蓬莱山(小女郎谷道〜金毘羅道)//比良 2012.09.12 |
蓬莱山から琵琶湖を見ながら小休止する |
2012.09.12 (水) 晴れ 哲、道
コース: JR蓬莱駅〜湖西道路〜林道終点〜薬師滝〜小女郎峠=小女郎池〜△蓬莱山〜金毘羅道下山口〜金毘羅峠〜林道出合〜湖西道路〜JR蓬莱駅 朝曇っていて心配したが、JR蓬莱駅から見る比良山系はスッキリと晴れていて心地よい。改札口外にあるトイレ前でユックリと準備して、「今日は暑くなりそうだ」と、道子は傘を取り出して小女郎峠への道を歩き始める。 この道は比良の古い登山道なので、迷路のような住宅地に標識があり迷うことは無い。民家を抜け雑木林の中を歩き始めても、風はなく蒸し暑い。道端には秋の野草が咲き始め「あ〜だ、こ〜だ!」と楽しみながら歩いて行くので、なかなか前へ進まない。
湖西道路の上を渡り植林地を抜けると、左手のフェンス越しに広い田畑が広がり強い日差しを受ける。見晴のきく休憩所で振り返り琵琶湖を眺めるが、暑いので道子はサッサと先へ進んで行く。赤い実をたくさん付けた木が見えて来て、マユミだろう、遠くからでもよく分かる。
田畑を過ぎると植林地の中を歩くようになるが、勾配がきつくなり登りが続き「暑い!」と何度も飲水休憩することになる。でも目の前に「ハチ!」「ハチ注意!」の看板を見て、すぐに発つことになる。やっと植林地を抜けると再び強い日差しを受けることになる。林道終点手前に一台のバイクを見て「ここまで車で来たら楽やな〜」と道子。 堰堤前で林道も終わり、ここでスパッツを付けることにする。立ち止まるとハチやアブがやって来て、虫よけを吹きかけながら準備することになる。「やれやれ!」と登山道を歩き始める。谷沿いの道はハッキリしていて迷うことは無い。
すぐに薬師滝に着く。いつもは素通りするのだが、暑いので滝に降り涼をとることにする。狭い谷の滝下は涼しくいつまでもいたいところだが、手や顔を洗って「そろそろ」と発つことにする。 しばらく植林地の中を歩いて行き、谷に出合った所では谷の中を歩く。谷の中は道が不鮮明だが狭い谷なので迷うことは無い。植林地を抜けると明るくなり右岸への渡渉地点に来る。
渡渉地点はチョットした広場になっていてテンニンソウが一面に咲いているが、天候不順なのだろう花の形が不揃いである。その間にキタヤマブシが咲き始めていて、ユックリ花を眺める哲郎、谷で涼をとる道子。 右岸は谷沿いを歩くので心地よいが、登り一直線のこのコース、夏はやはりシンドイと、キタヤマブシに出合うと足を止め小休止して花をながめる。
右岸から左岸への渡渉地点に着くと、バイクの人だろう前方に登って行くのが見える。これからは谷上を歩きここが最後の水場と言うことで、ユックリと涼をとる。谷を渡りジグザグに上って行き、休憩中の先行者を追い越して行く。 谷沿いの崩れかけた細い道にはロープが張ってあるが、ロープをあてにせずユックリと進む。「今日は体調が良くないのか、息があがる!」と道子は遅れ始めるので何度も小休止することになる。哲郎も「お腹すいて力がでない!」と、二人は小休止してカロリーメイトを食べることにする。カロリーメイトは遭難対策としていつも持参しているが、道子の差し出したカロリーメイトは、なんと賞味期限が6ヶ月も過ぎた古いものである。 左下に谷分岐を見ると、ますます勾配はきつくなり道子が遅れるのでユックリ歩くことにする。標高1000mを過ぎると「あともう少しや!」と道子に言う。植林地を抜けると道は枯れた細い谷に変わり、時々振り返っては琵琶湖をみて小休止とする。
