地蔵谷バス停〜比叡アルプス〜一乗寺道/比叡山


 
地蔵谷バス停から一本杉への比叡アルプスは
雑木の緩やかな尾根が続き、お勧めです!


2013. 08. 26 (月) 晴れ   哲、道

行き:三条京阪バス停 8:10 − 地蔵谷バス停
帰り:叡山電車修学院駅 13:10 − 出町柳駅
コース:
地蔵谷バス停〜駐車場横から支尾根へ取りつく〜尾根分岐出合〜P383〜登山口へ下る登山道分岐〜鉄塔NO22〜標高500m支尾根分岐を西へ〜鉄塔No23〜谷へ降りたつ〜無動寺川の橋〜大鳥居〜(トレイル道)〜トレイル【東山65】〜(一乗寺道)〜谷出合〜林道出合〜曼殊院横のゲート〜曼殊院〜叡山電車修学院駅

コースタイム:
地蔵谷バス停−(50)−P383−(45)−鉄塔NO22−(20)−鉄塔No23−(15)−無動寺川の橋−(5)−大鳥居【東山67】−(10)−てんこ山分岐【東山66】−(10)−古道分岐【東山65】−(25)−林道出合−(10)−林道ゲート−(5)−曼殊院

注意:
◆地蔵谷バス停から比叡アルプスへの登山道は現在もあります。しかし登山口が駐車場の中にあるので、林道の橋を渡ってすぐの駐車場建物の左側の斜面から取付きます。2〜3m登れば溝状の道に出合ます。
◆トレイル【東山65】から曼殊院に下る道は一乗寺道の古道で弁天堂への無動寺道の一つです。手入れされていなく少し荒れてきているが静かな古道でお勧めです。途中谷に出合うと3箇所道が崩れているので注意して歩いて下さい。







 週末は天候不順で山行きはお休み。今日は平日だが道子が仕事がお休みなので出かけることにするが、「夕方用事がある」と遠出を止め比叡山の探索に出かける。

 古い登山地図によると地蔵谷バス停から比叡アルプスへ登っていたようで「道があるだろう!」とトライすることにする。三条京阪から比叡平行きのバスに乗り地蔵谷バス停で降りる。今日は涼しいと言ってもまだまだ夏、ラジウム温泉の前の日陰で準備する。

 比叡アルプスは無動寺川を数100m上がった登山口から登るのだが、今日は支尾根の先端から登って行く。バス停から見る支尾根の先端は緩やかで登れそうだ。早速林道の橋を渡って支尾根の取付き部分を調べる。

支尾根の先端は緩やかで登れそうだ 林道の橋を渡って取付きを調べる

 無動寺川を渡っても良いが、駐車場横を「すみません!」と進入し、倉庫の裏へ回ると古い貯水タンクがあり、その裏の斜面を登って行く、8時55分である。ケモノ道のようなところを2〜3mも登り支尾根に取りつくと、そこに溝状の道を見る。

 この道はどうやら古道のようで支尾根を登って行く。しかし下方を見るとは駐車場の中へと下っていて、昔はそこから登っていたようだ。でも今は通れないので、我々が登って来たところから取付くのが良さそうだ。

駐車場横を「すみません!」と進入 貯水タンクの裏の斜面を登って行く

 さっそく登り始める。溝状の道は細い尾根に続き、邪魔するものもなく登って行くことができる。標高差50mも登ると緩やかになり雑木の緑が美しい快適な尾根に変わる。

さっそく登り始める 雑木の緑が美しい快適な尾根に変わる

 細い尾根を登って行くと標高340mで右手からの尾根に出合う。地蔵谷バス停へ下る場合はこの分岐で右に折れるのだが、真っすぐ進んでしまいそうなのでこの分岐は要注意である。

 緩やかな尾根を北へと歩き始める。途中で左へ下る薄い踏み跡を見る。これは堰堤への支尾根へと続いているようだが、左下に堰堤は見えない。少しずつ登り始め、時々左手の木々の間から京都市街地が見えてくる。

標高340mで右手からの尾根に出合う 下る場合は真っすぐの尾根へ進まない事

 しばらく細い尾根を快適に進みP383に着く。ピークを少し下ってハッキリした分岐に出合う。西に下って行く道は無動寺川の登山口への道で以前下ったことがある。我々がやって来た道には進入しないように数本の木が横たえてある。

 再び北へと歩き始める。次の目標物は鉄塔である。細い尾根が続き、北から東へとユックリ曲がって行く。左右に支尾根を見ると薄い踏み跡を見るので、どこでも下って行けそうである。小さなピークには風雨に耐えた岩が残り、何度もこれを繰り返す。車の騒音も消え、今はただツクツクボウシの合唱が耳に響く。

細い尾根を快適に進み 無動寺川の登山口への分岐に出合う

 足元がザラついてきたので鉄塔は近いようだ。一登りして鉄塔No22に着く。次の目標は無動寺川に架かる橋、今日はそこへ下ってみる。その橋は大鳥居から無動寺川を下った送電線の近くにある。そこに行くには送電線近くを下って行くようなのだが分からないので、次のピークで左の支尾根を下ることにする。

