三頭山(細野峠〜三頭山北尾根〜越畑)//北山
2013.06.17


 
木々が伐採され明るくなった三頭山の山頂広場


2013 .06 .17 (月) 晴れ   哲、道

行き:京都駅 6:50(JRバス)− 愛宕道
帰り:越畑 13:51 − JR八木駅14:47 = JR京都駅


コース:
◆愛宕道バス停 〜 タカノス分岐 〜 田尻分岐を右のウジウジ谷へ 〜 100m先林道分岐を右 〜 林道カーブ地点の植林地を登る 〜 細野峠 〜 芦見谷川 〜 ・366の林道分岐右へ 〜 見谷林道 〜 関電巡視路入口 〜 鉄塔No158/159/160 〜 △三頭山 〜 芦見峠 〜 越畑バス停

コースタイム:
◆愛宕道バス停 -(60min.)- 細野峠 -(35min.)- ・366分岐 -(10min)- 関電巡視路入口 -(75min)- △三頭山 -(30min.)- 芦見峠 -(30min)- 越畑バス停

注意:
◆越畑からバス利用の場合、本数が少ないので事前に調べてお出かけください。








 土曜日に予定していたが雨で中止した三頭山北尾根の探索、前回は芦見谷沿いから支尾根に取付き、途中で関電巡視路に出合ったので、今日はその巡視路の入口を探し登ってみることにする。

 JR京都駅6:50発周山行きのバスに乗るが、早朝のバスの乗客は途中で降りずに周山へ向かう人が多い。愛宕道で降りバス停小屋で準備する。今日は渋滞したのか10分遅れで到着したので急いで準備してバス停すぐ南にある愛宕道を歩き始める。

愛宕道で降りバスを見送る バス停すぐ南にある愛宕道を歩き始める

 集落を抜けると田尻谷川沿いの静かな林道をのんびりと歩くことになるのだが、林道に「工事中」の立て看板が目に付く。奥で水道施設を建設中とある。工事関係の車やペンション関係の車が通り過ぎ、今日は注意して歩くことになる。

 川沿いには白のウツギが満開で、これを見ると梅雨なんだと思ってしまう。「キイチゴや!」と手に取ってみるが、もう遅いのか早いのか?食べごろの実は少ない。ワラビの群生を見るが、今日はスタートが遅れているので素通りする。

 タカノス分岐手前でトラックや重機を見て工事現場に着き、その奥に立派な建造物の土台を見る。水道施設にしては立派な基礎工事のようだ。次々に出会う人と朝の挨拶を交わし通り過ぎる。

その奥に立派な建造物の土台を見る 川沿いには白のウツギが満開で

 川沿いにはウツギの白とマタタビの白が目立ち、山裾にはヤマアジサイが色づき始め、コアジサイは満開である。廃村田尻への分岐に着く。ここは三分岐していて、中央が田尻への道で、細野峠へは右のウジウジ谷の道をとる。

 100mも進むと分岐に出合い西へ登って行く細い林道を見る。この林道が細野峠への林道だが、林道に草を見るので靴やスパッツに虫よけを噴霧する。林道入り口には「京都の美林・景観保全/宇治宇治谷」との表示が立っていて、早速右にとり細野峠へ向かう。

細野峠へは右のウジウジ谷の道を 100m先の分岐で右にとり細野峠へ

 すぐの車止めを越え、林道を進んで行く。少し進むと林道は中央に水が流れるコンクリート道に変わるので、ここでタオルを濡らし小休止する。コンクリートが終わり少し進むと林道は細くなり左の斜面を巻きながら登って行く。ここが細野峠への取付きで、峠へは林道から植林地に入り真っすぐ谷間を登って行く。

中央に水が流れるコンクリート道に 林道カーブ地点から植林地へ

 植林地を数分登って細野峠に着く。ここまで何も変わっていないので、バス停からの所要時間は変わらなかったようだ。峠と言っても古い破れた標識以外何もないのですぐに西へ下って行く。

 峠の反対側には古道が残っているが、倒木で埋まり歩きにくい。その古道も谷間に来ると消え、そこから谷間の急斜面を下って行く。数10m下ると下に作業道が見えてくるので、そこに降り立つ。

細野峠にある古い破れた標識 その古道も谷間に来ると消え
谷間の急斜面を下って行く 作業道に降り立つ

 作業道を下って行くと、「あっ、やっぱり!」と前方に道を埋めるほどの倒木を見る。2年前と変わらない状態なので、ここ2年間この山では作業されていないようだ。でも倒木を跨いだり潜ったりして通り抜ける道子、「葉が落ちていて通りやすい!」と。確かにルートを選定しなくても進行できるようだ。

 倒木の山を通り抜け、ダラダラ下って行くと芦見谷川に出合、鉄の橋を渡って府道に出る。この道を左にとり地形図「・366」へ向かう。

道を埋めるほどの倒木を見る 鉄の橋を渡って府道に出合う

 橋から50mも進むと「・366」の林道分岐に着き小休止する。ここから西へ谷沿いに林道が伸びていて、案内板に「見谷林道」と表示してあり、この谷に架かる橋は「見谷橋」とある。

