皆子山(小野谷峠〜西尾根〜東尾根)//北山
2012.11.16


 
風もなく静寂が漂う皆子山西尾根を歩く


2012.11.16 (金) 晴れ 哲、道

行き:北大路駅前 8:02 − 小野谷口バス停
帰り:平バス停 15:59 − JR堅田16:38 = JR京都
コース:
小野谷口バス停9:30〜小野谷峠10:40〜大見町三叉路11:05〜電柱【オゴシ92】〜12:10松谷峠12:30〜P926〜13:30△皆子山13:40〜P941〜P837〜15:10平バス停

注意:
◆皆子山西尾根へは大見町三叉路から前坂峠へ向かい、峠手前の電柱【オゴシ102】から取りつき踏み跡を辿れば尾根に出られます。電柱【オゴシ92】から支尾根に取りつくルートは近道ですが、道がないので初心者危険コースとします。







 「今日は皆子山へ行こう!」と哲郎、昨日から朝方まで降り続いた雨に「谷筋は滑る!」と道子、結局紅葉は期待できないが、久しぶりだと皆子山西尾根へ出かけることにする。北大路駅前バス停から広河原行きに乗る。バスのフロントに雨滴を見るが花背峠を越えると青空を見るようになり一安心する。

 「小野谷口」で降り日が射しているバス停前で準備する。バス停から車止めを跨ぎ小野谷峠へ向かう。広い舗装道を歩き、すぐの分岐を右にとり谷沿いを歩くようになる。

バス停から車止めを跨ぎ小野谷峠へ すぐの分岐を右にとり谷沿いを歩く

 この道はワサビ試験場跡へと通ずるのであるが「そこまで近い!」という記憶と異なり随分と歩くことになる。20分も歩くと建物が見えてくる、「大野谷地区山林施業管理所」とある。裏へ回ると黄葉したメタセコイアの大木を見る。

 このメタセコイアの大木を見ると何故か昭和を感じる哲郎である。建物を抜けワサビ試験場のネットの横を通って行くと小野谷に出合う。

20分も歩くと建物が見えてくる ワサビ試験場のネットの横を通って行くと

 右に左にと渡渉しながら歩いていくが、だんだん足元が荒れてきて歩きにくくなる。薄く続いていた踏み跡も消えてきたので、歩きよいところを探しながら歩くことになる。

 谷を詰めていくと、小さな谷分岐を見るようになり、周りは植林ばかり、「この方向であっているのかな?」と、歩きなれた谷だったが5年ぶり、地形図もなくちょっと自信がなくなる哲郎。

谷に出合うと右に左にと渡渉しながら だんだん足元が荒れてきて

 「もうすぐだろう!」という頃、小さな谷分岐に出合い中央の斜面を登って行くと左手に登山道が見えてきて一安心、すぐに小野谷峠に着く。小野谷が荒れていて予定時刻より10分遅れたので二人は先を急ぐことにする。

 峠を下り植林地を抜けると小さな谷に出合い、ここから谷沿いを下って行く。右手に湿地帯、左手には紅葉した雑木が続き、しばらくこれらを楽しみながら歩いていく。

小野谷峠に着く 右手に湿地帯、左手には紅葉した雑木

 湿地帯にススキが見えてきて、それが終わると花背峠からの大見尾根道(鯖街道)に出合う。民家から声が聞こえてきて、今日は大見町で人影を見る。少し進むとヒノコから尾越への道に出合う。この三叉路にはお地蔵さんがあり、5年前から「鯖街道」の標識が立っている。

湿地帯にススキが見えてきて 大見町の三叉路を北へ

 この道を北(左)にとり前坂峠へと歩き始める。道沿いには民家が点在しているが、現在人が居るかどうかわからない。登るにつれ谷間は狭くなり、三叉路から10分で電柱【オゴシ92】に着く。

 皆子山西尾根には、この先にある電柱【オゴシ102】から登れば、踏み跡もあり簡単に登ることができるのだが。二人は以前登ったことのある電柱【オゴシ92】から作業道を詰め、急斜面から西尾根へ取りつくことにする。さっそく橋を渡り進入する。

