釣瓶岳(イクワタ峠〜ナガオ尾根〜大摺鉢)//比良
2012.10.27


 
釣瓶岳からナガオの尾根を下り
紅葉を楽しむがチョット早かった


2012.10.27 (土) 晴れのち曇り 哲、道

行き:出町柳 7:45 − 朽木栃生バス停
帰り:ガリバー旅行村 15:33 − JR近江高島16:22 − JR京都駅
コース:
朽木栃生バス停〜釣瓶岳登山口〜米買道分岐〜ササ峠分岐から支尾根を登る〜イクワタ峠のピーク〜釣瓶岳〜ナガオ〜P991から北尾根へ〜「北比良財産区」看板から東の斜面を下り支尾根へ〜登山道出合〜七遍返しの淵分岐〜大摺鉢〜ガリバー旅行村バス停

注意:
◆釣瓶岳から東へ伸びるナガオの尾根に登山道はありませんが細い尾根で迷うことはありません。しかしナガオの先端から広谷や八淵滝方面へ下るポイントが不鮮明なので初心者だけで歩かないようお願いします。







 毎年恒例の比良紅葉見物、釣瓶岳からナガオへ出かけることにする。7:45発朽木行きのバスに乗るため出町柳へ向かうと、すでにたくさんの人が並んでいて、その後に並ぶ。広河原行きには数人だけ並んでいるが、その中に雲取山へ向かうと言うJOEさんを見つける。

 「この人数では3台必要や!」と哲郎、でもやって来たバスは2台で、たくさんの人が立っての発車となる。ほとんどの人が坊村行き、1000円の運賃を頂いて、たくさんの乗客を約1時間も立たせて発車するとは、京都バスの経営方針は今どき頂けない。

 最近長時間立ってバスに乗ったことがない哲郎、大原を過ぎるころからお腹の調子が悪くなり酔って気分が悪くなる。坊村でたくさんの人が降り、やっと座れ朝から「やれやれ」である。

 数人の登山者と朽木栃生で降りる。皆さんはすぐに登山口へ向かうが二人はバス停の待合室でゆっくりと準備する。登山口はバス停を少し戻った所にあり、二人は野草を見ながらゆっくりと進んでいく。

朽木栃生で降りバス停で準備する 登山口から川沿いの道を進む

 シャガが群生する舗装道を川沿いに登って行き、標識のある分岐で右にとり登って行くと一軒の民家に通ずるが、その手前で川沿いの細い地道を進む。しばらく川沿いを進んでいくと山裾が近づいてきて植林地に突き当たる。ここから左の植林地を登り始めるが、これが米買道と呼ばれている。

民家の手前で川沿いの細い地道を進む 植林地に突き当たったところから登る

 ここから植林地の中をジグザグに登って行く。すぐに汗をかいてきたので服を調節する。そのうちP449まで来て支尾根に乗る。しばらく登りが続き周囲はアカマツの林に変わる。米買道分岐を過ぎると再びジグザグの登りが続く。「今日はしんどい」と言う哲郎、二人はゆっくり登って行くが、先行者に追いついたのでササ峠分岐で小休止する。

植林地を抜けるとアカマツ林を登る 標識のあるササ峠分岐

 道はササ峠へと続いているが、ここからは南の支尾根を登ることになる。急な勾配が続くが、雑木の中を歩くので苦にならない。でも今年は葉が青々としていて紅葉が見られないのが残念である。左からの支尾根に出合うと北方が開け蛇谷ヶ峰が見えてくる。

雑木の中を歩くので苦にならない 北方が開け蛇谷ヶ峰が見えてくる

 ここから左右の谷にチラチラと赤い葉を見るようになるが、その数は少ない。再度北方が開け蛇谷ヶ峰を見て、心地よい雑木の下を登って行くと、イクワタ峠上のピークに着き北稜に出合う。