細い谷は段差がつくようになり歩き憎くなるが周りが開けて明るくなる。左手にロープを見て谷から小高い所に上がると目の前に比良縦走路の稜線が見えてくる。緑の斜面を見ながら進んで行くとすぐに小女郎峠に着く。「今日は時間がある」と小女郎池へ向かい昼食とする。
今日は平日なので池には誰もいず、二人は静かな湖畔でユックリとオニギリを食べる。そのうち一人の男性がやって来て写真を撮って去って行く。昼食も終わり峠に戻って来ると、峠の斜面で団体さんが琵琶湖を見ながら昼食をとっている。 蓬莱山へ向かうため登山道を登って行くと、尼崎からやって来たという男性に出合う。蓬莱山は初めてなようで、月末に小女郎谷道から登ってみたいので下見に来たと言っている。周囲の登山ルートの説明をする哲郎、「登りが続く小女郎谷道は、初心者ではチョットきついかも知れない!」と。蓬莱山が初めてなら登山地図を買うように勧める。
男性と別れ蓬莱山へと歩き始める。足元にオトギリソウやアキノキリンソウの黄色い花とツルリンドウの花を見る。リンドウとセンブリはまだツボミ、もうすぐ秋本番のようだ。蓬莱山への道は積雪時良く歩くが、久し振りの夏道、草木の緑が心地よい。最後は少し登って蓬莱山の山頂に立つ。
山頂のゲレンデに人はまばら、平日の今日はリフトが止まっているようだ。夏用に備え付けられたベンチに座って小休止する。今日は霞んでいるが青い琵琶湖の後ろに霊仙山から藤原岳の鈴鹿山系が見える。 「今日は金毘羅道を下ってみよう!」とゲレンデを下って行き、ゲレンデの東端にある下山口へ下りて行く。
下山口にはハイカー用の注意書きがあるが、その下に新しく「金毘羅道山麓付近で増水の為通れません!」との注意書きを見る。「いつなのか何処なのか特定できない注意書きは困る」と哲郎。「こんなにカラカラ天気が続いているのに?」、「どこなのか調べよう!」と予定通り金毘羅道を下ることにする。 斜面を少し巻いて行くと支尾根を下り始め、道は溝状に変わる。そのうち雨水で侵食された道がエグレ、段差がきつくなっていて歩きにくい。「こんな道やったかな〜、ダケ道より荒れていて歩きにくい!」と哲郎。登山道は所々ガレてはいるが歩くことが出来る。
直進するとガレ場に落ちていくポイントは要注意で、右手の岩にペンキで書いてある矢印に従う。支尾根を少し下るとガレ場に接するが、ガレ場を覗くと以前より大きく崩れているようだ。道はハッキリしてきて下山口から20分で金毘羅峠に着き「→JR蓬莱駅」へ下って行く。
峠からは急斜面の下りだが、道がジグザグに下って行くので余り苦にならない。丁度キタダカ道の天狗杉から下る道のようで、緩やかと言えどジグザグ道が長く続く。長い下りに次第にいやになってくる頃、林道に降り立つ。下山口から1時間である。
丁度15時、蓬莱駅へと歩き始める。はじめ緩やかな林道も大きく折り返す頃には勾配がきつくなる。金毘羅神社の名水の所で小休止し冷たい水で涼をとる。しばらく下って行くと堰堤に接するが堰堤が増水するようなところは無く、下山口の注意書きは金毘羅峠からロープウェイ山麓駅へ下るコースのようだ。 JR蓬莱駅に着くと小女郎峠で出会った男性が改札口へ入って行く。「小女郎峠道の下りでこんなに時間がかかっているようでは、登りは無理かもしれない」と哲郎。今日は短いコースであったが急坂が続き、それなりに疲れたのだろう、電車に乗ると二人は瞼を閉じることになる。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||