電柱【オゴシ92】 さっそく橋を渡り進入する

 すぐの谷を渡り左岸の作業道を歩き始めると、植林地の中で作業道は消える。前回の記憶では、この先少し進むと再び作業道が続いていたのだが。植林地の中「間違っていないはずや!」と谷沿いを進んでみるが、谷にたくさんの倒木が続き道が見えないので、結局今回は進行をあきらめる。

 「この先は宿題にしよう!」とすこし引き返し右手の植林地の斜面から取りつくことにする。急斜面に取りついたのは良いが、急こう配でなかなか進めない。植林地を抜けても急斜面が続き低木の雑木を掴んで登って行く。

すぐの谷を渡り 低木の雑木を掴んで登って行く

 登りが緩やかになると右手に植林を見るようになる。支尾根を東へ進んでいくと尾根も広くなり右手からの尾根に出合う。地形図で確認すると、ここは西尾根から随分と南にはずれているようだ。

 尾根を北にとり松谷峠へ進んで行く。12時10分西尾根に出合い、「ほぼ予定通りだ」と松谷峠で昼食とする。

右からの尾根を北にとり 西尾根に出合い

 昼食も終わり、峠から西尾根を皆子山へ向かって歩き始める。尾根の雑木は予想通り散っているが、足元の落ち葉を踏みしめて快適に歩いていく。でもこの狭い尾根の雑木にたくさんのテープが続き「多すぎる!」と哲郎。

 この尾根は地形図の読図を楽しめるところでお勧めですが、「テープが多く楽しめないかもしれない」と哲郎。尾根は広くなったり狭くなったり、登ったり下ったりし変化があり楽しい。

峠から西尾根を皆子山へ向かって 尾根は広くなったり狭くなったり

 「次のピークがP926だ!」と哲郎、ピークを過ぎると尾根は北へ向き次のピークで東へとるのだが、先を行く道子は直進しているので呼び返す。この付近は左右の支尾根の分岐が多く、下りきると崖の多いツボクリ谷や皆子谷へ下ってしまうので注意が必要だ。

 高度が下がって行き前方に尾根らしきものが見えなかったら間違っているので引き返すことだ。尾根にシダの群生を見るようになると山頂は近い。

P926 快適な尾根が続く

 最後のピークからシダの鞍部へ下り登り返した尾根を東へとると△皆子山(971.5m)に着く。13時30分予定通りだ。平日のこんな時間に誰もいるはずがない山頂で、二人は小休止、東方に雪をかぶった蓬莱山から武奈ケ岳までの比良山系を望む。ふと木の根元を見ると残雪があるので、昨日は皆子山も雪だったようだ。

最後のシダの鞍部を登り △皆子山に着く

 小休止後、下山を開始する。道子お勧めの東尾根を下るが、このまま下ると15時に着いてしまい長いバス待ちになってしまうので、ゆっくりと下ることにする。ゆっくりと言っても植林地が続く東尾根、見るものもなく快適とは言えない。

 P837を過ぎると前方が開け平の集落が眼下に見えてくる。ここから雑木が続きやっと紅葉に出合う。しばらく紅葉を楽しみながら下って行き、標高720mを切ると緩やかな尾根も終わり植林地の急斜面に変わる。尾根は東と北東とに二分するが、ここは左の北よりの尾根を下って行く。

東尾根へは、寺谷下降点を左にとる やっと紅葉に出合う

 途中で雑木の細い尾根を下った後は再び植林地に変わり、谷に突き当たったところで作業道に出合う。この道を折り返すように下って行くと墓の横を通りお寺を回り込んで民家の前にでる。

 バスまで1時間近くあるので、いつものように安曇川の河原に降り用具を洗い後始末をする。15時59分、定刻にやって来たバスに乗る。いつの間にか空は雲一つなく晴れ渡り、刈り入れされた晩秋の田んぼ見ながらJR堅田駅へ向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ホトトギス