朝日峰〜峰山(小野下ノ町〜高山寺)//北山
2013.01.12


 
田尻峠から朝日峰への心地よい尾根を歩く


2013.01.12 (土) 曇り  哲、道

行き:JR京都駅バス停 7 : 50 − 小野下ノ町バス停
帰り:栂ノ尾バス停 14:43 − JR京都駅バス停
コース:
小野下ノ町バス停〜水谷林道〜林道分岐(・360)を左へ〜梅谷林道を200m南の分岐を右〜林道終点〜P630からの尾根出合〜田尻峠からの尾根出合〜△朝日峰〜松尾峠からの林道へ降り立つ〜P556〜林道終点〜P602下〜峰山〜登山道出合〜高山寺〜栂ノ尾バス停







 昨日の積雪情報、京都花背山の家:7cm、比良の琵琶湖バレー:65cm、これでは当分雪は楽しめそうにない。と言うことで今日は朝日峰から、12年ぶりだと峰山から高山寺へ下ってみることにする。

 JR京都駅7:50発周山行きのバスに乗るが、立命へ向かう高校生達で満員、「こんなの初めてや」と哲郎、でも幸いにも二人は座れ出発する。高雄を過ぎると道路脇の温度計は−2℃を示し、今日は冷え込んでいるようだ。

 小野下ノ町で降り、バス停前の駐車場を借り準備し、9:05に出発する。バス停を少し戻り右の地道へ進入する。すぐの橋を渡り数件の民家を過ぎると、水谷川沿いの林道に変わる。

小野下ノ町バス停 民家を過ぎると、水谷川沿いの林道に

 冷え込んでいる林道、水たまりや橋の上は凍っていて注意して歩くことになるが、今日は風が弱いので助かる。道子のボロイ温度計は−3℃を示しているが、これはあてにならない。冬の林道に見るべき花などはなく、ひっそりとしている。

 枯れたオタカラコウ、木の枝に垂れ下がるキヨスミイトゴケやノリウツギのドライフラワーと地味な冬の林道・・・、だらだら歩いて30分で梅の木谷分岐に着き小休止する。

枯れたオタカラコウ 梅の木谷分岐に着き左の梅谷林道へ

 林道分岐から南へ200m進むと、右へ登って行く細い林道(作業道)を見る。前回探索したこの道から朝日峰へ登ることにする。右にとるとすぐに小屋を左に見て登って行く。

 林道は細く、広い作業道といった程度だが、シッカリしている。途中でネットに出合うので通過してシッカリと閉める。再びネットに出合うが下部が空いているので、もうネットの役目は終わっているようだ。

右へ登って行く細い林道を見る すぐに小屋を左に見て登って行く

 道端の斜面に霜柱を見ながら進んで行き、次の小屋を過ぎると道は西に向いてきてだんだんと登って行く。倒木が続いても、上に下にと難なく進むことができる。途中で出合う作業道の分岐はいずれも谷沿いの本道を進む。

次の小屋を過ぎると道は西に 倒木が続いても難なく進める

 標高500mを過ぎると最後の小屋を右に見て、その先で谷分岐に出合う。谷の本流は左へ向かっているが、ここは作業道の本道をとり右の明るい谷間を進む。作業道の先、前方の植林を抜けるとP630からの尾根があるのだ。

最後の小屋を右に見て 谷分岐に出合い右の明るい谷間を進む

 稜線は目の前だがここからが大変、目の前には有刺鉄線のようにジャケツイバラが行き手を遮る。左右の植林地は急斜面なので、このイバラを避けながら進んでいく。「もう避けられない!」というところで右手の斜面に上りイバラを避けていく。

 イバラを抜けると植林の間から尾根が見えてくる。植林を20mも進むと雑木の尾根に出るが、イバラのせいで100m進むのに20分かかってしまう。この尾根はP630からの尾根で、左にとり朝日峰へと登って行く。

イバラを避けながら進んでいく 植林の間から尾根が見えてくる

 雑木の尾根を登って行くのだが、雑木が密集していないので難なく登っていける。途中で赤い花芽を付けた馬酔木の大木や、ユキヤナギのような冬芽を付けたタムシバの木が続き「きっと、春は綺麗だろう!」と。

 勾配が急になり、ジグザグに適当に登って行くと、いつの間にか踏み跡を歩いていて、田尻峠からの尾根道に合流する。

難なく登っていける雑木の尾根 赤い花芽を付けた馬酔木の大木

 細い尾根に雑木が続き心地よく歩いていく。チョット登り返した鞍部から朝日峰への急な斜面を登って行くと、すぐに山頂に着く。11時過ぎなので小野下ノ町から丁度2時間で登ってきたことになる。山頂は少し風があるので東斜面に腰を下ろし早い昼食とする。

