魚谷山(小梅谷〜細ヶ谷〜ザラ谷)//北山
2013.11.20


 
魚谷山から細ヶ谷を下る
北山らしい静かな谷、紅葉を楽しみながら・・・


2013.11.20 (水)  晴れ   哲、道

行き:北大路駅前バス停8:40 − 岩屋橋(もくもく号)
帰り:貴船口15:20 = 出町柳(叡山電鉄)


コース:
岩屋橋バス停〜祖父谷林道〜小梅谷林道〜惣谷林道出合〜魚谷峠〜△魚谷山〜細ヶ谷〜滝谷分岐〜滝谷峠〜二ノ瀬ユリ〜No12からザラ谷を下る〜奥宮トイレ〜貴船神社〜叡電貴船口

注意:
◆細ヶ谷を下ると、谷コースから離れ滝谷峠分岐へ向かう登山道に新しい林道ができている。この林道は間伐による倒木で埋まっているので歩けません(2013.11)。谷沿いを直谷へ向かい滝谷峠分岐へ進むと良い。









 先週、比叡山の紅葉には早かったので、今日は少し北へ、魚谷山へ出かけてみる。魚谷山へは春や積雪時に良く出かけるが、秋は初めてのような気がする。

 北大路駅前バス停からもくもく号で岩屋橋へ向かう。乗客は3人、「平日はこんなもんだろう!」と哲郎。岩屋橋で降り準備を始めるが、「寒い!」と言うことでもう少し林道を歩いたところで準備することにする。

 祖父谷林道を歩き始めると、丁度見ごろの紅葉が目に飛び込んできて、楽しみながら小梅谷林道分岐へ向かう。谷を覗くと祖父谷は川底がえぐられていて、所々に横たわっている木々を見る。ここも台風の影響を受けているようだが、林道が寸断されたところは見当たらない。

洛雲荘から祖父谷林道へ 紅葉を楽しみながら

 途中日の当たるところで準備して小梅谷へ向かう。小梅谷林道分岐に着き、橋を渡り小梅谷沿いを登り始める。軽トラが後ろからやってきて、重機を載せたトラックもうしろからやってくる。少し登ると右手に北山杉で作った堰堤が見えてくる。大水で流されてきた大木が引っかかっているが、堰堤は意外に丈夫で損傷していないようだ。

橋を渡り小梅谷沿いを登り始める 北山杉で作った堰堤が見えてくる

 右下に木の堰堤、頭上に紅葉をみながら登って行く。「意外や!」と積雪時には植林しか目に留まらない林道だが、雑木も所々にあるようだ。左へ登って行く林道分岐を通り過ぎると、この林道も谷に突き当たったところで左に折れ、斜面を大きく巻いて登って行く。

 遠くに鈴なりの紫の実が見えてきて、ムラサキシキブの塊が左右に続く。この付近にはムラサキシキブが群生しているようで、花の無い晩秋に目を楽しませてくれる。

綺麗な黄葉を見て「意外や!」と ムラサキシキブが目を楽しませてくれる

 右手が開けてきて明るくなると、前方に紅葉を見ることになる。右手に桟敷ヶ岳の稜線が見えてきて、その稜線の紅葉も楽しむ。「桟敷でも良かったか!」という哲郎だが、「遠くから見ると綺麗にみえるのよ!」と道子。少し登って惣谷林道に出合う。

前方に紅葉を見ることになる 少し登って惣谷林道に出合う

 見晴の良い所で桟敷ヶ岳の全貌を望んでから魚谷峠へ向かう。紅葉を楽しみながら林道を北へ進んで行くと、すぐに魚谷峠に着く。目の前の支尾根を登って行き魚谷山へ向かう。標高差50m、雑木を楽しみながら20分も登れば山頂に着く。

すぐに魚谷峠に着き山頂へ向かう △魚谷山に着く

 11時過ぎだが山頂で昼食とする。風もなく日も当たり、暖かく昼食を頂く。昼食を済ませ、東寄りの尾根から柳谷峠に下る。峠周辺は雑木が綺麗なところであるが、もう紅葉は終わっている。右にとり溝状の道を細ヶ谷へと下って行く。

峠は雑木が綺麗なところであるが 溝状の道を細ヶ谷へと下って行く

 源頭を下って行くとすぐに細い流れを見るようになる。谷に道はなく薄い踏み跡を辿って行くのだが、細い谷なので迷うことはない。台風で大きく荒れていると思っていたが、大きく崩れることもなく、周囲の紅葉を楽しみながら谷を下って行く。

