蛇谷ヶ峰(桑野橋〜畑バス停)//奥比良
2012.07.16


 
反射板のある西峰から鞍部に下り
山頂への最後の斜面を登る


2012.07.16 (祝*月) 晴れ時々曇り  哲、道

行き:出町柳 7:45− 桑野橋
帰り:畑 13:54 − JR近江高島駅14:21−JR京都駅


コース:
桑野橋バス停〜林道登山口〜きのこ研究所〜登山道登山口〜猪の馬場〜P791〜天狗の森〜反射板西峰ピーク〜蛇谷ヶ峰〜P702〜須川峠(ボボフダ峠)〜谷出合〜林道出合〜舗装道フェンスゲート〜畑バス停








 昨日の豪雨が嘘のように晴れてきて、もう梅雨はあけたような気がするが、ニュースでは「梅雨明け」とは言わない。こんな天気なので蛇谷ヶ峰へ出かける。

 出町柳発朽木行きのバスは満席で、数人の立ち客を乗せ出発する。桑野橋で男性一人と共に降り、準備の為バス停の待合小屋へ入るが、暑いので窓を開ける。道子は50m戻った所にあるトイレへ向かうが、男性はすぐに小屋を出て登山口へ向かう。

 「この小屋では暑すぎる!」と道子、昨年は民家の駐車場の陰を借り準備したのを思い出す。登山口から歩き始め用水路に落ちる水でタオルを濡らす。

京都バスの注意書き、「守って下さい!」 桑野橋の登山口

 民家を過ぎるとワラビが群生している送電線の下を登って行く。送電線を離れると山の中に入って行き、しばらく植林地が続く。夏場植林地の林道はヒルが心配だが、この林道はコンクリート舗装してあるので助かる。林道は支尾根をジグザグに登って行き、植林は松林に変わる。

送電線に沿ってユックリと登って行く コンクリート舗装してあるので助かる

 林道はユックリ登ってはいるが、風が当たらず蒸し暑いので何度も飲水休憩をとる。標高400mを過ぎると尾根の南側を歩くようになり、「望岳所」と標識が立つ見晴の良い所でシラクラの山並みを望む。林道を少し進むと「きのこ研究所」の小屋を見てまたまた小休止とする。

「望岳所」からシラクラを望むく きのこ研究所/熊の鼻ヒュッテ

 林道を進んで、左へ曲がったところで「登山口」の標識を見る。足元に虫よけを噴霧し、尾根への斜面へ侵入し雑木の緑を楽しみながら登って行く。道は踏跡程度だがハッキリしていて迷うことはない。支尾根に出合うと90度右に折れ尾根を東へ登り始める。

 周囲が雑然とした疎林帯に変わると、登山道に白い紐が続く。これが登山者の為なのかキノコの保護の為なのか分からないがしばらく続く。通信用なのだろうかコンクリートの柱の横を通り、緩やかになった所で「猪の馬場」の標識を見て左にとり次の支尾根を登り始める。

登山口から支尾根の登山道に取り付く 猪の馬場で左に登って行く

 すぐに植林地に出合い通信設備の横を通って細い尾根を進んで行くと前方に先行していた男性を見る。コース半ばで15分先行していた男性に追いついたということは、彼は随分とユックリ歩いているようだ。急な斜面を登って行き次の支尾根に乗る。

 この付近の地形は複雑で、支尾根が左右にたくさんあるようだ。周囲の雑木はだんだん綺麗になり、風も当たるようになり心地よい登りが続くが、やはり夏、何度も小休止して水分を補給する。

通信設備の横を通って 周囲の雑木はだんだん綺麗になり

 尾根はほぼ東へ向いていて、急な登りや緩やかな登りを繰り返し、雑木を楽しみながら登って行く。標高850mの小ピークまで来ると、前方に西峰の反射板が小さく見えてくる。「まだか、まだか?」と言う道子に、「後もう少しや!」と言う。そこから少し進むとシャクナゲの群生する「天狗の森」という小ピークに着く。

