ポンポン山周辺の里山散策 2013.09.28
(出灰〜中畑〜善峯)//西山


 
不気味な音が響く西京都変電所
「こんなところには住みたくない!」と哲郎


2013.09.28 (土)  晴れ   哲、道

行き:JR高槻駅北7:51− 出灰
帰り:善峯バス停14:24 − 阪急東向日


コース:
出灰バス停〜素盞鳴神社〜流谷林道〜林道終点〜古道を東へ〜出灰から中畑への車道〜中畑バス停〜中畑回転場〜西京都変電所〜外畑小塩山登山口〜大原野森林公園〜杉谷〜善峯バス停










 「今晩はムカゴ御飯にしよう!」と、今日はゆっくりとポンポン山周辺の里山散策に出かける。出灰でバスを降りバス停でユックリ準備する。

 出灰川沿いを歩き始めるが、山裾に野草の花は見当たらない。100mも進むと左手から出灰川に流れ込む支流を見る。この川沿いには林道があり、「そうだ、今日はその林道を歩いてみよう!」と言うことになる。集落に入るとすぐに分岐に出合う。「←素盞鳴(すさのう)神社」に従い分岐を左にとる。

バス停から出灰川に沿って歩き始める すぐの分岐を左へ素盞鳴神社へ

 すぐに大きなカツラの神木がある素盞鳴神社を見て橋を渡る。そこには林道の標識があり、この林道は「流谷線で幅3m、総延長約2Km」とあるので中畑まで突き抜けていないことが分かる。

 薄暗い林道ではあるが、高槻市が管理しているのでシッカリした道が谷沿いに続く。初めての林道は「この先に何があるのだろう?」とワクワクするものだが、左右に植林地が迫っていて薄暗い道が続き、どうやら期待外れのようなきがする。

橋を渡ると林道流谷線の標識 薄暗い谷沿いの林道を歩くく

 数100m進むと林道は分岐するが、本道の右を進む。ここに「ほたる保護」の古い大きな看板をみるので、昔はこの付近でホタルが舞っていたようだが、はたして今はどうなのだろうか?。

 分岐を過ぎても日の当たらない道が続き、目的のムカゴは全く見当たらず「残念」と言うことになる。やっと谷間が開けてきて谷沿いにマツカゼソウやアケボノソウの花を見るが、その数は少ない。

 しばらくすると明るい湿地帯に出合う。ここでミツバアケビの紫色の実を見る。丁度開いているので採って頂くと「こんな甘いのは久しぶりだ」と道子。

 少し歩いて林道終点に着く。丁度地形図で破線が分岐している地点で、マークも見かけるので我々が歩いてきた林道はハイキングコースに利用されているようだ。「この先谷間を詰めていくと中畑へ抜けるようだが、目の前に見えるシッカリした古道を進むことにする。

分岐は本道の右をとる 林道終点から古道を進み右へとる

 その道を進むと、すぐに分岐していて、ハッキリした踏跡は右(東)へ巻いていくので、右へ進むことにする。この道は地形図の破線の道で古道のようだ。少し登った峠を越えると、植林地の中を東へとドンドン下って行く。

 すぐに谷に出合い谷沿いを下って行くと車道が見えてきて、丁度車道が橋を渡ったところに降り立つ。ここは出灰の大原野森林公園入口から北へ数100m進んだところなので、森林公園へは向かわず、このまま北へ中畑方面へ進むことにする。

すぐの峠を越え植林地を下る 車道が橋を渡ったところへ降り立つ

 車道を北へ歩き始めると谷間は開け明るい林道が続き、日も当たるようになったので道子は傘を取り出す。山裾にいろいろな木の実を見るが野草は余り咲いていない。それにムカゴもなく「ムカゴ御飯大丈夫かいな!」。中畑集落に入り、暑い日射しの中、田畑を抜け中畑バス停へ向かう。まだまだ11時前だがバス停で昼食とする。ここは集会場にもなっていてトイレがあるのだが、カギがかかっていて使用できない。

中畑バス停のベンチで昼食
このバス道はアドプトロードとある
ムカゴを採っていると
「ヒェー」と道子
ニラ アケボノソウ
5裂しているのでツリバナ エゴノキ

 昼食も終わり外畑回転場へ歩き始める。山裾には民家が広がり「こんな山奥に!」と思ってしまうが、標高400m、涼しくて住みやすいのだろうか。山裾や畑の土手にたくさんの野草を見るが、台風18号が通り過ぎてから晴天が続いているので、どの花にも勢いがない。

ツリガネニンジン ゲンノショウコ
オトギリソウの花は終わり ツリフネソウ
アカバナ フジバカマ

 中畑回転場に着く。ここから北へ峠を越していくと亀岡へ抜けられるが、ムカゴの補充が必要なので外畑から善峯へ向かうことにする。右の車道を進み少し登った峠で京都市に入り、少し下ると「きのこ直販所」の看板を見る。

 今日はここでシイタケを頂くことにする。売店へ入ると「このシイタケは料亭へ卸していてマツタケの様にうまい!」とおかみさん。「それはどうかな」と思いつつも近所へのお土産としてたくさん購入し、おまけも頂く。

熟したミツバアケビの実を頂く カワミドリを久し振りに見て喜ぶ
タニウツギの実 イヌガヤの実
オニルリソウ
オオルリソウより花の間隔が広い
サクラタデだろう?
タデの仲間は花が美しい

 道は南へと向き始め、目の前に小塩山を見ながら歩くようになる。明るい道が続き山裾の花や色づいた木の実を見ながらのんびりと歩いて行く。大原野森林公園入口来て、12時55分、「急げば善峯14時24分のバスに間に合うだろう!」と少しピッチを上げることにする。

 「いつもここからピッチが上がる!」と道子、大雨で土砂が道に流れ込んでいるところもあるが、大きな被害もなくヤレヤレである。逢坂峠13時10分、「もう間に合うだろう!」と道端のムカゴを見るようになるが、最近手入れされているようでムカゴは見当たらない。人影もなくヒッソリとした杉谷の集落を抜けると下り始め、急坂を下って善峯寺駐車場前に着く。

小塩山を見ながら ポンポン山登山口の杉谷を抜ける

 13時40分、大原野森林公園入口から45分で来たことになる。谷へ降り用具を洗いバス停へ下って行く。善峯バス停横のトイレで着替え、やって来たバスに乗り涼をとりながら発車を待つ。バスに乗った登山者は我々二人だけ、「秋深し」はまだまだのようで、チョット淋しい二人である。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
ジャコウソウ