大文字山 // 東山
【後山階陵〜安祥寺山(経塚東尾根)〜火床】
2013.12.23


 
京都市街地に吸い込まれそう
大文字山の火床


2013.12.23 (月・祝) 晴れ  哲、道

コース:
JR山科駅〜毘沙門堂〜後山階陵〜経塚東尾根(Bコース)〜P400(経塚山)〜経塚東尾根(Dコース)出合【救急ポイントB−9】〜谷(安祥寺川)コース出合〜京都トレイル道出合【東山44−2】〜四辻【東山45】出合〜△大文字山〜谷を下る〜大文字山登山口〜銀閣寺

注意:
・山科から大文字山へ向かう経塚東尾根コース(安祥寺山Bコース)の取付き地点【B−0】は植林地の山裾にありますが一段高い所にあり、登山道へは【B−0】から左へフェンス沿いに竹藪を進むことになります。【B−0】ポイントが不自然なところにあるので、皆さんはここから進入せずに後山階陵の生垣から進入し後山階陵の外側にある道を登っているようです。生垣が痛んできていてお勧めできませんが、現状では仕方がないようです。









 毎年年末には大文字山へ出かける。「今年の年末は家事で忙しそうだ!」とチョット早く出かけることになる。「今日は安祥寺川分岐から直接尾根へ取付いてみよう!」とJR山科駅へ向かう。

 JR山科駅からスターバックス横の小さなトンネルを抜けると駅北の住宅地に出る。今日は毘沙門堂まで裏道を歩いてみる。川に出合い洛東高校グランド横を歩いていると目の前に紅葉した大木を見る。「カエデかな?」と思いきや「モミジバフウ」と表示してあるのでカエデではなかった。

 「綺麗だ!」と見上げていると、「おはようございます!」と声がかかる。洛東高校の女子高校生だろう、朝から元気がいい。川沿いを歩いているとまた「おはようございます!」と、この道は朝から気持ちがいい!。

スターバックス横のトンネルを抜ける モミジバフウの紅葉を見上げる

 毘沙門堂門前から左の川沿いの道を進む。山科聖天を過ぎると「手が届きそうだ!」と、川底が高くなっているのを見る。台風の時この付近は水が溢れたのかもしれない。

 後山階陵の分岐に着く。右にとれば安祥寺川沿いの大文字山への谷コース(「←大文字山」と書いてある)、左にとれば安祥寺林道から大文字山へ。今日は後山階陵付近から尾根に取りつくので右にとる。

毘沙門堂門前から左の川沿いの道を 後山階陵の分岐に着く

 「確かこの付近だった!」と以前見た標識を探す。後山階陵を過ぎ京都市教育委員会の「やましなの家」の案内板とその先に「安祥寺山国有林」の看板を右に見て、その反対側の植林地の山裾に「B−0」の標識を見る。

 でもそこは道から一段上がった斜面にあり、そこへの道も、その先の道も見当たらないので、「どこへ進むのやろ?」と言いつつ標識へと登って行く。「やはりない!」と、周囲に登山道がないので尾根を強引に登って行くことになる。

標識は道から一段上がった斜面にあり 尾根を強引に登って行くことになる

 地形図によると右の植林地は勾配がきつくなるので、左の雑木の斜面を登って行き「支尾根の中央に尾根道があるだろう!」と左に寄りながら登って行く。

 でもこちらも急斜面、雑木を掴みながら登って行くので、「ここを登るのは絶対間違っている!」と思いつつ二人は登って行く。しばらく登ってシッカリした登山道に出合う。

「ここは絶対間違っている!」 シッカリした登山道に出合う

 「この道はどこから?」と哲郎はひとり、この道を下って取付きを確認することになる。少し下ると「B−1」の標識を見る。最後は右に後山階陵、左にフェンスを見て谷コースの林道に出合う。でも林道への突き当たりは通れないようで、右手の後山階陵の生垣の端へ踏み跡があり、林道に降り立つ。

