魚谷山(小梅谷〜柳谷峠〜芹生峠)//北山
2012.06.18


 
魚谷山からササが全くなくなった柳谷峠へ下る


2012.06.18 (土) 曇り  哲、道

行き:北大路駅前8:40(もくもく号)− 岩屋橋
帰り:叡電貴船口15:21 − 出町柳駅


コース:
岩屋橋バス停〜祖父谷〜小梅谷林道〜惣谷林道出合〜魚谷峠〜△816m魚谷山〜柳谷峠〜(尾根筋)〜芹生峠分岐〜芹生峠〜奥貴船橋〜叡電貴船口










 梅雨の合間、遠出は止め近郊の魚谷山へ出かける。北大路駅前から「もくもく号」に乗って岩屋橋へ向かうが、今日は登山者5名を乗せて出発する。終点の岩屋橋で降り「準備は小梅谷林道入り口でしよう!」と祖父谷沿いの道を歩き始める。

 薄日が差してきて、まずまずの天気である。道端には先週満開だったウツギの花が散り始めている。でも今日はコアジサイに混じってヤマアジサイも咲き始めていて色付きが待ち遠しい。

祖父谷沿いの道を歩き始める 色付きが待ち遠しいヤマアジサイ

 地形図・447の小梅谷分岐に着き橋を渡り小梅谷林道を歩き始める。この道は積雪時、魚谷山へ向かう時良く利用するのだが、積雪時以外で歩いた記憶が無いので今日はユックリと散策することにする。

 林道を歩き始めると、最初は谷間が広く左右に蒼々とした緑を見て「予想以上の緑や!」と哲郎。谷を渡り返すと谷は分岐し林道は右俣沿いに続く。

小梅谷分岐に着き橋を渡り 左右に蒼々とした緑を見て

 右下の谷を覗きこみながら歩いていると、所々に大株のクリンソウを見て「こんなところでもさいているんや!」と。そのうち木で作った堰堤が続く。

 「咲いている!」と先を行く道子、キツリフネが咲いていて北山で久し振りに見る。ヤマゴボウ、ハンショウズル等が咲いていてウバユリもこれからのようだ。この谷にも一通りの花が咲くことが分かる。

ヤマゴボウ ハンショウズルの花

 谷に点々とあるエンレイソウの実を見て、標高620m付近にある林道分岐に着く。西に折り返すように進んで行く林道は行き止まるようなので進入したことは無いが、そこにモリアオガエルの卵がぶら下がっているので近づいてみると、足元の水溜りには一面が黒くなるほどのオタマジャクシが群れている。

 小さな谷にミゾホオズキを見ながら林道分岐を100mも進むと林道は北へ大きく蛇行しながら登って行く。随分と遠回りだがユックリと登って行き、惣谷の林道に出合う。

ミゾホオズキ 惣谷の林道に出合う

 林道を進んで行くと5分で魚谷峠に着く。「スッキリして随分と変わってしまった!」と道子、この峠に無積雪期に来たのは8年ぶりだからだろう。早速登山口を登り魚谷山へ向かう。雑木の中を標高差50mも登ると15分でチョット広くなった山頂の魚谷山に着く。ここで周囲の木々を見ながら昼食とする。

道子がスッキリしたと言う魚谷峠 △816m魚谷山

 昼食後は柳谷峠へ下る。山頂の東側にたくさんのテープやマークがあり、そこから下って行くのだが、もうササがなく広々とした北寄りの斜面から下ることにする。2分も下ると広々としたところに出合い、柳谷峠に直接下ってきたようだ。「今日は尾根筋を進んでみよう!」と、これまた11年振りのことである。

柳谷峠に直接下ってきたようだ 「今日は尾根筋を進んでみよう!」と

 北の斜面を登って行くと自然に尾根は東寄りに変わる。足元にたくさんのニシキゴロモを見るが、もう花は終わっているようだ。最初は雑木の広い尾根だが北への支尾根分岐を過ぎると尾根はだんだん細くなる。細い尾根は低木の常緑樹が続きその間を縫うように進んで行くのだが、目障りなテープやマークが続き「面白くない」と哲郎。

最初は雑木の広い尾根だが 細い尾根は低木の常緑樹が続き

 尾根が南へ向くようになる頃、前方から数人のグループがやって来る。手に地形図を持っているので、この尾根で読図を楽しんでいるようだ。倉ケ谷林道への分岐に来るとナラの木に針金が巻いてある。余りにもイタイタそうなので外そうとするが太い針金はペンチが無いと無理のようだ。

 一登りして芹生峠への分岐にであう。ここには標識があるが、これがまた木にネジで止めてある。あきれてしまう哲郎と道子、「近郊の山はこれだから嫌なんだ!」と。これからは近郊の山に登る時はペンチとドライバーが必要となってしまいそうだ。

太い針金がイタイタそう! ネジ止めにあきれてしまう哲郎と道子

 先ほどからポツリポツリと降ってくる。「夕方から雨」という予報だったので、ここから芹生峠に下り舗装道を歩くことにする。数分で峠に降り立ち貴船に向かって歩き始める。奥貴船橋まで来ると雨は降っていないので、河原に降りユックリと後始末をする。

芹生峠から舗装道を下る 貴船の町をブラブラと

 貴船方面からたくさんの若者がやって来て、先生の指導で木々の葉を採取している。課外授業なのだろうか?「こんな授業なら毎日でもOK」と哲郎、帰りで見かけたバスに京都府立大学と書いてある。貴船神社の奥宮を過ぎると観光客が増えてきて、二人はブラブラと観光客に紛れて、叡電貴船駅へ向かう。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
キツリフネ