ホッケ谷道(平〜権現山〜JR蓬莱)//比良
2013.10.07


 
雲の中、ホッケ谷道を黙々と下って行く


2013.10.07 (月) 雲の中   哲、道

行き:JR京都駅 7:55 = JR堅田8:50− 平
帰り:JR蓬莱駅15:43 = JR京都駅


コース:
平バス停〜花折峠道登山口〜ドン谷権現山登山口〜アカキ峠〜権現山〜ホッケ谷道の支尾根の頭〜ホッケ谷道〜P735手前鞍部〜P735〜南尾根〜林道出合〜林道分岐(・265)を左へ〜湖西道路高架下〜志賀中〜JR蓬莱駅








 「リンドウでも見にいこうか!」と蓬莱山へ出かける。今日は「晴れで暑い」という予報であったが、京都地方は朝からどんよりした黒い雲がかかり今にも降りだしそう。それでも晴れるという予報を信じて出かけることにする。

 今日は平日、サラリーマンや学生たちと一緒に湖西線に乗りJR堅田駅で降りる。道子は新しく発行された近若バスの回数券を買ってくるが、「あちゃ!」、今日は平日なので昼間回数券が使えなく残念と言うことになる。

 平で5名の登山者が降りる。単独男性はすぐに出発し、男女のペア、そして最後に二人は出発する。花折峠道の入口にはガードマンが立っていて、まだまだ治水工事が続いているようだ。ドン谷の登山口から山道に入ると、間伐材が谷に埋まっているだけで台風の影響は余りないようだ。

花折峠道の入口にはガードマンが ドン谷は台風の影響は余りないようだ

 谷に咲く名残のキタヤマブシを見て左の斜面を登り横道を進む。谷の源頭を右へ横切るとアラキ峠に着く。先客のカップルはここで雨具を着込んでいるが、我々は飲水後そのまま先に山頂へ歩き始める。

名残のキタヤマブシ アラキ峠に着く

 ガスが立ち込めてきて前方がハッキリしない登り、蒸し暑く汗が湧き出る。標高950mを過ぎると前方が明るくなり、支尾根を登りきると東にとり権現山山頂へ向かう。台風でカラマツが数本折れているが、ここ数年見たことのない光景なので風が強かったのだろう。

 権現山の山頂に着き、すぐにずぶ濡れのシャツを着替える。ガスが濃く琵琶湖も周囲の山々も何も見えない。カップルがやってくるころ、我々は蓬莱山へと歩き始める。

ガスが立ち込めてきて 何も見えない権現山の山頂に着く

 時間がたてばガスがとれると思っていたが、一向にその気配はない。足元の草地にリンドウの姿はなく、権現山のリンドウは消えてしまったようだ。雑木の尾根に変わり心地よい歩きに変わるところだが、ガスが立ち込め気分もスッキリしない。

 「琵琶湖は見えないし、この先リンドウも開いてくれないだろう!」と、今日は蓬莱山を諦め、途中からホッケ谷道を下ることにする。

琵琶湖は見えずリンドウもなく 雑木の尾根もスッキリしない

 ホッケ谷道の支尾根の頭に着き、早速支尾根を下り始める。積雪時には分からなかったが薄い踏み跡があり、最近この尾根を下る人も増えてきたのだろう。縦走路から少し入ると作業道が現れてきて、進むにつれシッカリしてくる。

ホッケ谷道の支尾根を下り始める 少し入ると作業道が現れてきて

 この尾根を下る道は積雪時シューで下ると心地よいのだが、今は石や枯れ枝が多く歩きにくい。細い尾根だが、道は左右に振りユックリと下って行く。でもガスが立ち込めていて見るべきものもないので「キノコでも」と観察するが、この支尾根には毒キノコもなくキノコが育たない環境のようだ。

 標高800mに近づいてくると植林が見えてきて、同時にガスも薄くなってくる。。

細い尾根だが緩やかに下る そのうちガスも消え

 細い植林の尾根に変わるとP735手前の鞍部に着く。道は左のホッケ谷へと下って行くが、谷筋は今朝の雨で濡れているだろうと、このまま尾根を進み南尾根を下ることにする。

 P735を過ぎ植林地の尾根を緩やかに下って行くと前方に琵琶湖が見えるようになる。植林地が切れ雑木に突き当たったところで昼食とする。

P735手前の鞍部に着く 植林地が切れところで昼食とする

 昼食後、南尾根を下り始める。ここから細い南尾根にのるまで標高差200m雑木の急斜面が続く。斜面に道や踏み跡はなく「南東」へ歩きよい所を探しながら下って行く。標高650m付近から勾配もゆるくなり薄い踏み跡を見つける。これを辿り右よりに進むと、標高630mで南尾根へ一直線に下る作業道に出合う。作業道と行っても、もう道は薄い踏み跡状態になって分かりずらくなっている。

斜面に道や踏み跡はなく 作業道と行っても、もう道は薄い踏跡状態

 哲郎が今年の1月の積雪時に下った時は簡単にこのポイントにたどり着き、雑木の状態からここに作業道があると分かったが、無雪期は足元に枯れ枝や落ち葉が邪魔をして色々と迷ってしまうようだ。

 作業道(薄い踏み跡)を下って行くと、標高550m付近で左手に植林を見るようになり、すぐに植林の細い南尾根に乗る。(万が一、この作業道が見つからなくても南東へ下って行くとホッケ谷からの林道に降り立つので、余り心配はいらない。ただし雑木のヤブを下ることになる)。

作業道(薄い踏み跡)を下って行くと 植林の細い南尾根に乗る

 尾根を100mも進むと小ピークに出合い踏み跡は左の支尾根に向いているが、10mも下れば右へ折り返し再び南尾根に乗る。細い雑木の尾根、紅葉が始まってきたのか黄色く色づき始めている。標高520mの小ピークを過ぎると植林地に出合い「北浜県営林」の看板をみる。

心地よい雑木の尾根 植林地に出合い「北浜県営林」が

 植林地の右端を下って行くと、再び「北浜県営林」の看板を見て林道に降り立つ。林道を左に下って行き、ホッケ谷からの林道に出合い右にとる。JR蓬莱駅までは約3Kmあるが、緩やかな林道が続くので苦にならない。足元にたくさんのヤマグリを見るが、小さくて皮をむくのが面倒なので持ち帰ることはない。

再び看板を見て林道に降り立つ ヤマグリは持ち帰らない

 そのうち植林が切れ前方が明るくなる。この標高265m付近で横切る小さな林道に出合う。直進すると遠回りになるので、左に折れ再び植林地の中へ入って行く。出合った別荘地を右に見て谷を渡り、あとは道なりに秋の野草や色々実った果実を楽しみながら下って行く。

 湖西道路を潜り下って行くと志賀中学校に出合う。もう放課後のようでブラスバンドの練習の音が聞こえてくる。志賀中を巻くように下って行くとJR蓬莱駅に着く。やって来た電車に乗らず駅でユックリと後始末、次の電車に乗ることにする。

出合った林道を左にとる 「面白い!」とクサギの果実

 今日はリンドウを見ることができなかったが、下山途中で1時間かけムカゴをゲット、道子は大量のムカゴに満足しながら眠りにつき京都へと向かう。








主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10−13】
「あ〜懐かしい!」とジュズタマ