岩籠山(市橋〜夕暮山〜インディアン平原)//若狭


 
ススキの中をインディアン平原へ向かう


2013.10.14 (月) 晴れ   小てつ、JOE、哲、道

交通:京都〜市橋 往復車利用

コース:
市橋・岩籠山登山口駐車場〜林道終点〜谷遡行(市橋コース)〜稜線出合(下山口分岐)〜反射板〜夕暮山〜下山口分岐〜岩籠山〜インディアン平原〜下山口分岐〜市橋コースをピストンで下る〜登山口駐車場







 今日はJOEさんお気に入りの岩籠山へ、JOEさん、小てつさんと車で出かける。朝、駅の温度計は13℃、昨日までの暑さはどこかへ行ったかのように肌寒い。山科から湖西道路で北へ向かう。空はすっきり晴れ渡り、「野草が楽しめるだろう!」とJOEさんの言葉に哲郎は期待する。

 連休だが渋滞もなく90分で市橋の岩籠山駐車場に着く。駐車場にはすでに数台止まっていて、遠方からの登山者もいるようだ。準備も終わり林道を南へ歩き始める。

市橋の岩籠山駐車場に着く 準備も終わり林道を南へ歩き始める

 今日は涼しく、日が当たっても汗をかいても心地よいあるきで、「秋山登山だ」と周囲の木々を楽しみながら進んで行く。林道終点を過ぎても、緩やかでシッカリした道が続き歩きよい。

 そのうち谷に沿うようになるが、緩やかな登りで高度は一向に上がらない。谷に出合い右岸へ渡る。

林道終点から緩やかでシッカリした道が 谷に出合い右岸へ渡る

 しばらく谷沿いを歩き、渡渉を繰り返す。「このコースは野草が楽しめる!」と言っていたJOEさんだが、まだまだ野草は見当たらない。目の前に大きな滑滝を見て左岸へ渡る。この山は大きな岩が多く、高低差が小さいので、滑滝状になっているのだろう。

しばらく渡渉を繰り返す 大きな滑滝を見て左岸へ渡る

 今度は右手に大きな滝を見ながら滝横を登り、滝上の大きな大きな岩に乗る。「ムラサキシキブや!」と紫色の実を覗いていると、その下に見頃のダイモンジソウを見る。「今年は比良に見に行かなくてもよさそうだ!」と哲郎、滝の岩場に咲いている花を危なっかしそうに覗き込んでいると、「もっと上流にもあります!」とJOEさん、4人は上流へと歩き始める。

 谷沿いに秋の野草を見るが、この付近の花は見頃を過ぎている。前方に堰堤が見えてきて、谷を渡りその端を登って行く。

滝上の大きな大きな岩に乗る 前方に堰堤が見えてきて

 堰堤が続き、右に左にと渡渉しながら登って行く。谷横にはハッキリした道が続き、その足元に石段を見て、この道は古くから歩かれているのが分かる。谷も緩やかで心地よい雑木の中、渡渉も苦にならない。大きな谷分岐に出合い左俣をとる。

足元に石段を見て 渡渉も苦にならない

 谷は細くなり堰堤を超えると最後の谷分岐に出合う。ここは右俣をとり登って行く。谷はさらに細くなりしばらく谷横を快適に歩く。

谷は細くなり堰堤を超えると しばらく谷横を快適に歩く

 標高400mを過ぎると谷の中も歩くことになる。随分と奥まで谷を詰めてきたのに、まだ急勾配はない。谷の中や谷横を歩いて行くが、もう登山道は薄くなってくる。

 標高450mを過ぎると細い谷の石の上を歩くようになる。この市橋コースは数分ごとに周囲の景色や足元の状態が変わり飽きなくて面白い。それに哲郎の好きな谷コースで哲郎のお気に入りコースとなる。

もう登山道は薄くなってくる 石の上を歩くようになる

 十分花を楽しんだ沢から離れ、コバノフユイチゴの群生する斜面を登って行く。「フユイチゴが食べ放題や!」と言っていた小てつさんだが、この時期赤い実は見渡らない。十分ジャムができるほどのフユイチゴの畑がしばらく続き、それを通りぬけると稜線直下で分岐に出合う。

 本来は直登して稜線に出るのだが、「この先岩が崩れてきて危ないので、迂回するようになった。」とJOEさん。我々も直登ルートを止め迂回路を進む。道は急斜面になり今日一番の登りとなる。この道は巡視路のようで所々プラスチックの階段を見るが崩れていて余り役に立たない。15分登って岩籠山から夕暮山の稜線に出合い小休止とする。

フユイチゴの畑がしばらく続き 急斜面を登り稜線までもう少し

 この分岐には「←岩籠山30分・夕暮山20分→」とあり、4人はまず夕暮山へ向かって展望を楽しむことにする。分岐を右にとり少し登って行くと反射板のピークに出る。ここは展望が悪いので一登りして夕暮山のピークへ向かい四方の山々を楽しむ。

 眼下に敦賀湾が見え大きなフェリーが止まっている。「三角点はこの先だが!」という小てつさんだが、4人はピークハンターではないので引き返し岩籠山へ向かう。

夕暮山へ向かい展望を楽しむ 敦賀湾を望む

 分岐まで戻り稜線の穏やかな道を東へ岩籠山へ向かうが、稜線から少し下っているので岩籠山へは標高差100m近く登ることになる。稜線は雑木が続き足元にはリンドウ、センブリ、アキノキリンソウが咲き心地よく歩いて行く。

 「あっ!着いた!」と岩籠山へ着く。周囲の展望を楽しんだあとは山頂で昼食とする。チョット風が強いが山頂に座り、今日もJOEさんの豚汁を頂く。昼食後は東のインディアン平原とやらに立ち寄る。岩がポツンと数か所立っているので「インディアン平原」と呼ばれているらしい。ここからは敦賀湾と敦賀の町の全貌が見える。

山頂で昼食とする インディアン平原の岩に乗り

 周囲の展望を楽しんだ後、12時30分、「そろそろ!」と下山を開始する。稜線下の雑木道は心地よく雑木を楽しみながら下山口の分岐へ向かう。途中で団体さんに出合い通り過ぎるのを待つが、これがゾロゾロと長い。

 13時00分、分岐に着くと、ここでも団体さんが昼食中、その前を通り分岐から市橋へと下って行く。ピストンでの下山はあまり面白いものではないが、足元に咲く野草を再確認しながら下って行くので苦にならない。

稜線下の雑木道は心地よく 分岐から市橋へと下って行く

 急斜面を下ると谷に出合い、後は渡渉を楽しみながら登山口へと下って行く。14時30分駐車場に着く、予定通り分岐から90分で下ったことになる。

 ユックリと着替え帰路に着く。連休最後の日、帰りはさすがに混んでいてユックリの走行になるが、野草観察に満足した4人はイライラすることもなく京都へ向かう。

ダイモンジソウ アキギリ
センブリ リンドウ







主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
オオバキスミレ