ポンポン山 // 京都西山
(出灰BS南東尾根の古道探索)
2013.03.16


 
出灰バス停南東尾根の古道の取付きは
急斜面のため古道は消失している


2013.03.16 (土) 晴れ   哲、道

行き:JR高槻駅北バス停 7:52 − 出灰バス停
帰り:出灰バス停 13:02 − JR高槻駅北バス停
コース:
出灰バス停〜BS50m南の地道へ入りすぐの植林地を登る〜地形図の古道の破線を追って急斜面を登る〜標高350m付近で尾根道出合〜溝状の道を登る〜バナ谷からの支尾根道出合〜東海自然歩道出合〜△ポンポン山〜(往路をピストン)〜出灰バス停

注意:
◆出灰バス停南50mから登る地形図に記されている古道の取付きは急斜面で古道は崩れて消失しています。ガレているので、取付き付近の急斜面は初心者危険コースです。その急斜面を少し登って左に寄って行くと標高350m付近で尾根道に出合います。







 今日は夕方から出かける哲郎。「近場にしよう!」とポンポン山へ出かけることにする。出灰バス停の南から南東へ登って行く尾根があり、地形図の古道の破線が記載されている。以前から気になっていた哲郎、今日はこの古道を探索し13時頃のバスで帰ることにする。

 JR高槻北バス停から二料行きのバスに乗る。今日は土曜日なので通学の子供たちがいないので座っての出発となる。数人の登山者と出灰バス停で降り、バス停待合室で準備する。

 準備も終わりバス停南50mにある地道へ向かう。「0℃や!」と今日は冷え込んでいるようだ。橋を渡ると左へ山裾を巻く道の分岐に出合うので、左へとる。

バス停から南東尾根を見ながら バス停南50m橋を渡り左の地道へ

 地道へ進んだすぐのところが古道への取付きである。早速、植林地にある踏み跡をジグザグに少し登り、奥へ進んでいくと左手に植林が切れ急な斜面が見える。踏み跡は先へ続いているので進んでみるとお墓へ通じている。その先もう1本斜面を巻いていく道を進み調べるが、地形図の破線から大きくズレてきて危なっかしい崖になって来たので引き返す。

 急斜面まできて、「古道はこの付近にあっただろう!」と、この斜面を登ることにする。「ほんまに、ここに古道があった?」と思うほど急で、登るにつれ勾配はきつくなり足元はガレてきて石がパラパラと落ちていく。

分岐からすぐの植林地を登る 勾配はきつくなり足元はガレてきて

 尾根への直登は無理なようで、少し登ってから少しずつ左へ登って行くと、途中で石組みを見る。「ここに古道でもあったのやろか?」と左へ進んでいくと、標高350m付近で尾根に出る。先に着いた道子が「道がある!」と叫ぶ。

 そこにはシッカリした広い作業道が尾根を登っていく。「何や、道があるやん!」と拍子抜けの二人、「この道は、どこからきてるのやろ?」と、結局哲郎が下って調べることになる。少し下ると折り返していく踏み跡をみる。「これが古道の跡やろか?」と言いつつ下って行く。尾根の先端まで来ると道は消え、左手と前方は崖で降りられない。

 右手を見ると民家が並び、「民家の庭に降りるのは、取付きとは言えない!」と、周囲を調査するが上からでは判断できないので、下の地道からの取付きは宿題とすることにし道子の待つところまで引き返すことにする。

石組みを見る。
「ここに古道でもあったのやろか?」
右手を見ると民家が並び
下の地道からの取付きは宿題とする

 道子の待つところまで戻り「疲れた!」と哲郎は小休止、時計を見るとバス停を出発してから1時間経っている。「急がなくては!」と二人は尾根道を登り始める。この尾根道はガレ場の上の斜面では細くなるが、それ以外は広くシッカリした道が続く。

 道は溝状に変わり登って行く。丁度比叡山で探索した八丁古道のように尾根に沿って広い溝が続き、その中を歩いていく。

二人は尾根道を登り始める 稜線に沿って広い溝が続き

 溝上の尾根を歩いたほうが、歩きよく雑木も楽しめるようだが、倒木も少なく歩くことができるので、溝の中を歩くことにする。

 そのうち倒木が増えてきたので、溝上に上り溝に沿って歩くことにする。ここにきて初めて展望が開け、木々の間から北の山々を見る。遠くに小さく見えるのはどうやら愛宕山のようだ。

そのうち倒木が増えてきたので 遠くに見えるのはどうやら愛宕山のようだ

 尾根の勾配も緩やかになり、溝状の道もなくなり快適に登って行くと、標高600mの小ピークに出合い右からの尾根に合流する。ここからほぼ水平な緩やかな尾根道が続く。

 「あ!、ここや!」と、左手からの道に出合う。ここは以前バナ谷から登って来た道である。と言うことで、今日の探索は終わったようだ。

P600から緩やかな尾根道が続く 左手にバナ谷からの道に出合う

 快適な道を進んでいくと、バナ谷分岐から数分で東海自然歩道に出合う。どうやら出灰からここまで約1時間で来ることができるようだ。東海自然歩道を左にとり、山頂へと歩き始めると、ここはメインルート、たくさんの人に出会う。

快適な道を進んでいくと 東海自然歩道に出合う

 11時、山頂に着くが人は少ない。木のベンチに腰掛けオニギリを食べ始めると次から次へと登山者がやってくる。20分の昼食休憩も終わり腰を上げるころには、山頂広場は満員となる。

 帰りは来た尾根道を下ることにする。東海自然歩道から出灰南東尾根への分岐には丁度標識があり分かりよい。分岐で右にとり尾根を下って行く。

ポンポン山に着く 帰りも出灰への尾根へ

 緩やかな尾根道を下って行き、P600に出合うと右にとり下って行く。勾配がきつくなる頃、溝状の道が現れてくるが、下りは溝横の稜線を下ってみる。ダラダラと下って行き最後は溝状の尾根道へ進み、目の前に植林地が見えてくると道は細くなり斜面を巻いていく。

 朝尾根を下った時に見つけた古道の跡のような踏み跡、「古道の痕跡があるかも知れない!」と、今日はこれを下ってみることにする。しかし道は途中でハッキリしなくなり、朝登って来たガレた急斜面を下るようになる。「やれやれ」と植林地へ降り立ち、右にとりバス停へ向かう。

踏み跡を調査する 取付きへ下りてくる

 バスまで20分、この尾根への地道からの取付き調査は「時間がない!」と宿題として残し、出灰川に降り用具や靴を洗う。バス停へ向かうと、山頂で見かけたカップルがやって来たので、今日探索した南東尾根で下る場合と出灰道を利用する場合と、ほぼ同じ所要時間のようだ。

 でも雑木が続く尾根道の方が心地よいので、「出灰バス停南東尾根は使える」と言うことになるようだ。古道の取付きは危険で時間がかかるので「次回は安全に取付く道を探そう!」と。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
アセビの花が春を告げる