奥ノ深谷〜南比良峠〜荒川峠//比良
2012.05.05


 
細い斜面の横道を歩く奥ノ深谷道


2012.05.05 (土・祝) 晴れ 哲、道

行き:JR京都駅7:58 = JR堅田駅バス停 8:50 − 坊村
帰り:JR志賀駅 15:24 = JR京都駅
コース:
坊村バス停〜明王谷林道〜牛コバ〜摺鉢山分岐〜奥ノ深谷道〜奥ノ深谷を渡渉〜大橋〜水晶小屋〜南比良峠〜荒川峠〜荒川峠道〜湧水ポイント〜林道出合(荒川峠登山口)〜湖西道路ガード〜JR高架柱No64〜JR志賀駅

注意:
◆奥ノ深谷道での奥ノ深谷の渡渉:橋は流れていますがその橋用ロープの10m又は30m上流を渡ります。水量の多い場合は渡れませんので大雨後は注意してください。
◆大橋から南比良峠へは奥ノ深谷の支流沿いを進みます。「南比良」の看板や赤いペンキの⇒に沿って登って行けば迷うことはありません。







 連休前半に奥ノ深谷へ出かけた「森の旅人M」さん、「シャクナゲはまだツボミです」との報告を得て、「もう咲いているだろう!」と奥ノ深谷へ出かけることにする。奥ノ深谷から荒川峠へ抜けることにし、短いコースなので遅めのJR堅田からの江若バスで出かけることにする。

 坊村でバスを降り、トイレ前で準備して明王谷沿いの林道を歩き始めると、モミジの新緑が眩しい。最初は大きくジグザグに登って行く林道、今日は日差しも強くすぐに汗をかいてしまう。

坊村でバスを降り、トイレ前で準備して モミジの新緑が眩しい

 急坂が終わると周囲の山々が見えるようになり新緑を楽しむ事が出来る。ワサビ谷分岐を過ぎ橋を渡る時、谷を覗く哲郎「今日は少し水量が多いようだ!」とチョットと谷の渡渉を心配する。牛コバに着きスパッツを着けながら小休止する。皆さん、右の白滝谷へ向かわれるが、我々は左の奥ノ深谷道へ進入する。

林道を歩きながら新緑を楽しむ 牛コバから左の奥ノ深谷道へ

 牛コバの分岐から標高差300m登ることになるが、何時きてもジグザグの登りはきつい。登り始めると足元にハクサンハタザオを見る。ジグザグの登山道にはたくさんのブナの発芽を見るようになるが、これらはほとんどが枯れてしまい成長しないのだ。「ユキグニミツバツツジや!」と道子、写真を撮りながら休息する哲郎。

ハクサンハタザオ ユキグニミツバツツジ

 標高700mを過ぎると勾配も緩やかになってきて、シャクナゲが咲く摺鉢山分岐に着き小休止する。ここからは水平な巻道が続き、下の奥ノ深谷からゴーゴーという谷の音を聞きながら歩くことになる。斜面を横切る時はロープ場となり、狭い道を注意しながら歩く。「わー、咲いている!」と満開のシャクナゲを満喫し、新緑を楽しみながら快適に奥ノ深谷渡渉ポイントへ向かう。

満開のシャクナゲを満喫する 新緑を楽しみながら快適に進む

 最後は少し下って奥ノ深谷に出合う。ロープが張ってある所は元々橋があったところで、橋が流れて今は渡れない。いつも10m上流の岩を点々と渡るのだが、今日は水量が多く「止めとこう!」と言うことになる。30m上流に何とか渡れそうな所を見つけ二人とも渡渉する。

 渡り終えた二人は、水辺で小休止し哲郎は谷水で顔を洗いスッキリする。大橋への道にはシャクナゲが咲き、それを眺めながら快適な道を進む。10分チョットで大橋につき、いつものように河原に降り昼食とする。

ロープ30m上流を渡渉する 大橋につき、河原に降り昼食とする

 丁度12時、昼食も終わり南比良峠へ向かうことにする。これから目の前の奥ノ深谷を渡るのだが、今日は水量が多く谷は渡れない。結局、「仕方が無い!」と朽ちかけた古い橋を渡ることにする。哲郎は難なく渡るが、歩くたびにユラユラと上下左右に揺れ壊れそうな橋、道子の足は進まない。

 道子は引き返し谷を渡るというが、哲郎のゲキでやっと渡ることになる。「あ〜やれやれ」と二人は谷分岐から右俣をとり南比良峠へ向かう。谷の雑木は芽吹いていて綺麗な新緑を見る。足元にはたくさんのミヤマカタバミやエンレイソウ、イワウチワが咲き、右への谷分岐を過ぎると谷も細くなる。

谷の雑木は芽吹いていて綺麗な新緑 エンレイソウ

 谷の道はハッキリしないが「南比良」の看板に従えば迷うことは無い。水晶小屋を過ぎ2度ほど谷分岐で右を取るが、岩に赤いペンキで⇒が描かれ、ここもこれに従うと良い。左手に堂満岳が見えて来ると南比良峠は近い。標高900mを過ぎると芽吹きはまだまだのようだ。すぐに比良縦走路に出合い、右にとり荒川峠へ向かう。

芽吹きがまだまだの堂満岳 比良縦走路に出合い右へ

 縦走路の足元にはたくさんのスミレが咲き「いつもと違う!」と道子。イワカガミもツボミ固く雪深かった今年は春の野草が遅れているようだ。荒川峠に着き縦走路を外れ左の峠道へ進入する。峠道にはシロモジの花が咲いているものの、シャクナゲの花はまだまだで、足元のイワカガミはツボミが固い。

荒川峠に着き縦走路を外れ左の峠道へ 荒川峠道を下る

 峠道は谷を下り始めると、イワカガミの群生地に出合うが、数も減り全く咲いていなくて「あ〜残念」と言う所だが、先週、八ヶ峰でたくさん見たので、花を探すことも無く通り過ぎる。植林地に入り一人の男性に追いつき、一緒に下って行くと前方でバリバリバリと2台のバイクが止まる。彼らは前方に登山者がいないことを確認して通り過ぎていく。

 途中でもう1台バイクに出合うが、こんな狭い登山道で勢い良く登ってくるバイクは危険そのものだ。たくさんの人が利用する比良の登山道でオフロードを楽しむことは止めて欲しいものだ。湧水ポイントに着くと先客が昼食をとっている。冷たい水で顔を洗い少し下にあるイワカガミの群生を見に行くが、ここの群落は花が咲いているものの数が激減してきていて、何やら淋しくなってしまう。

シロモジ イワカガミも数が減り

 登山口の林道に降り立ち小休止する。二人は林道の野草を見ながら下って行くが、こちらの野草も花が遅れているようだ。湖西道路のガードを潜り集落の中の用水路で用具を洗い、二人はブラブラとJR志賀駅へ向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
フデリンドウ