唐崎道(弁天堂〜四ッ谷川)/比叡山


 
7月7日は○○法要があるようで
紅白の幕に沿って弁天堂へ下る


2013 .07 .06 (土)  曇り    哲、道

行き:JR京都7:25(湖西線)− JR比叡山坂本
帰り:JR唐崎駅14:20 − JR京都駅


コース:
JR比叡山坂本駅〜日吉大社〜本坂道〜右カーブ地点で左の植林地の作業道へ〜作業道消える〜植林地の斜面を登る〜P418〜花摘堂跡石碑〜本坂道出合〜亀塔〜東塔広場〜延暦寺ケーブル駅〜弁天堂〜東海自然歩道〜標高620m支尾根出合〜支尾根を下る〜植栽記念碑〜溝状の道を下る〜四ッ谷川〜平子谷林道〜京阪穴太駅〜JR唐崎駅

注意:
弁天堂から四ッ谷川への唐崎道は踏み跡薄く分かりづらい。東海自然歩道が横切る標高615mの支尾根を下って行くが道はありません。標高520m付近で植栽記念碑を見て、やっと四ッ谷川へ下って行く溝状の道に出合う。









 今週末は旅行する予定であったが、諸事情により中止となる。「それでは!」と朽木方面の山行きを予定するが、天候不順で昼から雨が降りそう、それに今週はシンドイという道子、結局比叡山の古道探索に出かけることになる。

 JR湖西線に乗り比叡山坂本駅で降りる。まだ8時前だが蒸し暑く「暑いのでケーブルに乗るか!」と思うが、駅からケーブルまでのバスの始発が9時8分とある。「こんなに早く動かないようだ」と勝手に思い、ケーブルは諦め本坂道を登ることにする。(坂本ケーブルの始発は8:00です)。

 日吉大社へ向かって歩き始める。参道をだらだら歩いて行くが、早朝からの蒸し暑さでまいってしまい、「今年一番の暑さだ」と感じる二人。日吉大社の横にある階段が本坂道の入口で、二人はゆっくりと登って行く。

参道の側溝に咲くミゾホウズキ 日吉大社の横にある階段が本坂道

 二人は幅の広い階段を登って行く。いつもは下山時に通るこの長い階段、「ま〜だ!」という道子は遅れる。舗装道に出合うと日も射してきて、ますます暑くなる。左手の谷にケーブル軌道を見ながら登って行き、車止めから本坂道へ入る。

 道はすぐ右へ曲がって行くが、その左手の植林地に広い作業道を見る。「古道みたいや!」と二人、この付近の地形図を持参していない哲郎だが、「進入してみよう!」ということになり、その脇道を歩き始める。シッカリした穏やかな道が続き、しばらくすると分岐に出合う。

植林地の脇道へ進入する しばらくすると分岐に出合う

 哲郎はザックを置き左に下って行く道を進んでみる。ハッキリした道が続くが、すぐにケーブルの軌道に出合い消えてしまう。そこには木で作ったお猿さんが立ててあり???。この道は軌道を渡って前方に続くような雰囲気を感じる哲郎であるが、探索はまたにして道子の待つ分岐へと引き返す。

 結局右の道をとり進んで行くが、すぐに道は消え草地に変わり植林地の中の斜面を登ることになる。周囲には所々にマークがあり「皆同じようなところを歩いている!」と思ってしまう哲郎。

ケーブルの軌道に出合消えてしまう すぐに道は消え草地に変わり

 植林地のケモノ道を右に左にと登って行くが、地形図がないのでとにかく上へ登って行きピークを目指す。「そうだ登山地図がある!」と取り出して確認すると、そこに小さなピークが記載されているが、まだ本坂道の1/3程度進んだところである。

 でも探索時は暑さも忘れ登ることができる。植林地は疎林に変わり急斜面を登って行くと植林地のピークに出る。標高差100mの登りに30分かかってしまい「寄り道してしもた!」と哲郎。

植林地は疎林に変わり急斜面を登って行く 植林地のピークに出る(P418と分かる)

 このピークはP418で、北西への支尾根に踏み跡を見る。この道をとりだらだらと下って行き本坂道へ向かうが、途中で右下から登ってくる道と平行する。この道と出合ったところで立派な石碑を見る。「花摘堂跡」とあり、そばに立派な案内板もある。