P850から西峰を見上げる 天狗の森を通る

 天狗の森から一登りすると、すぐに反射板が見えて来て西峰に着く。西峰を進んで行くと、ハナヒリノキが続く。道はシダの中北の斜面を下って行き、しばらくシダとハナヒリノキ茂った山頂手前の鞍部を進み、山頂への最後の斜面を登って行く。

西峰の反射板の横を通り シダとハナヒリノキが茂った鞍部

 いつの間にか周囲にはガスが立ちこめ、「これでは展望はないな!」と言う頃、蛇谷ヶ峰の山頂広場に着く。山頂では二人の登山者が琵琶湖の方を向いて休憩中だが、当然ガスで琵琶湖は見えていないはずだが・・・。曇ってはいるが日差しを気にする道子、二人は山頂の木陰へ進み昼食とする。

 昼食休憩が終わる頃、バスで一緒だった男性が到着する。「そろそろ下山するか!」と立ち上がると、左右から登山者が到着し、山頂広場は10名の登山者で賑わう。「13時54分のバスに間に合うかも!」と二人は予定より一つ前のバスに乗ることにし、11時50分、山頂から南の尾根を下り始める。

今日は展望の無い蛇谷ヶ峰 山頂から南の尾根を下り始める

 この尾根も雑木が綺麗で心地よく歩くことが出来る。標高850mの小ピークで直角に左に折れ、急斜面を下って行き尾根を乗り換える。南へ下り始めると、再び綺麗な雑木が続き心地よい。緩やかな鞍部に来るとヤマボウシを見て、しばらくイワウチワやハナヒリノキを見る細い尾根が続く。

綺麗な雑木が続き心地よい ヤマボウシを見る

 尾根が少し広くなり作業道が左へ下って行く所に古い標識を見る。ここは右にとり尾根を登って行く。登り切ると周囲は植林に変わり、しばらく植林地の中の薄い踏跡を辿って行く。道が南へ下り始めると、尾根は細くなり、すぐに鞍部に着き「須川峠」の標識を見る。

 哲郎はバスの時刻を確認するが「13時28分!」と道子に言う。「え!急がなければ!」と二人はピッチを上げることにする。(13時54分なのだが、哲郎は見間違えてしまったのだ!)。

山頂からしばらくは心地よい尾根 須川峠(ボボフダ峠)に着く

 畑へはここから左(東)へとり、右に植林を見ながら下って行く。峠から道はシッカリするが、だんだん溝状になり歩き憎くなる。二人は黙々と支尾根をジグザグに下って行く。右手から谷の音が聞こえてきて標高差200mも下ると谷に出合い、谷を渡る。「やれやれ!」と顔や手を洗いサッパリするが、時間が無いので急いで下って行く。

だんだん溝状になり歩き憎くなる 右手から谷の音が聞こえてきて

 次の谷に出合うと、道がハッキリしないので適当に谷沿いの植林地を下って行き、対岸に道を見たところで谷を渡る。谷を渡り返すと、しばらく谷上の少し高い所を歩いて行き、前方に堰堤が見えて来ると林道は近い。13時00分、林道に着き飲水休憩とする。

前方に堰堤が見えて来ると 13時00分、林道に着き飲水休憩とする

 道子は傘を取り出し、二人は急いで林道を下って行く。目の前のフェンスのゲートから侵入せず、前回利用した舗装道用のゲートまで林道を下って行く。「ゲートや!」と急いでゲートを開け進入する。

 哲郎がロックしていると道子はもうバス停へと歩き始めている。見晴台の横を通り、畑の集落を見ながら田んぼの中を下って行きバス停に辿り着く。

舗装道用のゲート 見晴台の横を通り、畑の集落を見ながら

 13時20分だ。林道出合から15分でやって来たがバスは止まっていない。哲郎がバスの時刻表を覗いて確認すると「13時54分」とあり、「急ぐ必要は無かった!」と言うことになる。

 二人は後始末をしながらユックリとバスを待つが、急いで来たので汗が止まらない。やって来たバスの乗客は二人だけ、「気持いい!」とバスのクーラーの風を受け、田園風景を楽しみながら近江高島駅へ向かう。








主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10−13】
鮮やかに咲くヤブカンゾウ