 今日はかすんでいるものの、東方に比叡山系、その北に雪をかぶった比良山系が見て「比良に雪あるやん!」と哲郎。南方の京都市街地、京都タワーも確認出来ないほどかすんでいるが、蛇行した桂川の水面が光って見える。

北に雪をかぶった比良山系が見える 蛇行した桂川の水面が光って見える

 30分と今日はゆっくりの昼食休憩を終え下山を開始する。山頂から南の登山道を下って行き林道へ向かう。この道で今日初めての登山者、一人の青年と出会う。山頂から数分で松尾峠からの林道に降り立ち左にとり峰山へと歩き始める。この朝日峰登山口にはいろいろとマークがあるが、マークがなくても松尾峠から2〜3分なので迷うことはないだろう。

 この林道を歩くのは12年振り、ルートも周りの景色も二人とも忘れていて、何もかも新しく見える。緩やかな林道の脇には、何故か松の幼木が続く。この林道、途中で南北に蛇行するので、地形図で現在位置が難なく確認できる。

松尾峠からの林道に降り立ち左に 林道の脇には松の幼木が続く

 P556を過ぎると、林道は北の梅ノ木尾根に150m位大きく蛇行する。折り返して南へ進む道は斜面が随分と崩れていて、無理やり造った林道とわかる。林道は再び東へ向くき、途中でたくさんのマークを見て谷山林道へ下る道を見つけるが、今日は峰山へ向かうことにする。

 地形図に記されている古道は尾根の上に続いているが、林道は尾根の10〜20m下にある。そのうちたくさんのマークを見て林道終点に着く。

道は斜面が随分と崩れていて 林道終点に着く

 林道終点からは、その先に続くはっきりした登山道を見る。その道も尾根に乗らずに「地形図の破線は何だろう?」と気になってくるが、今日はこのままシッカリしたこの登山道を進んでいく。

 P602下を過ぎると登山道は南に向き尾根を歩くことになる「それにしても快適な道が続く」と思っていたら、少しずつ下って行き、標高500mまで下ると分岐のようなところにくる。ここが峰山への取りつきである。

それにしても快適な道が続く 峰山への取りつきの分岐

 左の登山道を数m進むと古い小さな標識があり、そこから右に10数m進むと峰山へ登って行く登山道を見る。斜面を一登りして山頂に着き小休止する。ここには三角点があるが四方に見晴はない。

古い小さな標識があり 峰山の山頂広場に着く

 峰山からの下山を開始する。薄い踏み跡のようなものが山頂広場から南のほうにあるが、こちらは登山道の反対側に下るので止める。前回東の植林地を下ったことを思い出し、山頂から東の植林地を下り始める。

 踏み跡が薄くなり登山道のほうへ下っていると、薄いが木に赤いペンキのマークが続いているのを見る。結局これをたどって降りていくと、遠回りをして標識のある登山道に降り立つ。随分と遠回りで足場も悪いので、峰山からの下山は、登って来た登山道を引き返し登山道へ降りる方が安全ということになる。

薄い赤いペンキのマークをたどる 標識のある登山道に降り立つ

 登山道は斜面を南へと下って行く。標高400mを切ると急な尾根を下って行き、そのうち右手の谷筋へ下りて行き谷横を歩くことになる。この谷道も地形図の尾根を下る古道と異なることになる。

 標高300mを切ると谷道はだんだん荒れてきて歩きにくくなり、「この道で、いいのやろか?」といいつつ下って行く。道がすっきりしてきた頃、標高240mで右からの谷と合流する。すぐその先で道は分岐し登って行く道にマークを見る。谷道をちょっと進んで確認すると、谷は崩れ倒木で埋まっているので、「あの道は迂回路か!」と引き返し迂回路を登って行く。

谷道はだんだん荒れてきて 谷分岐から迂回路へ進む

 迂回路はすぐに登山道に合流し、植林地の斜面の横道を下って行く。谷分岐から10分も下ると「屋根が見えてきた!」と道子、すぐに高山寺の境内の道に降り立つ。

 高山寺の壁沿いに進み料金所横の細い道を下って行くと広い栂ノ尾の駐車場に降り立つ。14時20分、バスまで20分あるのでトイレで着替え後始末をする。

高山寺の境内の道に降り立つ 高山寺に沿って歩く

 定刻にやって来たバスに乗るが、一日中寒い山を歩いてきた二人は、暖かい車内が心地よいと、瞼を閉じることになる。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
タムシバの冬芽