 前回ここから三頭山へは少し南の芦見谷川沿いから支尾根を登って行ったが、今日はこの見谷林道を西へとり、送電線近くにあると思われる関電巡視路の入口を探して、巡視路を登ることにする。

 谷沿いの緩やかな林道を進んで行くと前方上空に送電線が見えてきたので二人とも関電巡視路の入口を探しながら歩く。標高400m付近には南から落ち込む小さな谷があるので、「その前後の支尾根に関電巡視路があるだろう」と哲郎。「・366」から10分も歩くと前方に小屋と鉄の細い橋を見る。「あった!」と道子、対岸に「火の用心」の標識を見つけたので、ここが関電巡視路の入口のようだ。

「・366」の林道分岐に着き ここが関電巡視路の入口のようだ

 早速橋を渡る。そこには植林地を登って行く道があり、打ち枝で隠れているがプラスチックの階段がある。最初は植林地をジグザグに登って行く。登るにつれ道もハッキリしてきて歩きやすくなる。そのうち右手に雑木を見るようになるので谷に接してきたようだ。

植林地を登って行く道があり 右手に雑木を見るようになる

 8分登ったところで左手からの作業道に出合う。この分岐、下りの時は注意を要するが、この道がどこまで下っているか気になるところである。しばらく谷沿いの緩やかな巻道に変わる。チョットした谷間に立派な金属の橋、「さすがに関電だ!」と思ってしまう哲郎。巻道に雑木が増えてきて「いい道だ!」と登って行く。

チョットした谷間に立派な金属の橋 雑木が増えてきて「いい道だ!」と

 谷の源頭のようなところに来て道が薄くなるが、谷間を登らずに斜面を巻くようにそのまま進んで行くとプラスチック階段を見る。今度は送電線の下の支尾根を登り始める。急斜面だが巡視路の階段を難なくジグザグに登って行く。支尾根を15分も登ると目の前に鉄塔No158を見る。

送電線の下の支尾根を登り始める 目の前に鉄塔No158を見る

 送電線の下には新緑の雑木が続くが、丁度城丹国境尾根の祖父谷峠付近を歩いているようで、送電線直下の伐採地には同じような木が生えるようだ。雑木の下を心地よく歩いていると前回登って来た支尾根と合流する。鉄塔No158から10分余りで鉄塔No159に出合い、「暑い!アツイ!」と飲水休憩とする。

雑木の下を心地よく歩いていると 10分余りで鉄塔No159に出合い

 鉄塔から低木の雑木の中を緩やかに登って行く。そんな中、目の前が突然開けて鉄塔No160の出合う。鉄塔No159から10分である。鉄塔広場にはワラビが茂り、チョット収穫し山頂へと歩き始める。山頂直下まで来ると分岐に出合う。植林地に沿って斜面を巻く道は歩きよさそうだが、ここは左の道をとり雑木の中を登って行く。

突然開けて鉄塔No160の出合う 山頂へは左の雑木の中を登る

 分岐から5分も登って行くと△三頭山に着く。「ここ三頭山?」というほど様変わりした山頂、山頂付近の木が伐採され明るくなっている。11時20分、関電巡視路を利用したので予定より早く着いたようだ。暑い日射しを受けるので木陰で昼食とする。

 ユックリの昼食も終わり下山を開始する。途中の芦見峠から地蔵山や愛宕山方面へ向かっても良いがこの暑さ、やはりゆっくりと越畑へ向かうことにする。山頂から低木の雑木道を西へ進むと星峠からの道に出合う。ここを左にとり芦見峠へと下って行く。

山頂から低木の雑木道を西へ 星峠からの道に出合う

 快適な雑木道が続き下って行くと、目の前が明るくなり鉄塔広場に出合う。このまま越畑へ向かうと1時間以上バスを待つことになるので、この広場で「ワラビでも摘んで寄り道をしよう」と言うことになる。もうワラビのシーズンは過ぎているようだが、二人はワラビ採りを楽しむ。

 十分楽しんだあと、目の前に地蔵山を見ながら芦見峠へと下って行く。芦見峠下の分岐付近はこの数年間何も変わった様子はなく、分岐を右にとりチョット登って芦見峠、送電線直下の木が伐採され殺風景な峠を越え越畑へと下って行く。

地蔵山を見ながら芦見峠へと 芦見峠下の分岐の標識
伐採され殺風景な峠 「懐かしい!」と火の見やぐら

 峠から整備された道を下って行き、途中の水場でゆっくりと後始末をする。ケモノ避けゲートを通過すると越畑の集落に入り、今日は「火の見やぐら」の道を下り農協で冷たいスポーツドリンクを買いバス停へ向かう。やって来たバスに乗るが、途中で乗降者はなく二人はのどかな田園風景を楽しみながらJR八木駅へ向かう。








主が声を出すと、
水のざわめきが天に起こる。
主は地の果てから雲を上らせ、
雨のためにいなずまを造り、
その倉から風を出される。


エレミヤ書 【10−13】
遠くに咲く白い花を見て「ササユリ?」
近づくとヤマシャクヤクであった