ポンポン山(川久保渓谷〜善峯寺)//京都西山
2012.12.11


 
雪のポンポン山
今日は三上山(近江富士)や大阪のビル群がよく見える


2012.12.11 (水) 晴れ 哲、道

行き:JR高槻駅南バス停 9:06 − 川久保バス停
帰り:善峯寺バス停 14:24 − JR向日町駅
コース:
川久保BS〜川久保尾根分岐〜(川久保渓谷の林道)〜本山寺分岐〜山声の道(・417)分岐〜谷コース取りつき〜東海自然歩道出合〜△ポンポン山〜△釈迦岳〜青京の森〜善峯寺バス停

注意:
◆川久保から東海道自然歩道へ川久保渓谷を詰めていく谷コースは踏み跡があるが分岐が多いので要注意。林道から支流への取りつきは標高460m付近で、左手に「水源かん養保安林/平成16年」の杭があり、数10m先に木模様の堰堤が見える。







 冬型の天候が続き12月だが今年は早くも山々は荒れている。「今日は、京都南部は晴れるだろう!」と西山のポンポン山へ出かける。「久しぶりに、川久保からの谷筋を楽しもう!」と川久保から取付くことにする。

 JR高槻駅南バスターミナル、平日で9:06発の遅めの出発でマイナーなルートにも関わらず、登山客が7名もいて「さすがに大阪や!」と思ってしまう。

 終点の川久保で降り、すぐの橋を渡り左に折れ川久保渓谷の谷沿いを歩き始める。「こんなにたくさんやった!」と思ってしまう集落の民家の中を抜けると、谷沿いの林道を歩くのだが歩きよい舗装道が続く。

すぐの橋を渡り左に折れ川久保渓谷へ 谷沿いに歩きよい舗装道が続く

 久し振りの景色だが、どこも変わっていなくて、何だが安心したような感じで歩いていく。バス停から20分歩くと分岐の橋が見えてくる。本山寺への分岐を過ぎても植林地は暗く、足元には昨日の雪が残り、何やら寒々と感じる。でも見上げると木々の間からは青空が見えるので、日が当たれば暖かくなるだろうと思う。

 そのうち谷間も広くなってきたのかだんだん明るくなってくるが、同じような景色が続き見るべきものもなく、二人はただ黙々と歩いていく。懐かしいと「水源の森百選」の石碑を見るが、ここに川沿いに10mだけ雑木が植えてある。

20分で本山寺への分岐 「水源の森百選」ほ石碑を見るが

 途中で先行する男性を追い越して行き、ポンポン山登山口への分岐(・417)に出合う。標識には「水声の道/ポンポン山」と書いてあるが、一度だけしか通ったことがない。我々は谷沿いに直進しツルツル滑る谷沿いの道を詰めていく。

 数分も歩くと左上に登って行く林道の分岐に出合う。以前はここが谷沿いの林道の終点で木場があったが、10年も前に大杉方面に林道が延長されている。その林道を進み右手に伐採地を見て日射しを受けながら小休止する。林道ができる前は谷沿いにたくさんの野草を見たことを思い出すが、林道延長でそれもなくなり・・・、植林地とは、そんなものなのだろう。

ポンポン山登山口への分岐 以前はここが谷沿いの林道の終点

 少し進んで林道が東へ折れているところに谷分岐がある。ここから北へ伸びる谷の支流沿いがポンポン山への谷コースである。林道から左へ進入すると左の斜面に「水源かん養保安林/平成16年度/大阪府知事」と表示している杭が立っていて、よく見ると前方数10m先に堰堤が見える。

 ここで小休止しストックを取り出す。すぐの堰堤を左岸から越えていく。この堰堤は表から見ると木でできているように見えるが、コンクリートの表面に木を埋め込んだシャレたものである。

谷コース取りつきは林道から左へ すぐの堰堤を左岸から越えていく

 谷沿いにはハッキリした踏み跡が続き、植林地の中だが心地よく歩くことができる。「昔より歩きよい!」と道子、最近は歩く人も増えているようだ。踏み跡をたどって歩くので、何度も出合う渡渉地点や谷分岐では踏み跡が消えるので、どちらを歩くか十分注意することが必要だ。、

 標高520m付近にある谷分岐にくる。本流は右へと上がって行くが、ここで佐俣をとる。注意してみると左俣沿いに薄い踏み跡が続いている。

小さな谷を何度も渡る 植林地の踏み跡をたどる

 ここから北へと進み、谷はだんだん細くなり周囲に雑木が増えてくる。標高570mの谷分岐を右にとると雑木の中落ち葉で踏み跡も消えるが問題なく歩くことができる。

 稜線が近づいてくると谷も消え、雑木の中を登って行くと東海自然歩道に出合う。この谷コース、下る場合は問題なく林道へ進めるが、登る場合は分岐での進路選択が必要だ。でも間違っても稜線の登山道に出合うので心配することはない。

周囲に雑木が増えてくる 東海自然歩道に出合う

 稜線に出合ったところは、東尾根分岐から少し西へ進んだところで、「熊出没注意」の案内板がある。その前を通り東海自然歩道を西にポンポン山の山頂へ向かう。さすがに東海自然歩道、平日だがたくさんの人に出会って山頂に着く。

 積雪の山頂はひっそりして寒そうだが、日が当たっているので風がないところで昼食とする。今日は見晴がよく京都市内、遠くは滋賀県の三上山(近江富士)、南は大阪のビル群が見える。

東方、遠くに三上山(近江富士) 北に愛宕山を見る

 寒いので、「そろそろ」と下山を開始する。釈迦岳を経由して善峯寺へ下ることにする。快適な東海自然歩道を歩き、杉谷分岐から釈迦岳への道をとると足元の雪も消える。細い快適な道を進むと杉谷分岐から10分で△釈迦岳に着く。

 川久保尾根分岐から東へとり善峯への道へ進んでいく。すぐの伐採地の分岐で善峯寺へ下ると予定より早く着いてしまうので、京青の森へ下り横道を通り善峯へ向かうことにする。

快適な東海自然歩道を歩き 杉谷分岐から10分で△釈迦岳に着く

 伐採地を抜けるとどんどん下って行き京青の森の広場に着く。ここからは4つの下山コースがあるが、善峯寺へは左にとり、すぐの奥海印寺との分岐を左にとる。植林地を抜けると右手が開け明るくなり、所々から京都の街並みが見える。

 30分の遠回りになるが快適な道が続くこの横道はおすすめです。京青の森から30分で釈迦岳からの下山道に出合い10分で善峯寺の車道に降り立つ。

京青の森を左へ善峯へ向かう 快適な横道が続く

 バスまで25分あるので谷で用具や靴を洗いバス停へ向かう。今日の目的の一つ、クリスマス用の赤いサルトリイバラの実の採取、例年たくさん見かける赤い実が全く見当たらず収穫はゼロで残念、「今年はヤマボウシ、サワフタギ、サルトリイバラの実が少ない年やったな〜!」と道子。「ツルシキミやったらあったけどな〜」と哲郎。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ツルシキミの果実