比叡山(北白川〜比叡アルプス〜四ッ谷川)//北山 2013.05.14 |
比叡アルプスから北に、四明岳と右に大比叡 |
2013 .05 .14 (火) 晴れ 哲、道
コース: ・北白川仕伏町バス停〜バプテスト病院〜京都トレイル道〜瓜生山からの尾根出合〜地蔵谷分岐〜林道出合〜てんこ山分岐〜大鳥居〜東の尾根(白鳥越)〜比叡アルプス出合〜一本杉〜比叡ドライブウェイ券札所〜東海自然歩道出合〜トンネル出合〜桜茶屋〜石鳥居〜南の支尾根を下ってみる〜植林地急坂〜四ッ谷川〜穴太〜JR唐崎駅
注意:
・桜茶屋から弁天堂への途中にある石鳥居から南の尾根を下ると、伐採地の尾根でネットに出合、植林地では道が消え、急坂が続くので歩行困難です。進入しないようお願いします。 「今日は北白川からの京都トレイル道と比叡アルプスを歩き新緑を楽しもう!」と出かける。ついでに読者からの質問「桜茶屋から弁天堂への途中にある石鳥居から坂本へ降りられるか?」を調査に出かける。 早朝のバスは出勤のOLで一杯なので立つことになる。終点の北白川仕伏町で降りバス停のベンチで準備する。まだ9時前だが、日射しはきつく天気予報通り暑くなりそうだ。単独の男性とカップルと同時にトレイル道へ向かう。バス通りにトレイルの標識【東山54】があるので迷わずバプテスト病院横のトレイル道の入口へ向かうことができる。
駐車場を通り抜けるように進んで行くと、病院の壁沿いに細い流を見る。トレイル道はこの沢沿いの道を取る。先行のカップルは左の神社へと進むが、我々は右の沢の中を歩いて行く。神社からの道に出合うと山の中に入って行く。 近郊の山だが、緑いっぱいで心地よい。道は沢沿いを歩くようになり緩やかに登って行く。分岐には標識があるので迷うことはない。瓜生山分岐を過ぎると登り始めてきて沢も細くなり、最後沢も消え少し登って瓜生山からの尾根道に合流する。
ここからの尾根道、雑木も増え心地よい歩きが続き、近郊で新緑や紅葉を楽しめるので、お勧めのコースです。細い登山道が続き、やっと曼殊院からの林道終点に出合う。 分岐には必ずトレイルの標識があるので迷うことはない。標識に従い右の登山道へ進むと、再び緑のトンネルが続く。所々でツツジが色を染めるがミツバツツジは終わり今は深紅のヤマツツジが綺麗。作業道に出合一登りすると大鳥居からの林道に出合う。木々の間に藤を見るが10m以上の大木で紫がこれまた綺麗。
途中で「↑天子山」の標識を見て、久しぶりだと天子山三角点へ寄ってみることにする。植林地を登り尾根まで出て右へ進んで行く。尾根には溝状の道が続き歩きよい。
尾根は東に向き、鞍部の作業道に降りてきたので、どうやら天子山は知らぬ間に通りす過ぎたようだ。作業道は遠回りだと尾根に登り進んで行くと送電線の鉄塔に出合う。右下のトレイル道に降りると大鳥居に着く。仕伏町バス停から90分である。
朝であった3人もここで休息、我々もここで小休止とする。今日はここから比叡アルプスへ向かう。少し下った送電線の尾根からも行けるが、今日は大鳥居のすぐ東の尾根から取付いてみる。 早速登って行くと、溝状のシッカリした立派な道が続く。ここは「白鳥越」と呼ばれている古道である。標高差100mを緩やかに登って行き比叡アルプスに出合う。
比叡アルプスと言っても、もうここからは残り少ない。尾根を東へ進んで行くと、北に四明岳、その右に大比叡が堂々と見える。「あ!見えた!」と道子、前方に通信施設が見えて来ると、このアルプスも終わってしまう。 通信施設の横を通り、叡山閣の前を通らせて頂いて一本杉に出る。ここには「立ち入り禁止」の表示があるので、「次回は迂回路を調査しよう!」と哲郎。
