タカノス(笠峠〜田尻峠)//北山 2012.12.17 |
タカノス山頂からは桟敷ヶ岳から天童山まで 城丹国境尾根がぐるりと見渡せる |
2012.12.17 (月) 晴れのち雨 哲、道
コース: 滝ノ町バス停〜笠峠〜峠手前の谷を詰める〜尾根道出合〜東尾根分岐出合〜タカノス〜(620ピーク)〜P582手前の林道を進むが下って行くので植林地を登る〜林道出合〜田尻峠〜古道を下る〜林道出合〜水谷林道〜小野下ノ町〜小野郷バス停
注意:
◆タカノスから田尻峠への尾根に数個のTRAPがあり危険なので要注意。 ◆田尻峠から小野郷へ下る古道は荒れていて最後は植林地のネットに出合う。ネットの壊れたところを進むと10mで林道に出合うがお勧めできません。 「今日は近郊へ行こう!」とタカノスへ出かける。取りつきは7年前に取りついた滝ノ町の笠峠からとする。JR京都駅7:50発、始発から2本目の周山行きに乗る。平日の早朝は市街地が混み10分遅れで滝ノ町に着く。 気温は低いが風はなく日が射しているので今日は暖かく感じる。バス待合室で準備を済ませ、国道から一本下にある地道に降り余野川沿いを笠峠へと歩き始める。
道はトンネルの手前で分岐するが、そのまま国道に沿って真っすぐ進んでいく。集落を抜けると植林地に入り、左上に見える旧道が近づいてきたところで折り返すように登って行き旧道に出合う。右にとり、しばらく緩やかな旧道を登って行く。今日は平日だが、まだ山仕事の人もいなく音もなくひっそりとしている。
前方に車止めが見えてきて笠峠に着く。ゲートの周りに木材や石等で厳重にガードされている車止め、「バイク避けにしては頑固な造りやな〜、地主間の仲でも悪いんやろか?」と思ってしまう哲郎。 この先のお地蔵さんから取付いてみようと思っていた哲郎だが、少し戻った谷筋から取付くことにする。30mだろうか引き返したところに道のように削ったところがあるので、ここから侵入する。
ハッキリした作業道があり、これを進むとすぐに谷に突き当たり道は消える。「あれっ?」と思ってよく見ると左上の斜面に道のようなものを見る。作業道が途中で崩れていて通り過ぎたようだ。チョット戻り作業道へ飛び乗る。 途中で左岸へ渡り作業道を詰めていくと谷分岐に出合い作業道も消える。「こっちや!」と道子、ここから薄い踏み跡を見つけ左俣をすすんでいく。
すぐに流れも消え、だんだん谷間は広くなる。そのうち谷間に埋まる倒木を避けながら歩くことになるが、前方が明るくなってきたので稜線は近いようだ。前方に道のようなものを見て一登りすると作業道に出合う。
「あっ!」と7年前に着けたマークが残っていて、二人は記憶がよみがえる。この道を右に登って行くと、P591へ向かうことを思い出す。左にとると、すぐにタカノスへの作業道(登山道)に出合う。 しばらく尾根下のなだらかな道を進んでいくと植林地が見えてきて、右上にネットを見る。ネット越しにタカノスが見え、ネットに沿って歩いていくと再び登山道と合流する。
ネットが終わると尾根が細くなり、登って行くと東尾根への分岐に着く。標識もマークも何もない分岐だが、ここを右にとりタカノスへと尾根を登って行く。 たどり着いた山頂で、まだ11時前だが昼食とする。滝ノ町から90分で来たことになる。山頂から北方面だけ開けていて、遠くに桟敷ヶ岳と、そこからぐるりと天童山までの城丹国境尾根が見渡せる。
ユックリの昼食を終え田尻峠へと出発する。山頂から南の支尾根を下るのだが、道も踏み跡もない急斜面を木を持ちながら下って行く。20mも下ると前方に尾根らしきものが見えてくる。一旦鞍部に下り再び登ることになる。 田尻峠へは登り切った小ピークから左のピークへ移る。その小広いピーク手前に田尻峠への尾根の下降点がある。やって来た方向から直角に右に折れ下ることになるが、分かりずらいので地形図で確認するとよい。
ここも急斜面、雑木の中を注意して下っていると、先を行く道子が「ある〜!」と叫ぶ、TRAPを見つけたのだ。ケモノ捕獲用なのだろうが「危ない!」とその横を注意しながら降りていく。「またや!」・・・と計4個ほど見つける。7年前にはなかったので最近つけられたようだ。 P582手前の鞍部まで降りてくると左手に細い林道をみる。田尻峠へはP582に少し登って左へ巻いていくのだが、この林道も緩やかにP582を巻いていくので、今日はここを歩いてみることにする。
この林道はしばらくP582を巻いて水平に田尻峠へと近づいていくが、途中で林道は尾根から外れて下って行くので、田尻峠へはこの林道は利用しないほうがよい。二人は林道が折り返して下り始めたところで植林地を登って稜線を目指す。途中で小野郷から田尻峠への林道に出合い、少し登って尾根に出る。 ここにはケモノ捕獲用の檻があり、尾根の林道を南へ進んでいくと再び檻を見る。林道も終わり馬酔木の中を下って行くと、田尻峠の手前で緩やかな尾根に変わる。このすぐ先に田尻峠があるのだが、ここは藪が続き毎回イバラで悩まされるところである。
でも今日は踏み跡があり歩きやすくなっていて、昨年みんなの山紀行の「mashio」さんたちが手入れしたと聞いていた通りだ。イバラが絡まることもなく田尻峠に着く。ここには小さな標識があり、小さな溝状の古道が尾根を横切っている。 田尻峠へ下る道もハッキリしているので通れそうだ。今日は峠から小野郷方面へ下ることにする。と言っても古道は雑木に覆われていて通れそうもない。哲郎はノコギリを取り出し道をふさぐ枝を切って行く。雑木がなくなると植林地に変わり古道の跡はハッキリしなくなる。
植林地の谷筋を下って行くとミカエリソウの枝が続き「夏は通れない!」と道子。少し下るとネットに突き当たる。ネットが倒木で倒れたところを通り溝状の道(水路のようだ)を10mも進むと林道に出る。 そこは丁度、田尻峠への林道が分岐しているところである。結論として【小野郷から田尻峠への古道は通れない】と言うことになる。(小野郷から田尻峠へは林道を利用してください)。
「なんだ、ここやったのか!」と溝から林道に上り、林道を下って行く。林道は左右から何度も合流し下って行くので、小野郷から田尻峠へ向かう時は林道を選択しながら登って行くので難しいということになる。林道も緩やかになり梅ノ木谷の林道に出合うと小野下ノ町までは後30分だ。 バスまで時間があるので小野郷へ向かい、いつものように岩戸落葉神社で後始末を済ませ、定刻にやって来たバスに乗り京都へ向かう。
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