地蔵山(猪ケ谷/愛宕山〜芦見峠)//北山
2012.09.15


 
谷沿いの古道が崩れているところは
谷の中を歩くことになる


2012.09.15 (土) 晴れ 哲、道

行き:JR京都 7:40 = JR保津峡8:05 − 水尾
帰り:越畑バス停13:51 − JR八木14:47 = JR京都
コース:
水尾〜猪ケ谷・岩ケ谷取付〜猪ケ谷遡行〜ジープ道出合〜愛宕スキー場跡〜地蔵山〜西向地蔵〜芦見峠〜越畑バス停

注意:
◆猪ケ谷に古道が残っていますが、古道はほとんど崩れているか倒木で埋まり、谷の中や谷傍を歩くことになります。途中でエスケープできないので初心者危険コースです。初心者だけで進入しないようお願いします。







 今週は先週行けなかった「秋の伊吹山」を予定していたが、二人とも体調不良なので遠出は止め愛宕山へ出かけることにする。猪ケ谷は久し振りだと、猪ケ谷を探索した後地蔵山へ寄ることにする。JR保津峡8時5分発の水尾自治会のバスを利用して、取付までの時間を短縮することにする。

 JR保津峡駅で降り、停車しているバスへと急ぐ。今日は一人の男性と共に三人の乗客で発車する。いつものように水尾バス停を過ぎ愛宕山登山口で降ろしてもらう。

保津川の上にあるJR保津峡駅 JR保津峡8時5分発のバスに乗る

 神明峠に向け歩き始める。今日はたくさんの自転車が追い越して行き「最近の自転車ブームは本物だ」と哲郎。道はユズ畑の間を登って行くが、畑にたくさんの黄色い花を見るが名前が分からない。夏まではオオルリソウが見られたが、もう終わっているようだ。

 岩ケ谷取付のカーブミラーが見えて来ると50m手前右手に湧水を見る。早速手や顔を洗い涼をとる。カーブミラーまで来てユックリと準備する。傍の岩ケ谷の水量を見て、「猪ケ谷も水が少ないだろう」と一安心する。

取付50m手前の水場で涼をとる カーブミラーが猪ケ谷取付

 準備も終わり、猪ケ谷へ向かう。車止めを過ぎると20m進んだ所で左へ取る。この道を進んで行くと猪ケ谷へ突き当たり道が消える。「大雨で道が崩壊したのか?」と行く手を考えていたが、どうも過去の記憶と食い違っていると感じる二人。「最初は谷上を歩いていたような?」と哲郎が上の方を見上げると「あれや!」と、二人は植林地を上って行き古道に出合う。

 「なんで間違った?」と哲郎は引き返して確認する。最初進入した道の10m上、取付から30mの所に古道の入口を確認する。最初に進入した道は最近整備されハッキリしてきたので間違ったようだ。

古道分岐はカーブミラーから30m
古道の10m下に間違った道が見える
古道は最初左下に猪ケ谷を見て
谷上の高い所を歩く

 数分で道は谷に接するようになり谷沿いを歩くことになる。「そうそう」と過去の記憶と一致するようになり進んで行く。谷は間伐材の流木で埋まっているが、この付近は作業道が残っているので難なく歩ける。数分進むと橋に出合い右岸へ渡るのだが、渡れそうな橋ではないので渡渉地点を探し渡ることになる。

谷は間伐材の流木で埋まり 橋は渡れそうもないと

 右岸を5分も歩いて行くと、道が崩壊して何処が谷やら道やら分からなくなるが、適当に進んで行くと岩壁の横を歩くようになり谷を右下に見るようになる。両岸が岩壁なので岩壁を削り石を組んで道を造っているようだが、道が谷上にあるので崩壊していないようだ。

 数mの滝横を通り抜けると再び植林地と変わり、次の橋が見えてくる。これも渡れないので道子は橋の上流を哲郎は下流から左岸へ渡る。

滝横を通る 次の橋が見えてくるが

 左岸を歩き始めると2分で道が消える。左岸の道が流水で洗われ数10m荒れた谷の中を歩くことになる。とにかく歩ける所を探して登って行くと左岸に道が現れてくる。

 「やれやれ」と進んで行くと少し開けてきて明るくなり、この谷で初めて緑を見る。朽ちた橋を何とか渡り、緑の中で一息入れ右岸を歩き始める。この付近は古道が残っているようだ。この付近で標高600m付近なので谷を半分進んだことになる。