細い谷なので迷うことはない 周囲の紅葉を楽しみながら

 新しく標識もたった谷の合流する小広場で、しばし紅葉を楽しみながら小休止する。今西錦司先生のリレーフも風雨に耐えているようだ。そこを過ぎるとすぐに分岐に着く。右の谷に沿って直谷へ下るコースと、谷から離れ植林地を進むコースに分岐しているのだが、いずれも不鮮明なので知っていなければ分岐と分からない。

 滝谷峠へ向かので、左の植林地のコースをとる。谷付近で登山道が消えているので適当に進んで行くと、そこに新しくできた林道を見る。

今西錦司先生のリレーフも健在 今日は新しい林道へ

 林道はすぐに分岐するが昔の登山道があった左の道をとる。「あれっ!」と目の前にたくさんの倒木を見る。間伐材なのだろうか、立派な木が折り重なっていて簡単に歩けない。「これはアカン!」と言いつつ木の間を抜けてやっと滝谷峠分岐のある堰堤にたどり着く。

 木が太いので回収されると思うが、当分ここは通れないようだ。分岐を左にとり滝谷峠を目指して小さな谷を登って行く。

倒木が折り重なっていて簡単に歩けない やっと滝谷峠分岐のある堰堤にたどり着く

 ゴロゴロ石の小さな谷、面白くないのか道子は紅葉している左手の支尾根を見上げる。結局二人は谷を詰めることを止め、左斜面を登って支尾根から滝谷峠へ向かうことにする。

 雑木の綺麗な支尾根に乗ると、そこに豆ヶ谷から登ってくる古い作業道に出合う。「こんなところに古道が、次は下から登ってみよう!」と言いつつ右にとり滝谷峠へ向かう。

谷を止め雑木の斜面を登って行く 古い作業道を滝谷峠へ向かう

 「この道どこまで続いているのやら?」と進んで行くと、すぐに道は消え滝谷峠手前の谷間に出合う。谷へ降り少し下ると登山ルートの谷を登り切った所へ合流する。ここから立派な道が峠まで続いているので、「歩いた作業道はこの峠道とつながっていたのかもしれない!」と哲郎。紅葉を見ながら少し進むと峠に着く。

少し下ると登山ルートへ合流する 滝谷峠に着く

 峠には数名の男性がいて、二人が近づくころ滝谷を奥貴船橋へと下って行く。「今日は帰りに貴船の紅葉を楽しもう!」と言うことであるが、峠を右にとり二ノ瀬ユリを歩き途中から貴船の奥宮へ下ることにする。

 快適なハイキングコースの二ノ瀬ユリ、平日にも関わらず何度もハイカーに出合う。時々植林の間から見える天狗杉方面の紅葉を楽しむ。峠から20分、奥宮へ下る分岐に着く。過去一度下ったことがあるが「ここだろう!」と哲郎。そばに道標Kがある。

二ノ瀬ユリから紅葉を覗く 奥宮へ下る分岐にある道標K

 最初は植林地の急斜面を下って行くが、道はシッカリしている。注意して下って行くと、勾配は緩やかになってくるものの足元がガレてきてジャリの中を下ることになる。ズルズルと滑るので登山靴でないと危ないような気がする。

 そのうち谷に出合い、ゴロゴロした石の上を歩いているうちに、石組みの階段を見るようになる。ここまで来ると奥宮はもう近い。最後は堰堤の左岸を通りぬけ、奥宮の公衆トイレの裏に降り立つ。「やれやれ!」とトイレで着替えて、観光客に混じって貴船口へ向かう。

最初は植林地の急斜面を ゴロゴロした石の上を
最後は堰堤の左岸を通りぬけ 奥宮の公衆トイレの裏に降り立つ

 貴船の紅葉を楽しみに川沿い下って行くが、木々に紅葉はなく、黄葉でもなく枯れたような茶色が目立つ。二人は山の紅葉を楽しんでいるので、チョットがっかりの紅葉見物である。たくさんの観光客で賑わう貴船だが「これでは、可哀そうだ!」と哲郎・・・。








地が芽を出し、
園が蒔かれた種を芽生えさせるように、


【イザヤ 61−11】
「この実はなんだ!」と
チョウセンアサガオの果実