 結局突き当たった植林地を登ることにする。何のことはない、登り始めるとすぐに右上に峠道のようなものが見えて来て、よじ登って峠道にでる。

結局突き当たった植林地を登ることにする よじ登って峠道にでる

 「峠道はどこからきてる?」と哲郎はザックを置き、一人で峠道を下り分岐を確認することにする。道は大きく尾根によって行き、チョット不安な哲郎、でも最後に大きく右に折り返し、標高300mにある最初に出合った分岐にでる。「ここやったのか!」と確認を終えた哲郎は道子の待つポイントへと引き返し峠道を登っていく。

 二人は歩き出し峠道を進んで行くと、すぐに峠下で作業道は終わり植林地に突き当たる。植林地の中の細い道をジグザグに登って行くとすぐに供御飯峠に着く。我々が歩いた直登コースは地形図に記載されている破線の道であり、現在利用されていないようである。

作業道は終わり細い道をジグザグに 峠すぐ上にあるお地蔵さん

 1時間近くロスしてしまった二人は、すぐに峠から登り始める。峠にあった踏跡はお地蔵さんで消えているので、雪の中誰かがお地蔵さんをお参りにきたようである。北へ伸びる尾根は踏跡が薄くなっているが、尾根が細いので迷うことは無い。途中から南の展望がよくなるはずなのだが、今日は天候が悪く遠望できなくて残念。細い雑木の尾根を登って行くと峠から30分で標高530mのピークに着く。

細い雑木の尾根を登って行く 標高530mのピークに着く

 P534へはこのピークから一旦鞍部に下ることになる。植林地を下った鞍部から雑木の中を登りP534に着く。この付近は逆コースだとP534から供御飯峠へ下る尾根までが分かりづらいので迷わないよう注意を要するところである。P534付近は雑木のなだらかな尾根が続き心地よい。ここまで来ると尾根に古い標識を見るようになる。

植林地を下った鞍部からP534へ登る P534付近は雑木のなだらかな尾根が続き

 P534から再び下って行き、鞍部手前の開けた所から、いつものように半国高山を眺める。でも目の前の木が伸びてきて、もうすぐ山頂が見えなくなるだろう。半国高山は北東の方角にあり、ここからほとんど植林の中を歩くことになる。植林地の急坂を鞍部へ下っていき、植林地の中次の鞍部で左手に作業道を見る。

いつものように半国高山を眺める しばらく植林地が続き

 作業道と別れ植林地の尾根を登り始めるが、勾配がだんだんきつくなる。もう半国高山はもうすぐなのだが、まだ標高差150m登らなければならない。先を歩く道子はスイスイと登って行くが、哲郎は足の動きが悪い。「あの作業道の探索のせいだ!」と哲郎は下を向いて登ることになる。

勾配がだんだんきつくなる 雑木に出合うと古い標識を見る

 半国高山に近づいて来ると勾配もゆるくなり、周囲も雑木に変わる。丁度12時、お昼のサイレンを聞きながら山頂に立つ。山頂の積雪は10cm以下でいつもより少ない。でも風が強く「寒い!」ということで昼食はもっと先でとることにする。

 「1時間のロスがあったので帰りのバスは14時28分や!」と哲郎。ここで道子は下りに備えアイゼンをつける。北へ向かって下山するのだが、山頂付近は尾根が広がっていて迷いやすい。ここは北北東へ下るような感じで下って行く。

12時のサイレンを聞きながら山頂に立つ 尾根を下り岩谷峠へ

 岩谷峠に着くが「やはり寒い!」とすぐに岩谷林道へ下ることにする。峠から少し下ったところで右の巻き道へのる。途中で倒木の根っこが道をふさいでいたが、雪も少なく快適に下って行く。最後はジグザグに下って行き谷に沿うように横道を歩く。ここに1箇所小さな谷を渡るロープ場があるので積雪時は要注意だ。

岩谷峠に着くが「やはり寒い!」と ロープ場があるので積雪時は要注意

 谷に出合うと左岸を下って行き、すぐに右岸の植林地へ渡る。ここから林道まで谷沿いの植林地を下って行くのだが、相変わらず多い倒木、ここは歩きやすい所を探しながら下って行く。最後は左岸に渡り、林道が折り返す地点に出合う。

 13時、バスには十分な時間があるので林道をユックリと下って行く。左手に作業小屋が見えてきたので、ここを借り遅い昼食とする。

倒木を避けながら下る 林道が折り返す地点に出る

 林道を下って行くと、積雪は消えてきて、橋を渡ると林道入口のゲートに出合う。今日も岩戸落葉神社へ向かい、「まだまだ時間がある」とユックリと着替え後始末をする。「そろそろ時間や!」とバス停へ向かい小野郷派出所にあるトイレを借り、定刻にやって来た京都行きのバスに乗る。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
サルトリイバラの赤い実が美しい