とにかく歩ける所を探して登って行く 緑の中で一息入れ右岸を歩き始める

 5分で左岸に渡り返すと前方に雑木が茂る小広場を見る。以前ここで昼食をとったことがあるが、谷は随分と荒れて河原が広がり歩き憎くなっているようだ。

 谷横を進んで行くと足元に瓦のかけらのような石が増えてきて歩き憎くなる。砥石谷の石と同じだ。ユックリと進んで行くと足元一面に砥石が散らばり滑ってなかなか前へ進めなくなる。

前方に雑木が茂る小広場を見る 砥石の河原を登る

 以前は一箇所砥石の盛り上がったところを登った記憶があるが、流水で流され洗われ河原一面に広がっているようだ。谷分岐に近づいて来ると本流は大きく侵食して数本大木が倒れている。エグレタ溝の中は歩けないので砥石の急斜面を登ることになるが、滑ってなかなか進めない。

 やっと難所を越えると右上に道が見えて来て、谷から左岸の道へ移り、目の前に大岩を見ながら登って行く。大岩を越えると谷も落ち着いてきて古道の石組みを見るようになる。

目の前に大岩を見ながら登って行く 古道の石組みを見るようになる

 登りきった所で荒々しい谷は終わり植林地が広がる。小さな流れに沿って植林地の中を緩やかに登って行くと、目の前が開け稜線に出てジープ道に出合う。11時丁度なので2時間猪ケ谷を楽しんだことになる。

植林地の中を緩やかに登って行く 稜線に出てジープ道に出合う

 ここから地蔵山へ向かう。目の前にある「←旧愛宕スキー場跡」の標識に従ってジープ道から登山道へ進入する。シダが広がる緩やかな道を進んで行くと木々の間から反射板と地蔵山が見えてくる。久し振りの地蔵山「え!あんなに遠いの!」と、二人は思ってしまう。

「←愛宕山スキー場跡」の従って 反射板と地蔵山が見えてくる

 神明峠からの道は余り歩かれていないようで、今は分岐が分かりづらくなっている。地蔵山への尾根に乗ると雑木の中を歩くようになり、ヒンヤリとした風を受け心地よい。少し下ってユックリと登って行く。

 シダの鞍部から少しずつ登って行くと雑木は低木に変わりアセビのトンネルが続く。東側が開けた所から愛宕山や遠くに比叡山を望むことが出来る。

低木のアセビが続く 比叡山の稜線を望む

 長いアセビのトンネルは心地よいのだが、これだけ続くと「飽きてしまう」と思う頃標高917mにある反射板につく。ここは日が射しているので「あと30m登るだけや!」と、すぐに先へと進むことになる。再び低木のトンネルが続き、少し登ると小広い地蔵山の山頂に出る。

 11時40分ジープ道から35分である。ここで昼食とする。オニギリを食べながら登山地図を見る哲郎、「山頂から芦見峠まで45分」とあり「越畑13時51分のバスに間に合うだろう!」と下山は越畑に下ることにする。でも地図の所要時間「登り1時間30分で下り45分とは?」と考えてしまう哲郎。

標高917mにある反射板につく 小広い地蔵山の山頂に出

 越畑から地蔵山へは西向き地蔵に出てくるコースしか登っていなくて、二人はまだ芦見峠を経由した登山道は歩いていないのだ。12時丁度、芦見峠に向かって下山を開始する。ネット沿いに北へ進んで行くと、植林が切れた所で西向地蔵に出合う。

ネット沿いに北へ進んで行くと 西向地蔵に出合う

 しばらく雑木の尾根を緩やかに下って行き、標高850m付近で植林地に出合った後は広い尾根の急な下りが標高差100mほど続く。この急勾配を下ってみて登山地図にある「登り1時間30分で下り45分とは?」の疑問が解けたようである。

 あとはだらだらと雑木や植林地を下って行くと山頂から40分で芦見峠に着く。峠を左にとり越畑へと下って行く。用水路のトンネル出口付近で大きく崩れていた道も修復されている。民家に近づいてきたところで用具を洗い服を着替えて越畑バス停へ向かう。

急な下りが標高差100mほど続く 芦見峠から越畑への道も修復され

 越畑バス停に着くとバスまで30分あるので、土日だけやっているというバス停前の喫茶店へ寄ろうと思ったが靴を脱ぐようなのでやめることにする。哲郎は近くの農協へ行き冷たいスポーツドリンクとお茶を買って、二人はバス停でユックリとバスを待つことにする。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
植林地に咲くマツカゼソウが涼しい