ポンポン山(不動谷西尾根〜出灰南東尾根)//西山
2013.06.22


 
出灰川を渡って不動谷西尾根の探索は始まる


2013 .06 .22 (土)  曇り   哲、道

行き:JR高槻駅北7:51(高槻市営バス)− 出灰
帰り:出灰バス停13:02 − JR高槻駅北


コース:
◆出灰バス停〜NTT電柱【出灰13】〜渡渉して小さな谷の右岸〜炭焼窯跡〜小さな谷分岐左俣〜少し登って左上の支尾根へ〜不動谷西尾根出合〜古道の取付き調査(出灰不動尊)〜不動谷西尾根を登る〜バナ谷からの支尾根出合〜バナ谷下山口〜出灰南東尾根出合〜出灰へ下る〜出灰集会場〜出灰バス停

注意:
◆不動谷西尾根の古道取付きは出灰不動尊の鳥居横の急斜面です。勾配がきつく道も消えているので初心者危険ポイントです。出灰不動尊からの取付きはお勧めできません。
◆NTT電柱【出灰13】から不動谷西尾根の古道へ取りつく場合、尾根に乗るまで道が不鮮明なので初心者危険コースです。









 今日は娘のJazz Liveがあるので夕方まで家でゆっくり・・・・、でもせっかくの梅雨の中休み、「チョットだけ出かけるか!」とポンポン山の出灰周辺の古道探索に出かけることになる。

 前回の宿題:「バナ谷東尾根にある古道を登って行くと、途中で不動谷西尾根に出合いそこにせせらぎの里へ下って行く古道を見る。この古道の取付きはどこや?」:を片付けようと出灰へ向かう。

 前回、出灰の住民から「その谷(バナ谷)と次の谷(不動谷南の谷)からもポンポン山へ行ける」と伺っていたので、今日はその小さな谷から探索することにする。

 JR高槻駅北7:51発二料行きのバスに乗り出灰バス停で降りる。今日の登山者は我々二人だけで、バス停で準備して出灰川沿いに歩き始める。道端にはホタルブクロやアジサイが咲き、民家の石垣に毎年のように咲くサボテンの花を見る。

バス停から出灰川沿いに歩き始める 民家の石垣に咲くサボテンの花を

 バナ谷への進入ポイントを過ぎ、集落を抜けると右下の出灰川の様子を見ながらゆっくりと歩いて行く。「アレや!」と対岸に小さな流れが注ぎ込んでいるのを見る。この付近に橋はなく、問題は「どこからどうして対岸へわたるか?」である。

 水量は前日の大雨の影響だろういつもより少し多い程度で思ったより増えていない。小さな谷口の下流部分に浅瀬を見つけ「あそこなら渡れるやろ!」と哲郎、後は出灰川へ降りるポイントである。。

 川まで数mの崖が続いているが一か所だけ降りられそうなところを見つける。そこはNTT電柱【出灰13】である。早速道子が降りていくが「ロープがある!」と道子、どうやらここは対岸へ渡るポイントのようだ。

下降ポイントはNTT電柱【出灰13】 道子が降りていくが「ロープがある!」と

 川底が均してあるように思われるところを渡るが、大雨で増水しチョット深いので今日も「エイッ!」と川の中をはねるように対岸へ渡る。ロープといい均した川底といいこのルートは山作業にも使われているのだろうか?。渡った小さな谷口の両岸は雑木に覆われ、ハッキリした道は見当たらず「残念」と言うことになる。

 左岸は藪が深いので右岸を登って行くと、すぐに炭焼窯跡を見る。このまま藪漕ぎでこの支尾根を登って行こうと思っていると、「道がある!」と道子、それは小さな谷沿いに続いているので二人はこの道を進んで行く。

すぐに炭焼窯跡を見る 二人はこの道を進んで行く

 谷に出合うと道は谷水で洗われハッキリしなくなるが、ゴロゴロした石が道の様に谷に沿って並ぶ。谷を登って行くと標高330m付近で谷は分岐する。本流は歩きにくそうなので左俣をとり登って行く。

谷に出合うと道は谷水で洗われ消える 左俣をとり登って行く

 少し登ると谷も消え目の前の雑木が増えてきて「いやだな〜」と、でも左手直ぐ傍に尾根が見えてきたので、この支尾根へと登って行く。チョットだけ登って標高360mで緩やかな尾根に乗り、小休止後不動谷西尾根へと登って行く。