 鉄塔No22からすぐのところで関電巡視路のマーク「火の用心」を見る。右に山中へと下るハッキリとした道、左へは関電巡視路の道があるが、ここから西へ下る関電巡視路はハッキリしないので、予定通り次の標高500mの分岐から支尾根を下ることにする。

一登りして鉄塔No22に着く 関電巡視路のマーク「火の用心」を見る

 標高500mの支尾根分岐に着く。支尾根分岐付近は道がハッキリしないが、支尾根に進入するとすぐにハッキリした尾根道に変わる。下って行くとすぐに関電巡視路と合流するので、先ほど見た「火の用心」のマークから来ても良かったようだ。

 しばらく緩やかな歩きよい尾根が続くが、少し勾配があるところではチョットした階段が作られ、「関電巡視路」とわかる。

標高500mの分岐を西の支尾根へ 階段が作られ「関電巡視路」とわかる

 緩やかに下って行き標高470mの小ピークまで来る。支尾根はまだ直進できるが、左手に「火の用心」のマークを見てその奥に鉄塔No23を見る。

 哲郎は直進する支尾根の先を、道子は左折して鉄塔No23に進んで先の様子を見る。もう無動寺川は200mと近くにあるので、どちらに進んでも良いが「道がある!」という道子の方へ鉄塔へと下って行く。

マークに従い支尾根から鉄塔へ 鉄塔No23へ下って行く

 鉄塔の下を進むと、斜面を下って行くことになるが、ここにも古い杭の階段を見る。階段は埋まっていてハッキリしないが「関電巡視路や!」と、どうやらこちらの方が正解のようである。

 ここに来てやっと無動寺川に架かる橋が関電巡視路の橋と気付く哲郎、山の中で立派な橋を見たら、関電巡視路用なのである。斜面を下りきると鞍部に降り立ち、再び「火の用心」のマークを見る。

 「この谷を下って行こう!」という哲郎だが、「火の用心」のマークの先にある支尾根に道があると道子、でも少し進むと道が消えるので、鞍部に戻って谷を下ることにする。植林の横を下って行くと「あった!」と、そこに無動寺川にかかる橋を見る。

斜面を下りきると鞍部に降り立ち 鞍部から植林の横を下って行くと

 谷で顔を洗い、橋を渡り右にとり、無動寺川の古道を大鳥居へと進んで行く。すぐに鳥居が見えてきて大鳥居の広場で昼食とする、11時20分である。

 今日は夕方に用事があるので昼食後はトレイル道で下ることにする。15分で昼食を終え、トレイル道を北白川仕伏町へと歩き始める。

無動寺川の橋を渡る トレイル道を北白川仕伏町へと

 林道のような広い道をほぼ水平に下って行く。右手の「てんこ山」への分岐を通り過ぎ大鳥居から20分でトレイル【東山65】に着く。

 トレイル道は左手の細い尾根道へ登って行くのだが、右手には広い道が見える。曼殊院から一乗寺に下る古道で、一乗寺道と言われていて一乗寺から大鳥居を経て弁天堂へ向かう無動寺道の一つであるそうな。「今日はこの道を下ってみよう!」と早速古道を歩き始める。

トレイル【東山65】に着く 「今日はこの道を下ってみよう!」と

 道はシッカリしていて歩きよい。道は斜面に沿って左へ巻いていくと広い道も狭くなってくる。所々で道が薄くなるが、すぐ先に続いているので迷うことはない。山を削って作った道だが古道らしさが残っているのが良い。折り返すように谷に下って行くと今度は北の斜面を巻いて行き、谷に突き当たると谷を渡ることになる。

道は斜面に沿って左へ巻いていく 今度は北の斜面を巻いて行き

 ここには橋があったと想像できるが、今は小さな梯子が付いている。小さな谷なので梯子を使うこともないが、谷を渡って対岸の道に取りつく。古道は谷に沿うようになり、心地よい道が続く。

谷に突き当たると谷を渡る 心地よい道が続く

 古道は崩れているところもあるが、一か所道が陥没しているのでそこだけ注意して歩けば、この古道はトレイル道に飽きた方にお勧めです。

 倒木を潜ると前方に橋が見えてきて、トレイル【東山64】から下って来た林道に出合う。そこに標識が立っていて林道へは「瓜生山→」我々が下って来た古道へは「比叡山→」とある。

道の崩れたところは注意して 倒木を潜ると林道に出合う

 谷沿いの林道を緩やかに下って行くと曼殊院の横を歩くようになり頑丈な車止めゲートに出合う。トレイル道からここまで35分で下ったようだ。横を通ってゲートを抜けるとゲートの注意書きにこの林道は「坂端林道」とある。ゲート前で車道に出合い右にとると曼殊院の前に出てくる。

林道の橋には標識が立っていて 頑丈な車止めゲートに出合う

 まだ昼下がり、今日は涼しいと言っても日射しは暑い。ゆっくりと下って行き叡電の修学院駅へ向かう。曼殊院道の細い道は南へと向いていくので修学院駅へは迷路のような路地を進んで行くことになり「鷺の森神社へ向かえば良かった!」といつも思ってしまう。修学院駅のトイレで着替えをし久しぶりに叡山電車に乗り出町柳へ向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
曼殊院の前を通り