 ここからはシッカリした道が続き、人の声も聞こえてきて本坂道に出合う。登山地図で確認すると、まだ本坂道の半分も来ていないことになり、随分と寄り道したようだ。飲水休憩していると、グループが前を通り過ぎるが、よく見ると日吉大社で見かけたグループで、彼らもユックリ登って来たようだ。

「花摘堂跡」とあり、立派な案内板もある 人の声も聞こえてきて本坂道に出合う

 本坂道は溝状の道が続き風が通らない。「蟻ヶ滝コースにすれば良かった!」という哲郎だが、今日は何処を登っても暑いようだ。やっと右手に亀塔の石組みを見て「やれやれ」の二人。ここから舗装された急坂を標高差7〜80m登り、東塔の広場に出る。

 この暑さの中、たくさんの観光客で賑わっている比叡山だが、残念ながら涼しくない。二人は急いでトイレへ向かい着替える。フラフラの二人は「休もう!」と鶴喜そばへ入り、まだ11時前だが「比叡山そば」を頂きビールを飲みながら体力の回復を待つ。

亀塔の石組みを見て「やれやれ」 「休もう!」と鶴喜そばへ入り

 十分な休息の後、店を出て、やっと今日の目的の探索が始まる。弁天堂へと歩き始め、途中にあるケーブル「延暦寺」駅の時刻表を覗くと始発は8:00とある。ケーブルなので下の「坂本」駅も8:00と言うことになり、「何や!早くから動いているやん!」と。

 弁天堂へはだらだらと下って行き、目的の支尾根が標高615m付近なので弁天堂から随分と登ることになる。弁天堂入口から石段を下って行く。今日は階段に派手な紅白の幕が続き、弁天堂に着くと7月7日は「○○法要」とあり抽選会もあるようで明日は賑わうようだ。

東塔境内で沙羅の花を見る 文化財のケーブル延暦寺駅

 弁天堂の裏から橋を渡り東海自然歩道を歩き始める。左手に谷を見てぐるりと巻いていくと支尾根に突き当たり折り返すように登って行く。左手に支尾根を見ながら登りきると道は支尾根を横切って行く。

 この支尾根が目的の支尾根で、哲郎はザックを置き少し進んで100m先にある石鳥居を確認し支尾根の位置を確定する。

左手に支尾根を見ながら登り 支尾根下降点にザックを置き

 小休止後支尾根を下り始める。水平な支尾根の薄い踏み跡進んで行くと、小ピークでハッキリしない分岐にであう。ここは南にとり下って行く。所々にマークがある斜面を下って行くと、またはっきりしない分岐に出合う。

 地形図で目的の尾根を確認し東の急斜面を下って行く。「こんな急斜面に古道はない!」と哲郎、緩やかになると薄い踏み跡に出合い下って行く。標高520m付近まで来ると目の前に溝状の道を見る。

「こんな急斜面に古道はない!」と 目の前に溝状の道を見る

 「これが唐崎道か?」と哲郎、溝状の道は支尾根を登って行かず、支尾根の東斜面へと続いている。よく見るとそのチョット上に支尾根の斜面を巻いていく道を見る。こちらが唐崎道で溝状の道は作業道なのだろうか?。どちらが古道か分からないが、いずれにせよここは弁天堂と同じ高さにあるので、ここから斜面を巻いて弁天堂へ行っていたようだ。

 疲れている二人は、その道の先を確認する気はなく、今日はこのまま四ッ谷川へ下ることにする。溝状の道の左手に石碑を見て、道を下り始める。

植栽記念碑を見る 溝状の道を下り始める

 広くシッカリした道は支尾根をジグザグに下って行く。古道と言っても何も見るべきものはなく、だらだらと下って行くと、前回確認していた四ッ谷川の河原に降り立つ。古道探索も終わり「あ〜やれやれ」と谷水で顔を洗い小休止する。川を渡り平子谷林道に出て穴太へと下って行く。

広くシッカリした道をジグザグに下る 河原に降り立ち小休止する

 「今日も暑くてしんどい!」と、予定していた壺笠山へ寄ることもなく、二人は穴太へと下って行く。「暑いな〜!!」と。


 追: この暑さで「着替えた服、スパッツ、新調した帽子」の洗濯物の入ったバックを電車かバスに忘れた哲郎。「新しい物を買おう!」と哲郎、「新しく買うと3〜4万円の出費だ!」と道子。結局道子の努力により見つかる。JRの忘れ物データーベースはまんざらでもないようで、「ありがとうございます!」。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
ムラサキシキブの花