谷も消え目の前の雑木が増えてきて 標高360mで尾根に乗り登って行く

 すぐに不動谷西尾根に出合う。ここに古道を見るが、道は尾根に沿って下って行く。出灰不動尊周辺は急勾配の斜面なので、こちらに古道はないと思っていて予想が外れてしまった哲郎、二人はこの道を下って古道の取付きを確認することにする。

 下って行くと道はだんだん細くなり、標高370mを切ると折り返すように右に折れていく。そのうち道も消え急斜面のケモノ道に変わる。下に不動尊の建物が見えてくるが、すぐには降りられない急斜面、二人とも「あ〜だ、こ〜だ!」と注意しながら歩けそうなところを探してジグザグに降りていく。最後は不動尊の鳥居の横に降り立つ。降り立つのに15分もかかってしまい「やれやれ!」と小休止する。

注意しながら歩けそうなところを探して 不動尊の鳥居の横に降り立つ

 ここは不動谷からポンポン山へ向かう時に通るところである。降りてきた斜面を鳥居から見上げて「ここは危ないので、お勧めのコースにならない!」と哲郎。二人は小休止後降りてきた急斜面を登り始める。

 雨あがりの急斜面、ズルズルと滑るのでゆっくりとジグザグに登って行くが、途中で右に寄って古道へ向かうのを忘れ尾根まで直登する。ユックリの登りで15分かかり尾根の古道に出合うと、そこは朝登って来た支尾根との合流点である。

鳥居から急斜面を登り始める 急斜面をジグザグに登って行く

 10時30分前、これで不動谷西尾根の取付きの調査は終わったのだが、13時のバスまで少し時間があるので、この尾根を登って行き出灰南東尾根から出灰バス停へ向かうことにする。

 シッカリした道が続き、古道が歩きにくい所は別ルートを探すが、細い尾根なので古道を外れることはなく迷うこともない。標高450mで前回バナ谷東尾根の古道からやって来た合流点に着く。ここから上の尾根は前回歩いたが、まだ11時00分なので予定通りこのまま不動谷西尾根を登ることにする。

不動谷西尾根を登って行く バナ谷東尾根の古道への分岐に出合う

 古道は溝状になり、歩きにくい所は溝上を歩く。溝を抜けるとしばらく穏やかな快適な尾根が続きバナ谷を詰めて登って来たポイントに出合う。その先で少しずつ登り始め、古道は尾根から外れ左に斜面を巻いていく。巻道は途中で少し崩れているが難なく進める。

穏やかな快適な尾根が続き 少し崩れているが難なく進める

 しばらく巻いていくと、出灰南東尾根に出合う。左にとると少し歩いて東海自然歩道に出合いポンポン山へ行くことができる。今日は急いでいるので右にとり尾根道を出灰へと下って行く。

 途中の西方が開けたアセビが茂るポイントで昼食とする。もうバスには十分な時間があるのでゆっくりの昼食とする。11時45分、「そろそろや」と出灰へ歩き始める。

出灰南東尾根に出合い左にとる アセビが茂るポイントで昼食とする

 P600の小ピークで右にとると尾根は北へ向き、だんだん下り始めると尾根は北西へ変わる。こちらの古道も途中で溝状になり、倒木で歩きにくい所は溝横の斜面を歩くことになる。

 素朴な尾根が続き「出灰登山道」よりも雑木を楽しむことができお勧めです。標高400m付近で植林を見るようになり北へと向きを変えると出灰は近い。

古道は途中で溝状になり 植林を見るようになると出灰は近い

 斜面を右に巻いてから細い尾根を下って行くと、右下に民家の屋根が見えてくる。尾根の先端まで来ると右に折り返し、黄色い建物の出灰集会所の裏に降り立つ。

細い尾根を下って行くと 折り返し出灰集会所の裏に降り立つ

 12時30分、予定通りだと出灰バス停へ向かい、今日は水量が多い出灰川で用具を洗い後始末する。心配していた雨は降らず、宿題を一つ片付けた二人は満足げに定刻にやって来たバスに乗り帰路に着く。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
「赤くない!」と、ヒイラギの実を見る
赤い実はセイヨウヒイラギで全く別の植物