朝日峯 // 京都北山
(水谷林道〜朝日峯北東尾根〜行衛谷中尾根)
2013.12.17


 
雑木が続き心地よい歩きが続く
朝日峯北東尾根


2013.12.17 (火) 曇り   哲、道

行き:JR京都駅バス停 7:50 − 小野下ノ町バス停
帰り:山城高雄バス停 14:15 − JR京都駅バス停
コース:
小野下ノ町バス停〜水谷林道〜分岐を左の梅谷林道へ〜200m先の林道分岐を右〜標高440m小屋過ぎから左の尾根に乗る〜朝日峯北東尾根〜△朝日峯〜朝日峯取付き道〜林道出合を左〜P556〜林道が北へ蛇行するカーブ地点から古道跡へ進入〜古道出合〜行衛谷中尾根〜行衛谷右俣林道出合〜谷山林道D号橋〜清滝川出合〜山城高雄バス停

注意:
◆朝日峯北東尾根に道はありません。
◆行衛谷中尾根にはシッカリした古道が残っています。所々枯れ枝で埋まったところがあるが難なく歩けます。行衛谷中尾根の下山口は林道が北に大きく蛇行しているところの蛇行が終わった東側です。







 朝日峯へ出かける。最近登りで使っている林道に台風の影響がないか様子を伺うことにする。JR京都駅でバスを待っていると、ダイヤ改正の張り紙が目に付く。2013年12月21日に京北トンネルが開通し、「愛宕道」「細野」「栗尾峠」が廃止され「細野口」バス停が新設されるとある。細野にある周山街道唯一の喫茶店は積雪時重宝しているが、「車の流れが変わり、閉めちゃうかも!」と哲郎。

 小野下ノ町で降り、霧雨が降っているので倉庫の軒を借り準備する。今日は寒いという予報だったが、風がないので暖かく感じる。バス停南すぐの地道に入り民家を抜けるとすぐに水谷川沿いの林道を歩くことになる。

バス停南すぐの地道に入り 水谷川沿いの林道を歩く

 「丁度食べごろや!」とフユイチゴの赤い実を見て口に入れる。「美味しい!」と摘まんでいると、後ろから、また前からも、ウォーキング中の人に出会い話を交わす。早朝の水谷林道では、毎年のように小野郷の人々に出会う。

 林道は所々伐採され以前より明るくなっているように感じる。ユックリと35分歩いて林道分岐に着く。今日は左の梅谷林道へ進む。

林道は以前より明るくなっている 林道分岐に着き左の梅谷林道へ

 梅谷林道を南へ200m進んだところにある分岐から右にとり南西に延びる小さな林道に進入する。分岐すぐ左に小屋を見ながら進んで行くが、取付き付近に豪雨の影響は見られない。

 進むにつれ林道は削られ、林道が消えているところもある。「こんなに小さな谷でも!」とビックリするほどの荒れようだが、小さな谷なので難なく歩くことができる。

梅谷林道を200m進んだ分岐から 林道が消えているところもある

 標高440mを過ぎて目の前に2番目の小屋を見る。もう谷も細くなり、上流は豪雨の影響も少ないだろう!」と谷沿いの進行を止め、ここから左手の尾根に登り朝日峯へ向かうことにする。少し進んだところに尾根の鞍部が見えるので、「そこへ登って行こう!」と言うことになる。標高差30m植林の急斜面を登って行く。

2番目の小屋を見る 尾根の鞍部へ登って行く

 鞍部まで登りきると尾根の前後に雑木が続き「この尾根は期待できる!」と哲郎、早速尾根を登り始める。尾根の中央に境界マークの杭があり、それに沿って木の空間があるので、この尾根は昔からよく歩かれているようだ。

「この尾根は期待できる!」と 尾根の中央に境界マークの杭があり

 標高550mから少し登り始めるが快適な尾根、登りも苦にならない。途中勾配のきつい所で尾根の踏み跡が消えるが、再び心地よい尾根に変わる。標高600mを過ぎると低木の常緑樹が増えてくる。

 この尾根を下る場合は支尾根の分岐に注意を要するかもしれないが、登りの場合はその分岐を見ることもなく安心して登ることができる。前方に朝日峯のピークが見えてくるようになると、一登りして朝日峯山頂の小広場に出る。

