大見尾根(花背峠〜寂光院道〜大原)//北山


 
予想以上の雪に満足するが
吹雪の中、深い雪はしんどい


2012.01.07 (土) 雪  哲、道

行き:北大路駅前8:02(京都バス)− 花背峠
帰り:大原バス停15:30 − 地下鉄国際会館駅


コース:
花背峠バス停〜杉峠〜和佐谷峠〜百井青少年キャンプ場〜R477〜寂光院道取付〜天ケ岳分岐〜シャクナゲ尾根分岐〜焼杉山分岐〜林道出合〜寂光院〜大原バス停

注意:
冬の大見尾根は積雪50cm〜1mとなります。積雪状態によりアイゼン、ワカン、スノーシュー等の装備が必要です。









 新春、毎年のように大見尾根に出かける。ここの積雪状態で北山の積雪状態がだいたい分かるからだ。今年の正月は2週間近く家でゴロゴロしていたので3Kgも太ってしまった哲郎、「遅くなった」と二人で出かけることになる。

 広河原行きのバス、登山者も少なくユックリと座って出発する。いつものように扶桑橋でチェーンを装着するが道に雪は少ない。−2℃の花背峠で降りると雪が舞い、先が思いやられる。

 大見尾根入口の積雪は少なく「アイゼンだけで行けるやろ」と準備していると消防署の赤い車が止まり、心配したのだろう職員がやって来て色々と話してくるが、我々の装備を見て安心したのだろう引き返していく。歩き始めると積雪が深くなり「ワカンをしよう」と言うことになり、またまた休息となる。

−2℃の花背峠でバスを降りる 積雪深くワカンをすることになる

 雪が強くなったり弱くなったり、どうやら今日は一日中雪のようだ。派手な花背の鉄塔も今日は雪でボンヤリと見える。植林地を抜けると雪はさらに深くなり積雪60cmとなる。ストックが路面まで達するので、雪は全て新雪のようだ。

 やっと杉峠に着き大木の下で小休止、ここまで50分かかり「ユックリし過ぎや!」と哲郎。大きな杉の木の下は積雪が少なくなるが、それでもお地蔵さんは雪で隠れてしまっている。

雪でボンヤリと見える花背の鉄塔 やっと杉峠に着き大木の下で小休止

 大見尾根を歩き始めるとすぐに植林地に入り北西の風を受けるようになる。雪は木と木の間に高く積もり、しばらく雪の波を越えることになるが、吹雪の中写真をとっていると手が痛くなる哲郎。

 大見尾根には新しい林道が出来ているので、分岐に出合ったらいずれも右にとる。尾根の右を歩くようになると積雪は減り歩きやすくなる。植林地を抜けると積雪はさらに増し、80cmとなり歩きにくい。こうなると「しんどい!」と道子、なかなか先を歩かないようになる。「こんな所は3人で来るべきや!」と道子。

しばらく雪の波を越えることになるが 尾根の右を歩くと積雪は減る

 やっとチロル小屋といわれているところに着く。小屋の上には1m近くの雪が積もり、「今年は積雪多し!」「この分だと、雲取山は1m積もっているだろう」と哲郎。再び雪深い植林地に入るが数分で和佐谷峠に着く。ここから予定通り百井青少年キャンプ場へ下ることにする。

小屋の上には1m近くの雪が積もり 予定通り百井青少年キャンプ場へ下る

 植林地の中を下り始めるが、ここは例年より積雪が少ないような気がする。ハイキング道通りに下って行くと小さな谷に出合い、すぐに林道終点に着く。いつも林道から谷に降り谷沿いを下って行くが「今日は林道にしよう!」と、林道を歩き始める。

 途中で橋を渡り谷コースに出合い、キャンプ場へ裏から侵入する。いつもの広場を通り抜けるが、積雪60cm、ここも雪深い。少し進んで吹雪を避けながら、いつものように釜場で昼食とする。

キャンプ場は雪深い いつものように釜場で昼食とする

 15分の昼食休憩を終えキャンプ場からR477に出て右に折れ百井峠へと登り始める。いつもは除雪されていてアイゼンを手に持って歩くのだが、今日は積雪が少しあるので面倒な二人はワカンを着けたまま歩くことになる。ダラダラと標高差50m登ると左手に寂光院道の取付を見る。

 国道を離れ寂光院道を歩き始めると、道に一人のトレースを見る。足跡に雪が積もっているので今朝か昨日のものだろう。すぐの植林地の鞍部から斜面のユリ道を歩き始めるが、積雪はいつもより少なくて40cm程度、それでも雪道を随分と歩いて来た二人は「しんどい!」と言うことになる。二人で交代しながら細いユリ道をすすんで行き、約40分で天ケ岳分岐に着く。この分岐からは溝状のトレースがあり、それを辿って大原へ向かう。

面倒な二人はワカンを着けR477を歩く 二人で交代しながら細いユリ道を進む

 天ケ岳分岐を過ぎると、積雪は極端に少なくなり岩場の手前でワカンを外す。ここからダラダラとしたユリ道が続き植林地に出合うと焼杉山分岐は近い。ここでアイゼンを外し、急坂を下って行くと寂光院へ通じる林道に出合う。

 寂光院まで来ると、寒い中観光客に出合う。でもその数は少なく、お土産やさんも淋しそうだ。寂光院のトイレで後始末をし、二人はユックリと大原バス停へ向かう。








主は羊毛のように雪を降らせ
灰のように霜をまかれる

詩篇 【147−16】
雪の中、百井キャンプ場を後にする