大御影山 (ビラデスト今津〜近江坂)//湖北
2012.04.07


 
穏やかな尾根を快適に歩く、雪の近江坂


2012.04.07 (土) 雨のち曇り後晴れ  JOE、小てつ、哲、道

ビラデスト今津まで 往復車利用

コース:
ビラデスト今津〜近江坂入口〜大御影山登山口〜バイパス分岐〜(尾根道)〜バイパス分岐〜植林尾根へ迂回〜滝谷山分岐〜見晴台=積雪多く引き返す

注意:
◆早春だが積雪1〜2mあり、バイパスや斜面の横道は通れないので、尾根への迂回が必要です。積雪時は登山道が見えないので初心者危険コースとなります。
◆暖かい日は雪崩に注意してください。









 先日小てつさんに出会った時、「春の雪山へ行きましょう!」と言うことになり、赤坂山か大御影山へ出かけることになる。4月7日は赤坂山の山開きで、人混みを嫌い大御影山とし、JOEさんも誘って4人で出かけることになる。

 近江今津は「15時まで雨模様」という予報であった。早朝の京都では降っていなかった雨、湖西道路に乗ると雨がきつくなり北へ向かうと雪に変わる。でも4人は「きっと止んでくれるやろ!」と期待し、近江今津へ向かう。

 ビラデスト今津への取付道へ入ると積雪を見え、下って来る除雪車に出合う。山開きで除雪してあったので、この雪は昨日降ったようだ。入口で駐車料金を払い駐車場で準備する。準備も終わり近江坂の入口へ下って行く。

雪の駐車場で準備する 近江坂の入口へ下って行く

 舗装道は除雪してあり、左右に1〜2mの雪の壁を見る。凍った平池を見て近江坂入口の分岐に来るが、除雪の雪が高く積まれ登山道への道が見えない。2mの雪の壁を登って植林の間にある道を進むが、雪が締まっていて難なく歩くことが出来る。登山道への分岐が分からないので、「だいたいこの辺やろ!」という所で左に折れ大御影山へ向かう。

雪の壁を登って登山道へ 雪が閉まっていて難なく歩くことが出来る

 谷を渡ると、ここから支尾根を標高差200m登ることになるので、アイゼンを付けることになる。いつも野草で賑わう登山道だが、まだまだ雪深く花観賞には時間がかかりそうだ。バイパス分岐に着くが、予想通り斜面の横道は雪に覆われて通れないので、このまま尾根へと登って行く。

近江坂を標高差200m登り始める バイパスは通れないので

 やっと緩やかな尾根に変わると、後は快適な尾根歩きが始まる。天候も予想以上に早く回復してくれたので、この先雨は大丈夫のようだ。バイパス合流地点に着き、琵琶湖を見ながら小休止とする。

後は快適な尾根歩きが始まる バイパス合流地点から琵琶湖を見ながら

 ここからは西に向き斜面の横道を歩くのだが、登山道が分からないほど雪が積もっていて、段々傾斜がきつくなり、少し進んだ所で「雪の急斜面の横断は危ない!」と尾根に迂回することにする。哲郎と道子は目の前の急斜面を登って行くが、小てつさんとJOEさんは少し引き返して安全な所から尾根へ登って行く。尾根に出て植林の中を尾根の鞍部まで下って行き、次のピークへと登って行く。

段々傾斜がきつくなり 尾根に出て植林の中を鞍部まで下って行き

 本来登山道は左下の植林地の端にあるが通れないので尾根へ迂回する。ピークから登山道へ下り、次のピークを左から巻いて行く登山道らしい所を歩いて行く。結局ピークを越した所に出てくるのだが、このコースの冬道を歩いたことがないので、なるべく登山道から大きく外れないように進んで行く。

登山道が通れないのでピークへ迂回 登山道から大きく外れないように進んで行く

 北側が開けてくると、前方に大御影山方面の山々が見えてくるが、「まだまだ遠いな〜」。登山道がある細い尾根に来ると、右側(東側)に雪庇を見るようになる。左手には雪の三重嶽が見えて来て、あちらの登山も難しそうに見える。

細い尾根に雪庇を見る 雪の三重嶽

 小てつさんは途中からシューをはき、哲郎と道子はワカン、JOEさんはアイゼンのままと、締まった雪+新雪で、今日は何をはいても歩けるようだ。小さなピークがあるものの標高700mの穏やかな尾根が続き、尾根が細くなったり広がったり、さらに周囲の山々の展望も良くなり、4人は快適な雪山登山を満喫する。

穏やかな尾根が続き 周囲の山々の展望も良くなり
細い尾根 広い尾根

 12時になったので見晴台手前の風が当たらない雪原で昼食とする。「今日は、いつもと味噌が違います」というJOEさんが作る豚汁を頂き、4人は暖まる、「いつも、ごちそうさまです!」。昼食後は「今日は見晴台までとしよう!」と、ザックを置き見晴台へ向かう。

風が当たらない雪原で昼食とする ザックを置き見晴台へ向かう

 見晴台で四方の山々を眺め「今日はここまで!」と引き返すことにする。帰りは暖かい日差しを受け、朝のトレースを辿って快適に下って行く。支尾根を下り谷で用具を洗い、ビラデスト今津へ向かう。植林地を抜け舗装道へ出ると道の雪は解け、平池の氷も解けている。15時前にビラデスト今津に着き、小てつさんが用意してくれたビールを頂きながら後始末をするが、「いつもノンアルコールの小てつさん、すみません!」

バイパス分岐まで戻り再び琵琶湖を眺める 15時前にビラデスト今津に着き

 ビラデスト今津の方と話をしていた道子、「我々okaoka隊が今年初めての登山者やて!」と。15時過ぎには出発し「私が晴れ男や!」と思ってしまうほど天候に恵まれた登山に満足しながら、明るい日差しを受け帰路に着く4人である。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
琵琶湖越しに見る
雪の伊吹山や霊仙山を楽しむ