歩きよい快適な尾根が続く 朝日峯山頂の小広場に出る

 まだ11時だが山頂で昼食とする。今日は東の比叡山が見え隠れし、京都市街地も時雨れているようだ。周囲のシキミやアセビの蕾を見て、春が待ち遠しいところである。

 昼食後は南の取付き道を下って行き、10分も下れば松尾峠から峰山へ向かう林道に降り立つ。

東の比叡山が見え隠れし 峰山へ向かう林道に降り立つ

 今日のもう一つの目的は、ここから峰山へ向かう林道の途中にある行衛谷へ下る古道を探索することである。林道を左へ峰山方面へ向かって歩き始める。この時期風が冷たいこの林道、今日は風がなくありがたい。林道は少しずつ下り始める。快適な林道だが見るべきものは余りないようだ。「サルトリイバラや!」と道子、たくさんの赤い実を見るが、今年は補修中の家にリースは飾れないので頂くのをやめる。

 P556を過ぎると林道は北へと大きく蛇行する。前回このカーブ地点と蛇行が南へ折り返して東へ向きを変える地点、2カ所に古道への進入口をみていたが、今日はこのカーブ地点から取付いてみる。

 カーブ地点の2〜30m手前に古道を見るので、林道を降りこれを歩き始めるがすぐ先で枯れ枝が積み重なっているので進行を止め林道に上がる。ここからの進入を諦めかけたが林道のカーブ地点から進めそうなので、再び古道を進んでみる。

カーブ地点手前から古道へ カーブ地点から再び古道へ

 古道と言っても、斜面にあっただろう古道は崩れていて細い踏み跡が続く。斜面を巻いていくと、そのうち道は広くなり古道を感じる。少し登って左手から降りてくる古道に出合う。

 これが目的の古道で、この古道の三つ辻に北山で良く見かける古い小さな標識を見る。哲郎はザックを置き林道からの取付きを確認するため出合った古道を林道まで登って行く。

 50mも登れば林道に出合い古道の下山口を頭に入れる。蛇行する林道からやって来た場合は、蛇行が終わり右手が開けた所に下山口があることになる。下山口からチョット下を覗けば立派な古道を見ることになる。

古い小さな標識を見る チョット下を覗けば立派な古道を見る

 道子が待つ分岐まで戻り、二人はこの古道を下って行く。直ぐの支尾根は行衛谷中尾根ではなく、しばらく東へ斜面を巻いていく。そのうち支尾根に出合い下り始める。この付近は倒木が重なり道はハッキリしないが、支尾根を少し下るとハッキリした古道が続く。緩やかな歩きよい古道である。

しばらく東へ斜面を巻いていく この付近は倒木が重なり

 「何やこれ?」と足元に青い丈夫な樹脂線を見る。これが古道に沿って続いていて、所々土に埋もれている。それに木に吊るした枝、ブルーシートで覆われた、小さな屋根のようなものも見る。TRAP?、ケモノ避け?、人避け??、何んだか分からないが近郊の山では意味不明のオブジェをよく見かける。

それに木に吊るした枝? ブルーシートで覆われた??

 標高450m付近で分岐を見る。左へ巻きながら下って行く道もシッカリした道が続いている。この道は行衛谷右俣の林道終点付近へ下っているようだが、今日は真っすぐ尾根を下ることにする。中尾根の古道は消えることなく疎林の中をユックリと下って行く。

青い丈夫な樹脂線が続く?? 左へ巻きながら下って行く道もシッカリ

 標高400mをきると少しずつ勾配がきつくなり尾根を小さくジグザグに下るようになる。足元に倒木や枯れ枝が増え歩きにくくなるが、古道はシッカリ残っている。二人は枯れ枝を適当に除きながら下って行く。

 ここに来て枯れ枝が増え快適な道とは言えなくなったが、「後2〜3回通れば、いい道になるやろ!」と道子。植林地に入り下に林道が見えてきて、行衛谷右俣の林道に降り立る。ここは右俣左俣の林道分岐から50m上がったところである。

足元に倒木や枯れ枝が増え 行衛谷右俣の林道に降り立る

 早速小さな谷に降り用具や靴を洗いながら小休止する。「この古道は使える!」といいつつ行衛谷林道を下って行く。数分も下ると前方が明るくなり小屋が見えてくる。谷山林道に出合うと「5号橋・起点より2.1Km」とある

谷山林道に出合う 行衛谷分岐の標識

 谷山林道を歩き始めるが谷山川も豪雨に洗われ岩肌は白く、路肩に土嚢も見る。清滝川の橋を渡り右にとり神護寺の参道を登りバス停に着く。「後3分や!」と、着替えることもできず、やって来たバスに乗り京都市街地へ向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
コムラサキ