 林道に降りて後山階陵とフェンスの間を確認するが、登れないようになっている。「ここに階段でも作れば、生垣を痛めることもないのに!」と哲郎。でも後山階陵(宮内庁)の横では無理なのかもしれない。確認を終えた哲郎は道子の待つところへと登って行く。結果として「B−0」から「B−1」へは、フェンス沿いの竹藪を抜け後山階陵へ行くように設定してあるが、踏み跡もなく余り歩かれていないようだ。「B−0」の設置場所がないので適当に設置したようにも思える。

皆さん右の生垣の端から登っている 後山階陵

 二人はこの尾根コースを登り始める。小さくジグを切って雑木の中、足元にはシダが続き心地よく登って行く。標高200m付近でチョット開けてきて明るくなる。道は分岐するが左は送電線の鉄塔巡視用の道のようなので真っすぐ登って行く。ここは開けているので振り返ると山科の街並みを見ることができる。

分岐から登って行く右をとる 振り返ると山科の街並みを

 疎林の中、尾根は細くなるが「しんどい!」という急坂はなく心地よく登って行くことができる。標高200mを超えると緩やかな尾根道が続き、道には赤いソヨゴ、黒いヒサカキの実を見る。雑木や疎林帯が続く尾根、飽きの無い道である。

標高200mを超えると緩やかに 雑木の尾根は飽きの無い道である

 やっと小ピークに着き小休止する。尾根は少し西に向きに変わる。ここにもキクイムシ退治の跡が残っていて、所々に伐採木の塊を見る。

 P400に着き尾根は西へと変わる。ピークの木に「経塚山」と山名札があるので、ここがそうだろうか?。一つ小さなピークを越え「B−9」の支尾根(経塚西尾根)のピークに着く。ここで以前登って来た「Dコース」と合流する。分岐を右にとり少し下って行くと、道も広くハッキリしてきて、山科からの谷コースに出合い表示も「Aコース」に変わる。

キクイムシ退治の伐採木の塊を見る P400の木に「経塚山」と
「B−9」で「Dコース」と合流 道も広くハッキリしてきて

 少し登って京都トレイル道【東山44−2】に出合う。さすがにトレイル道、左下からゾロゾロとハイカーがやってくる。我々も彼らに続いて大文字山へ向かう。道端に白いものを見るが暖かいので融けてきたのだろう、そういえば今日の愛宕山は白かったようだ。

 トレイル【東山45】の四辻から一登りして大文字山に着く。山頂からは霞んでいるものの遠望でき、暖かい今日はたくさんの人が休憩を楽しんでいる。道子は年配の女性と山や花の話を交わし、哲郎は生駒山や葛城山、大阪のビル群の遠望を楽しむ。

さすがにトレイル道は歩きよい 大文字山から展望を楽しむ

 山頂から大文字焼きの火床へ向かう。散歩やトレックを楽しむたくさんの人に出会い火床に着く。11時30分、「今日はユックリだった」と銀閣寺へ下って昼食とする。銀閣寺に向かって歩き始めると長い階段が続く。小さな子供連れのパパは大変だろうと思うが、2〜3才ぐらいの子供も頑張って登ってくるので関心する。

火床の「大」の中心へ降りて行く 火床から薄ら白い愛宕山系

 階段を下り切ったところで右の谷へ下る道を見て、「今日はこの道へ進入してみよう!」と。ハッキリした道は枯谷を下って行く。谷で道は踏み跡に変わるが、たくさんの人が歩いているようで踏み跡はハッキリしている。いくつも堰堤を見て、最後の堰堤を下ると登山道に出合う。谷で用具と靴を洗い銀閣寺へ下って行く。

右の谷へ下ってみる 踏み跡はハッキリしている

 「今日はしゃれたところでランチを!」と思っていた二人だが、結局「面倒だ!」といつもの「おめん」に入り、いつもの美味しいうどんを頂く。「今日は歩き足りない!」と高島屋まで歩いて行き一日早いがクリスマスケーキを買うことにする。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
ヒサカキの実