比叡山(八瀬八幡宮奥から八丁尾根越)//北山 2012.06.25 |
松尾坂の峠手前ののP559まで来ると墓石が続く 比叡山ではこんな墓地によく出合う |
2012.06.25 (月) 曇り 哲、道
コース: ふるさと前バス停〜八瀬八幡宮社〜御所谷碑〜P445〜尾根鞍部を下る〜八丁谷の谷分岐〜尾根の鞍部へ登る〜P559〜松尾坂〜八丁尾根を引き返す〜八丁坂出合〜八瀬八幡宮〜ふるさと前バス停 読者Fさんより「八瀬八幡宮の後醍醐天皇の行在所跡石碑から八丁谷の古道へ行けますか?」との問い合わせがあったが、「分かりません!」と言うことで、早速調査に出かける。いろいろと調べると八瀬八幡宮の奥に御所谷碑という石碑があるので、まずはその石碑を目指すことにする。 近郊の山の探索なので、京都駅8時25分発のバスでユックリと出かける。梅雨の合間、「今日は曇り」という予報だったがバスはワイパーを動かしながら走る。「ふるさと前」バス停で降りると雨は上がって日も差してくれ「やれやれ」と言いつつ八瀬八幡宮の鳥居を潜る。 神社の石段を上って行き八瀬天満宮のトイレ横で準備する。さらに奥に登って行く石段があり、右手に後醍醐天皇の行在所跡石碑を見る。これを登って行くと山裾の地道に変わる。
山裾に沿った道はすぐに谷に出合い、左手に堰堤を見てこの道は橋を渡り続いている。「これが御所谷だろうか?」と哲郎は堰堤へ上って行き、山裾の斜面を確認する。そこには溝状の道のようなものが見えるが急斜面なので進行するのをやめ、橋を渡って行く道をとることにする。 道は支尾根を登り始めクネクネと登って行く。行き当たったところで立派な石碑を見る。「これだろうか御所谷碑とは?」と二人、良く見ると「御所谷碑」と書いてある。
この先道が無いので、石碑の裏から支尾根を登り始める。薄い踏跡があるような、無いような・・・、しばらく登ると右手に溝状の道のようなものを見る。「なんや、道があるやん!」と哲郎は道子を残し、石碑まで戻って溝を歩いてみることにする。
古道なのか治水用の溝なのか分からないが、溝はだんだん勾配がきつくなり足元に落葉が溜まり歩きにくい。「ヒルや!」と哲郎、スパッツに付いていたヒルを弾き飛ばす。道子が待っているところまで来て溝から上り、二人は支尾根を溝に沿って歩くことにする。 支尾根には古道のあとのような道が薄っすらと残っている。石碑から10分も登ると古道はハッキリしないものの溝を跨いでいるようなので、支尾根を巻くようにどんどん右へ進んで行く。
どうやら一つ南の支尾根に移ったようで、二人は適当に急斜面を登り始める。この支尾根にも溝が延びていて、溝を避けながら登って行く。植林地に出合った所でさらに右に巻いて行く獣道のような踏跡を見つけ、これを進んで行く。この道が雑木に突き当たったところで折り返し登って行くと下からの溝に出合い、上の方が明るくなり一登りするとP445に出る。
支尾根を適当に登って来たが、丁度目的とするP445に出て来たので、二人が辿ったルートは古道のあったところかも知れない。植林地の尾根を南へと歩き始め、古道Bの取付がある八丁谷の谷分岐へ下る道を探しながら鞍部へ向かう。植林地には獣避けなのか雑木の切れ端が散りばめられ下っていけそうなところは無い。 鞍部を過ぎても下る道は無いので、鞍部まで戻って植林地の中を下ることにする。道の無い植林地はなるべく歩かないようにしているが今日は探索、「スミマセン」と言いつつ歩けそうな所を選んで下って行くが、雑木の枝や倒木のとがった枝の付け根は危険なので、「ここは通れません!」と言うことである。八丁谷に降り上流に目的の谷分岐を見る。
明るい谷分岐まできて、谷を渡りここで昼食とする。オニギリを食べながらオオルリソウを観察するが、開花はまだまだのようである。昼食後は谷を渡り、降りて来た斜面より離れた南寄りの斜面を尾根まで登ってみる。こちらも薄い踏跡があるものの、すぐに消え適当に歩くことになる。 尾根の鞍部に出て小休止、結局「尾根から古道B取りつきがある谷分岐までは、現在道がない」と言うことになる。
鞍部まで来るが、「まだまだ時間がある」と尾根を南にとり松尾坂まで登ることにする。尾根は右が雑木、左が植林という状態が続き林道終点がある谷の上を過ぎると、尾根が広がり適当にP559へと登ることになる。 ピークへと登り切ると目の前に石柱が並び、その奥に並んだ墓石を見る。ここは西塔南尾谷墓地と言うそうで、墓石には享保、寛永、文化とか古い年号が刻んである。そんな墓群を抜けると松尾坂の峠に着く。ここを真っすぐ登って行くとスキー場跡やケーブル比叡駅へ通じる。
峠を東へ下れば林道に出合う。その谷で以前キツリフネを見たことがあるので峠を下ってみる。谷で顔を洗いサッパリするが、この谷にはキツリフネどころか野草らしきものは何も見当たらない。小休止後峠へと登って行く。 松尾坂を八瀬ケーブル駅まで下って行く予定で合ったが、「折角来たのだから」と再び峠から八丁尾根を下ることにする。緩やかに下って行く尾根は心地よく歩くことが出来る。P445を過ぎると雑木の中を少し下って左に振り、植林地の尾根の西側を下って行く。 植林地の作業道を下って行くと明るくなり伐採地にでる。伐採地と言っても、もう次の苗木が育ち大きくなっている。ここから右手前方に横高山が大きく見える。
尾根は北西へ向き、八瀬八幡宮へと下って行く。植林や疎林の中を下って行くと、右手に伐採地のネットを見ると八丁坂の古道はもうすぐだ。だらだらと下って行くと、支尾根の先端で古道に降り立ち、左にとるとすぐに八瀬八幡宮に出る。 神社には山水が流れてきていて、綺麗なトイレもあり、ここでユックリと後始末をする。道子がユックリしている間に、「今日はお世話になった」とお賽銭をあげに行く哲郎。長い参道からバス停に向かいバスを待つが、「今日は暑かったな〜」と二人は梅雨の合間の一日を十分楽しんだようだ。
今日の探索で分かったことは【1.八瀬八幡宮奥の御所谷から古道Bへの峰越えの道はハッキリしない】、【2.八丁尾根へは、八丁坂古道にある支尾根の先端から取り付くのが一番楽なようだ】ということである。
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