蓬莱山 (権現山〜ホッケ山〜小女郎峠)//比良
2012.02.04


 
蓬莱山を見ながら緩やかな尾根を快適に歩く道子


2012.02.04 (土) 晴れ  哲、道

行き:JR京都7:58 = JR堅田8:45(江若バス)− 平
帰り:JR志賀駅15:24 = JR京都駅


コース:
平バス停手前駐車スペース(自由乗降)〜権現山登山口〜ドン谷登山口〜アラキ峠〜ホッケ山〜小女郎峠〜蓬莱山〜琵琶湖バレースキー場を下る〜打見山ロープウェイ〜山麓駅〜P11〜キタダカ道出合〜JR志賀駅










 京都バス朽木行きのバスが冬季運休となり、不便となった雪の比良山系だが、JR堅田駅からの江若バスで出かけることにする。琵琶湖バレーの積雪情報:140cmで、今週に新雪も+20cm積もったようで「ホッケ谷道でも楽しもうか!」と権現山から比良の縦走路を楽しむことにする。

 JR堅田駅8:45発細川行きのバスは満員で出発する。平バス停手前の登山口に近い駐車スペースで止まり(自由乗降)乗客が降り始めたので、我々も続いて降りる。約15名がバスを降りこの駐車スペースで準備を始める。

 準備を終えた者から少し下った所にある登山口に向かうが、「車道が滑る!」と二人はアイゼンを着け登山口へ向かう。積雪数10cmの登山口、早速車止めチェーンを跨ぎ歩き始めるが、後続の登山者は登山口でアイゼンをつけているので遅れる。

この駐車スペースで準備を始める 早速車止めチェーンを跨ぎ歩き始めるが

 ドン谷の登山口まで来ると三人の先行者がここでアイゼンを付けているので二人は先行し谷を登って行く。谷には数10cmの積雪がありシンドイところなのだが狭いトレースがあり助かる。谷から斜面の横道に変わったところで服を調節しながら小休止する。

 再び谷を歩くようになると勾配がきつくなり先行者に追い着く。狭いトレースでシューをはいた先行者、追い越せないので先行者が止まるまで待つことにする。先行者が疲れてきたところで追い越し、着いたアラキ峠で小休止する。

ドン谷、狭いトレースがあり助かる 着いたアラキ峠で小休止する

 峠から北の植林地を登り始める。雪の表面がいつもより固くザクザクとしていて沈まず歩き良い。この尾根は北西の風が当たり、昨日まで寒かったからだろう。標高950mが近づいてきたのでトレースから離れ右の登山道があるほうによって行くと、二人とも足が届かない深い雪の中でもがくことになる。

 やっと吹き溜まりを抜けトレースまで戻る事になる。今日は尾根のピークまで登り、右のカラマツ林へ進んで行く。カラマツ林を抜けると雪原が広がり、後方の京都北山を眺めながら権現山へ向かう。

カラマツ林を抜けると 雪原を権現山へ向かう

 栗原から登って来たグループと同時に権現山に着く。彼らは途中でシューをつけたといっている。二人はここでアイゼンを外しシューをつける。ホッケ谷道取付に向かって比良縦走路を歩き始めるとトレースは閉まっていて歩き良い。2月の比良縦走路はワカンで十分なのだが、今日はシューでこの尾根を楽しむことにする。

 右手に琵琶湖を見ながら快適な歩きが続き、少しづつ下って行き雑木の中を歩くようになる。風が強く当たらない雑木の尾根では雪が柔らかくなるが、トレースがシッカリしているので沈むことは無い。ホッケ谷道取付まで来るが、「今日は歩き良いし、天気も良いし!」と、谷を下らずこのまま蓬莱山へ向かうことにする。

右手に琵琶湖を見ながら快適な歩きが続き 雑木の中も快適に歩く

 雑木を抜けるとホッケ山への登りへ差し掛かる。標高差100m弱登ることになるのだが、トレースがありいつもより楽に登っていけそうだ。いつもこの登りで遅れてしまう道子もスイスイと登って行く。

 途中で何度も山頂から下って来る登山者に出合うが、どうやら車で来た人はホッケ山で折り返し下山するようだ。ホッケ山に着くと、今日は見晴も良いので蓬莱山が近くに見え、「あんなに近く、もうすぐや!」と道子。

道子もスイスイと登って行く ホッケ山から蓬莱山を望む

 丁度12時だが「ここは風がある!」と、お昼は小女郎峠手前の丘でとることにしホッケ山を下って行く。少し下るとトレースは2分する。ここは夏道がある右をとり忠実に尾根を進むことにする。細い尾根、右側に雪庇が続くがトレースは、雪庇から随分と離れたところに続いている。標高差30m登って行くとアセビの木が点在する雪原に出合い、いつものようにアセビの木の下で昼食とする。

トレースは雪庇から随分と離れたところに アセビの木が点在する雪原でお昼とする

 琵琶湖を眺めながらの昼食も終わり小女郎峠へと歩き出す。小女郎峠手前は丘陵が広がり、その雪原の中を心地よく小女郎峠へと下って行く。今年は風が弱いのか峠には珍しく積雪がある。峠を登り始めると雪の表面が凍っていてバリッバリッと心地よく歩く。

琵琶湖を眺めながらの昼食 雪原の中を心地よく小女郎峠へと

 小女郎峠を登り切ると、目の前に蓬莱山を見ながら数100m続く緩やかな雪原を歩くのだが、これがなかなか蓬莱山は近づいてくれない。緩やかなピークを越えるとリフト設備の屋根がハッキリと見えて来て最後の登りとなる。今日は速く歩いたのだろう、後もう少しなのだが二人とも足が動かず、何度も止まっては休憩を入れる。そんな二人の横をシューをはいた若者たちが追い越して行く。

小女郎峠から緩やかな雪原を歩くのだが 最後の登りだが、二人の足は動かない

 小女郎峠から30分、13時30分前にスキー場に着く。ゲレンデを下り始めるとたくさんのスキーやボードが下って行くので、一番安全なリフト寄りを下って行く。打見山ロープウェイ駅でユックリと着替え、今日はロープウェイで下ることにする。「バスは出たとこや!」と山麓駅からP11駐車場へ向かい山道をくだりJR志賀駅まで歩くことになる。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
笹平からリフト下を歩き打見山へ