城丹国境尾根(大谷林道〜天童山〜茶呑峠)//北山
2012.05.19


 
城丹国境尾根の新緑は心地よい


2012.05.19 (土) 晴れ  哲、道

行き:北大路駅前バス停 8:40− 岩屋橋(雲ケ畑バス)
帰り:周山 15:40 − JR京都駅(JRバス)


コース:
岩屋橋バス停〜志明院〜薬師峠〜大森キャンプ場〜大谷林道〜林道終点〜飯森山直下鞍部〜反射板ピーク〜天童山〜茶呑峠〜カモチ谷〜殿橋〜ウッディ京北〜周山バス停








 今日は先週に続き「もくもく号」のお世話になり城丹国境尾根へ向かう。北大路駅前バス停に着くと、バス停はたくさんの人で一杯。団体さんは20名以上いるので「雲ケ畑ですか?」と尋ねる哲郎。バスがやって来る頃には30名程度と混雑する。

 我々は団体さんの女性二人と共にタクシーに乗って出発する。彼女達の話によると、団体さんは京都労演の方がたで、近日観賞する「歌舞伎十八番方 鳴神」ゆかりの岩屋山志明院への遠足だそうな。タクシーでは酔いそうな哲郎、「やはりバスの方がよい!」と。

 岩屋橋に着き料理屋さんの前で準備していると、目の前の広場で団体さんはミーティング、結局登山者は数名だけのようだ。志明院へ向け歩き始めると、単独女性に出会う。「先週、薬師峠で見かけた女性とちゃう?」と道子、道子が声を掛け話しながら歩くことになる。

久し振りに岩屋橋バス停は人で一杯 葉に花が咲くハナイカダを見る

 志明院で小休止し、登山道を薬師峠へ向かう。谷に咲くクリンソウは丁度見頃で、今年は1週間開花が遅れているようだ。薬師峠からは大森へ下って行く。こちらの谷にも小さなクリンソウを見たので、来年から楽しみが増えたようだ。

 15分で大森へ下りゲートボール場でトイレを借りる。大森キャンプ場では朝から子供達の声が飛び交い、楽しそうである。林道を歩いていると今日は日差しがきつく汗をかいてしまうので、大谷へ降りてタオルを濡らし首に巻く二人。

薬師峠からは大森へ下って行く 大森へ下りゲートボール場で小休止

 大谷林道は植林地が続くが谷間が広く、明るくて緑が続き心地良い。前方から下山する男性がやって来る。まだ11時、「早いですね〜」と哲郎、彼は「6時から登っています!」といい通り過ぎる。道端には白いコバノガマズミの花が続き、バイカウツギも見る。ピンクのタニウツギも咲き始めてきたので、春も終わりかけているようだ。

大谷林道を歩く 谷沿いは緑が続き心地よい
コバノガマズミが続く バイカウツギ

 送電線の下を通りすぎると谷間も段々狭くなり、舗装道が終わったところで「お昼にしよう!」と昼食休憩とする。15分の休憩が終わると、林道終点へと歩き始める。谷間は狭くなり、道も細く勾配もきつくなり、暗い植林地の中を歩いて行くと数分で登山口のある林道終点に着く。

 ここは、植林地の中にポッカリと穴が空いたように明るくなっている。城丹国境尾根へはこの林道終点から登山道を登って行く。登山道と言っても杉の葉で埋まり踏跡は薄くなっているので、登山道らしき所を歩いて行くことになる。

花を楽しみながら 数分で登山口のある林道終点に着く

 左の枯れ谷に沿って登って行き、分岐のマークに出合うと左にとる。右にとれば大谷峠、左は飯森山南直下の鞍部に出る。大きな石が点在する植林地を北西へ上って行き、林道終点から標高差100mも登れば明るくなり城丹国境尾根の鞍部に出る。

分岐のマークに出合うと左にとる 城丹国境尾根の鞍部に出る

 ここから左にとり天童山へ向かう。少し登りが続くが新緑が美しく苦にならない。登りきり反射板のピークを巻いていき、次の反射板ピークで小休止とする。今日は見晴が良く、愛宕山系もクッキリ、その後ろにポンポン山まではっきり見える。でも日差しがきついので、すぐに尾根を西に下って行き天童山へ向かう。

新緑を楽しみながら天童山へ向かう 愛宕山系もクッキリ

 雑木の美しい鞍部から少し登って天童山に立つ。下山は茶呑峠とし、ヒノキの植林の中を西へ下って行く。この道は途中まで京北トレイルのサブコースとなっているので、天童山からは立派な標識がある。【京北 D3】のピークでトレイル道は右のパラグライダー基地への尾根になっているが、二人は左にとり茶呑峠へとる。

今はヤマツツジが綺麗 ヒノキの植林の中、天童山を下る

 見晴の良い細い尾根からは左手に今日歩いて来た城丹国境尾根の反射板が見える。雑木や植林の中を交互に下って行き、最後は急な植林地を下り茶呑峠に着く。13時30分、「周山15時40分のバスにしよう!」と周山に向け峠を下って行く。標高差100mも下ると谷に出合うので谷に降り顔を洗う。

 ここから谷間が開け谷沿いの林道を下って行く。谷沿いにタケニグサが群生してきて、ジャケツイバラが続くが開花はまだまだのようだ。林道も緩やかになり快適に下って行く。

細い尾根から反射板が良く見える 最後は急な植林地を下り茶呑峠に着く

 昨年は大水でクリンソウの大株がたくさん流され数も少なかったが、今年は数が増えてきているものの、株が小さく段数も少ないようだ。ワラビ群生地に着き、時間を気にしながら「チョットだけ頂こう!」とシダの中に踏み入るが、ワラビの数は少ない。「もう、これぐらいにしよう!」と手を伸ばすと、その先でマムシが動く。「50cm、危ないとこやった!」と哲郎は林道へ戻る。

 林道の道端を見ながら歩き始めるが、もう春の野草は終わっていて見るべきものは余りない。谷に出合った所でストックやスパッツを洗い収める。14時30分、もう民家はすぐそこなので、急ぐことは無いようだ。

ツボミが筆のよう⇒フデリンドウ 溝に咲くカワジシャ

 殿橋を渡りウッディ京北へ向かう。春を楽しんでいる自転車が数台追い越して行く。14時50分、ウッディ京北に着く、茶呑峠から80分である。トイレを借り着替えた後は「なにか山菜でも」と売店を覗くが、ワラビやヤマブキは間に合っているので「欲しいものはない!」と周山バス停へ向かう。

 途中のケーキ屋さんでバス内で食べるケーキを買い、15時40分京都行きのバスに乗り帰路に着く。








そのかたわらには空の鳥が住み、
枝の間でさえずっています。

詩篇 【104−12】
茶呑峠のお地蔵さんもお変わりなく