蓬莱山(権現山〜小女郎峠〜打見山)//比良
2013.02.23


 
「歩きよい!」と道子は快適に歩く
比良縦走路


2013.02.23 (土) 曇り  哲、道

行き:JR京都駅7:58 = JR堅田駅8:50 − 平
帰り:JR志賀駅15:24 − JR京都駅


コース:
平・花折峠道/権現山登山口9:40〜ドン谷取付〜アラキ峠〜権現山〜ホッケ谷道分岐〜ホッケ山〜小女郎峠〜△蓬莱山〜13:50打見山=ロープウェイで下山

注意:
権現山から蓬莱山への比良縦走路、積雪時は1m前後積もります。積雪に応じてアイゼン、ワカンやスノーシューの装備が必要です。









 今週、北の山々では少しだが雪が降り続き、ここにきて寒波が南下してきたので山の雪が融けていない。「それでは!」と比良へ雪を楽しみに出かけることにする。京都駅7:58発の1本早い電車で堅田駅へ向かい、いつものようにバス停へ向かうと、珍しく二人の先客を見る。

 「おはようございます!」と声がかかりビックリ、リンクでお世話になっているK先生ご夫妻である。「蓬莱山へ」と言うことなので、御一緒することになる。臨時便は遅れて手配されたので、先に乗り込んでいる我々は定期便で平へ向かうことにする。

 花折トンネルを抜けると、K夫人が権現山登山口でバスを止め、登山者は皆ここで降りる。花折峠道入口で他の登山者と共に準備する。ここでアイゼンをつけ歩き始める。

花折峠道入口で準備する ここでアイゼンをつけ歩き始める

 ドン谷の入口で小休止、これからの登りに備えて服を調節する。「シューは要らないだろう!」と哲郎と道子は先に出発する。積雪は40cm程度で先客のトレースを利用して歩いていく。前回は新雪深くシューで登ったが、今日はアイゼン、雪が締まっていて歩きよい。

 谷から折り返した支尾根の横道に変わる頃、再度服を調節する。先を行く道子は快適に歩き、デジカメで忙しい哲郎は道子に追いつけない。アラキ峠で小休止、Kご夫婦もやってきて「帰りはご一緒しましょうか!」と言うことになり打見山で待ち合わせることにする。2人は先行して植林地を登って行く。

ドン谷は積雪は40cm程度 アラキ峠から植林地を登る

 今日は気温が低く斜面の雪は固い。ここもトレースがあるのでサクサクと登って行く。標高950m過ぎると前方が明るくなり登り切ったところで右手のカラマツ林へ進んでいく。

 カラマツ林を抜けると山頂まで雪原が続き、右手が開けたところで京都の山々を望む。

カラマツ林を抜けると 山頂まで雪原が続き

 権現山山頂に着くと先行者が休憩中、我々も小休止しアイゼンからスノーシューに替える。あいにくの展望、琵琶湖も霞んでいる。ここからは比良の縦走路、なだらかな尾根のシューハイクを楽しむことになる。

権現山に着きシューをはく 権現山の標識

 歩き始めると尾根にはトレースが続き、新雪を踏み込んで楽しもうとするが、狭い尾根なので結局トレースの上を歩くことになる。右下に琵琶湖、前方にホッケ山を見ると、少し下り始める。シューの下りでは、トレース上が歩きにくいので新雪の上を下って行く。

右下に琵琶湖 前方にホッケ山を見ると

 狭い雑木の尾根が続き、雑木の間を枝の着雪を見ながら歩いていく。右手にホッケ谷道への尾根分岐を過ぎるとホッケ山への登りに差し掛かる。適度な積雪量、シューのリフターを立てて快適に登って行く。

 いつも山頂で遅れる道子を待っているが、今日は先行する道子、調子が良いようだ。ホッケ山に登り切り蓬莱山を伺うが、今日は見えてくれない。山頂はいつものように風が強く、すぐに小女郎峠へ向かって歩き出す。

リフターを立てて快適に登って行く ホッケ山はいつものように風が強く

 ホッケ山を下って行くと、雑木の細い尾根に変わる。ここは例年のように雪庇が続く。細い尾根を抜けると小女郎峠手前の丘陵へと登って行く。丁度12時、昼食休憩場所を探しながら歩く。なだらかな丘陵地は風が通り抜け、なかなか良い所がなく「どこも同じや!」と毎年のように登山道脇で昼食とする。

 シューで雪を踏み固め座ろうとするが雪深くシューが邪魔でうまく座れない。「−5℃位だろう!」と、今日も冷え込まないよう短時間の昼食休憩とする。

雑木の細い尾根に変わる 例年のように雪庇が続く

 昼食後は小女郎峠へと歩き始める。丘陵地の雪原を心地よく進んでいくと下り始め小女郎峠へ降り立つ。「雪の小女郎池はどうしよう」と言う前に、もう道子は蓬莱山へ向かって登り始めている。小女郎峠付近は風が強く、斜面の登りのトレースは消えている。

丘陵地の雪原を心地よく 小女郎峠へ降り立つ

 登りきると、遠くに蓬莱山を見ながら点在する雑木の間を抜けシューハイクを楽しむ。いつの間にか日が射してきて、前方に見える蓬莱山を見ながら歩いていく。小女郎峠から蓬莱山まで30分シューを楽しみ、最後の斜面を登り始める。

 毎年のように、斜面の途中で「しんどい!」と立ち止まり、後ろを振り返り歩いてきた山々を望もうとするが、「おっとっと!」とリフターを立てている時は要注意。

蓬莱山を見ながら歩いていく 雑木の着雪が寒そう!

 13時30分蓬莱山に着く。ここからゲレンデを下り打見山へ向かう。フェンス沿いはボードが多く危ないので中央のリフト横を下ることにする。ゲレンデを横断するので、きっと邪魔な二人にみえるであろう。笹平に下ってリフト横を通って打見山ロープウェイ山頂駅へ向かう。

蓬莱山のスキー場に着く 打見山ロープウェイ山頂駅へ向かう

 シューを外しロープウェイ駅へ入ると食堂は一杯の人、シューを掃除して収納し階下に降りトイレで着替える。そうこうしているうちにKご夫妻が到着する。ロープウェイで下山し、15時15分のバスまで待合室でバスを待つ。

 JR志賀駅に着くと「電車が着きます!」と放送があり4人は階段を駆け上がりやって来た電車に飛び込む。JR京都駅ではKご夫妻ご用達の「京あんじゅ」に寄り甘味を頂きながら、ゆっくりと山談義。今日は楽しいシューハイクとKご夫妻との楽しい山談義と、満足の哲郎と道子である。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
雪桜越しに琵琶湖