一本杉の展望駐車場から京都市街地と後ろに京都西山を望むが、日射しが強いのですぐに歩き始める。比叡ドライブウェイに沿って北へ進むと、ロテルド比叡の前の駐車場に着く。ここで横断歩道を渡りドライブウェイの券札所の前で「←東海自然歩道入口」の標識を見て、これに従う。 券札所の前で立ち止まる道子、料金表をみて「たか〜!!」と叫ぶ。「ドライブウェイ沿いに150mも歩くと大津方面からの東海自然歩道に出合う。標識に従って左にとると、すぐにドライブウェイ下のトンネルに出合う。 左のトンネルを抜けると林道を通り大鳥居へ向かうが、今日は右の弁財天へ向かう、今日の目的:「途中にある石鳥居から下る尾根を探索する」を実行するためである。
「おなかすいた!」と道子、もう12時前である。「石鳥居に着いてからにしよう」と哲郎、桜茶屋からすぐのところにあると思っていたからである。目的の鳥居は桜茶屋を過ぎてもなかなか現れてこない。クネクネと蛇行する横道が続き、やっと目的の石鳥居に着く。トンネルから30分である。 この鳥居、道から外れたところにあり、鳥居の直ぐ傍は植林地の急斜面で歩けない。「鳥居の向きは諸説あるが、道に関係なく方位だけでたてたもの?」「この急斜面を下って、平子谷へ下るのやろか?」と、鳥居の位置が不自然で以前から気になっていたのだ。 鳥居の横を進むと南への支尾根が伸びていて、今日はこれを探索するのだ。1本東の尾根には四ッ谷川へ下る「唐崎道」の古道があるようだが、ここの尾根はどうだろうか?、二人はここでゆっくりと昼食をとる。
鳥居の横から支尾根へと進んで行く。最初はハッキリとした踏み跡があり、「なかなか良い道がある!」と思いきや、すぐに道は細くなる。そのうち道は不鮮明となり尾根の分岐に出合う。右は急斜面を下って行き平子谷林道へたどり着けるかもしれないが、今日は南の主尾根を下ることにする。 「緩やかな尾根」と喜んでいると目の前に伐採地を見て尾根の中央にネットを見る。「歩けそうだ!」と進んでみると踏み跡(歩けそうなところ)はネットの中へと入って行く。ネットにゲートがないので、「この尾根には道がない」ということになる。
前方は木が迫り左手に迂回もできそうにないので、ネットの倒れたところから伐採地へ進入する。しばらく下るとネットは右斜面へ下って行くので、倒れたネットから植林地の尾根に戻る。 ここまでですでに【この尾根に古道はなく歩けない!】という結論が出てしまったが、引き返す訳にもいかずこのまま植林地を下ることにする。
ヒノキの植林地には作業道の跡が残っていて、これを辿って植林地を下って行く。標高550mを切ると勾配がだんだんきつくなり歩きにくくなる。木を持って歩くようになると、前方の尾根がハッキリしなくなる。 標高500mの手前で左右どちらに進むか選択を迫られるが、少しでも緩やかに見える左手へ下って行く。これが失敗で、すぐに「急斜面は危ない」と右手の谷へ降りることになる。
降り立った谷筋を下って行こうとするが、V字の谷で倒木が多い。この先の様子も分からないので谷を下ることを諦める。右手には尾根が伸びていて、その尾根へ登って行き、尾根を下ることにする。尾根に乗ると薄い踏み跡があり歩きやすい。「この尾根が予定していた尾根や!」と哲郎、二人は難なく尾根を下って行く。 右下に林道が見えてきて、「やれやれ」の二人、尾根の先端まで降りてきて四ッ谷川の堰堤の上に降り立つ。河原に咲くクリンソウを見ながら小休止、ここは平子谷林道が分岐する地点より2〜300m下ったところである。結局【石鳥居からの尾根は歩けない】ということにである。
今日の探索も終わり「やれやれ」と四ッ谷川を下って行く。「何や、これ?」と、中央にパイプが組んであり京都北山にはない堰堤を見て哲郎は興味深々、そのパイプの機能が分からず、いろいろ考えながら穴太へと下って行くことになる。(ネットで調べると「スリット式砂防堰堤」とあり、パイプはただ土砂を下流に流すスリットの役目をするだけであった。)
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