 皆さんここで小休止しているようだが、二人は尾根を南へ歩き始める。一旦峠へ下り、再び釣瓶岳へと登り始める。正面に太陽を見ながらシダの細い尾根を登って行く。

イクワタ峠上のピークに着く シダの細い尾根を登って行く

 コケの生えた急斜面を登ると後は緩やかに登って行く。標高1000mを超えると木々の葉も色づいてきて紅葉を楽しむことができるが、昨年よりは遅れているようだ。「1週間早かったか!」と哲郎、「いつも早いんだから!」と道子。美しい雑木の中を登って行くと釣瓶岳(1098m)の山頂に立つ。

美しい雑木の中を登って行く 釣瓶岳(1098m)の山頂に立つ

 11時10分、今日はゆっくり来たつもりだが朽木栃生のバス停から丁度2時間で登ったことになる。山頂は風が強いので、すぐにナガオへの東の尾根を少し下って、少し早いが昼食とする。

 ユックリの昼食も終わり尾根を下り始め、今日の目的のナガオの紅葉見物が始まる。尾根の木々はまだ紅葉が進んでいなくてちょっと物足りないが「尾根の葉はすぐに散るので、これくらいがちょうどよい!」と哲郎。

 尾根が南へ向くと右手前方に武奈ケ岳が見えてくるが、いつの間にかどんより曇ってきて、山頂はかすんで見える。標高1050mの石が多い小ピークを登ると尾根は南東に変わる。

「これくらいがちょうどよい!」と 石が多い小ピークを登ると尾根は南東に

 しばらく心地よい尾根歩きが続き、標高1000mを切って下って行くと右手に谷の源頭を見る。ここにマークがあり、さらに少し下った鞍部にもマークを見る。これらの右の谷は一つになり広谷近くの登山道へ下ることができる。

 次のピークを越えるとP991手前の鞍部に降り立つ。この右手の谷も下ると広谷へ出ることができるが、広谷へは先ほどの谷のほうが歩きよい。

しばらく心地よい尾根歩きが続き 広谷へ下れるナガオの鞍部

 二人は鞍部から前方にあるナガオの最後のピークP991へ登って行く。いつものように北の尾根を下るためだ。P991ちょっと手前から北の斜面を下って行くと、急こう配はすぐに終わり穏やかになる。

 少し進んだところで「北比良財産区」の表示を見るので、この手前から東の斜面を下り登山道へ向かう。斜面をチョット右手の谷寄りに下って行くと小さな支尾根に乗り、すぐに登山道に出合う。

「北比良財産区」の表示を見る 小さな支尾根に乗り

 ここまで来ると遠くで人の声を聴くようになり、登山道を大擂鉢へと下って行く。しばらく美しい雑木が続き紅葉を期待するが、ここも「ちょっと早かった!」ということになる。七遍返しの淵分岐を過ぎると登山道は西に巻いて下って行き谷に突き当たる。

 以前の渡渉ポイントは危ないということで右手に新しいルートができている。早速谷へ下り、顔を洗って谷を渡る。

美しい雑木が続き紅葉を期待するが 新しい渡渉ポイントを渡る

 渡渉した谷の左岸の登山道を下って行き、大擂鉢が近づいた所で右岸に渡る。ここで名残のカニコウモリやテンニンソウを見て、少し下ると右手に大擂鉢が見えてくる。

 滝下の岩まで降りていき谷を渡るのだが、数年前から金属性の楔が打ってありチェーンもついているので安心して渡ることができる。と言っても道子はなかなか渡れず、道子が渡る間に哲郎は足元に咲いているダイモンジソウを見つけ、デジカメに納める。

大擂鉢が近づいた所で右岸に 大擂鉢
コウヤボウキが静かに咲く カニコウモリも終わり!

 「やれやれ」と道子が渡り終え二人はガリバー旅行村へ向かう。といってもバスの時刻まで2時間近くあり、ゆっくり歩くことになる。通行止めになっていた散策路にも迂回路ができ、二人はもう残り少ない秋の野草を見ながら、のんびりとバス停へ向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ダイモンジソウ