桟敷ヶ岳(小祖父谷〜ナベクロ峠〜薬師峠)//北山
2013.05.06


 
小祖父谷を詰めていくと
城丹国境尾根のP842北鞍部にでる


2013. 05. 06 (月/祝) 晴れ   哲、道

行き:JR京都駅バス停 6:50 − 周山8:20 − 井戸
帰り:小野郷バス停 15:58 − JR京都駅
コース:
・井戸バス停〜井戸祖父谷林道〜小祖父谷林道〜林道終点から谷を詰めていく〜城丹国境尾根P842北鞍部〜鉄塔【甲132】〜鉄塔【乙129】〜ナベクロ峠〜桟敷ヶ岳〜岩茸山〜薬師峠〜大森東町〜大森中町〜小野郷バス停








 今日は京都北山の新緑を楽しみ、春の野草の様子を伺いに城丹国境尾根に出かけることにする。井戸から小祖父谷林道を詰めてみる。

 小祖父谷へは井戸祖父谷を登って行き・344の分岐で右にとる。旧道分岐で右にとり橋を渡り谷沿いに進んで行くと林道カーブ地点で橋を渡る。ここが小祖父谷林道の取付きである。

 分岐を右にとり小祖父谷沿いを進む。以前大雨で荒れた林道も整備され、いつものように心地よく歩いて行く。

ここが小祖父谷林道の取付きである ヒトリシズカが静かに咲く

 哲郎は足元の野草を見ながら歩くが、道子は崖上を見て歩く。ウドを探しているようだが見つかることはないようだ。この林道は古く谷沿いに続いているので野草を楽しむことができる。ヤマルリソウが綺麗に咲いているので、春の野草は少し遅れているようだ。

 斜面には黄色いヤマブキの花が続いていて、その横のジャケツイバラはまだ芽吹いた状態で開花が遅れている。ダラダラと登って行くとジョウラク峠の分岐に着く。今日は桟敷方面へ向かうので、「ジョウラク峠はまたにしよう」と通り過ぎる。

ヤマルリソウ 「ジョウラク峠はまたにしよう」と直進

 ジョウラク峠分岐から100mも進めば再び林道分岐に出合う。いつもは右にとり林道終点から標高差100m登り大谷峠へ向かうが、今日は左にとってみて、桟敷方面への道を探索することにする。

イカリソウ 大谷峠への分岐を左

 脇道はあるが本道を詰めていくと分岐に出合い、前方が開け目の前に伐採地が広がる。これが小てつさんが言う「城丹国境尾根の大伐採地」のようだ。伐採地には入れないので左にとり、伐採地の境にある小さな谷沿いの林道を進んで行くと数分で林道終点に着く。

目の前に伐採地が広がる分岐に着く 数分で林道終点に着く

 ここにも伐採地にはネットが続き入れない。林道終点の先には谷沿いに作業道が続いているので、これをとることにする。作業道は10分も歩けば谷に突き当たり右手の伐採地へと登って行く。もう山裾に歩けるところはなく「どうしよう?」と言うことになる。

 ここにもネットがあり伐採地の道は通れない。植林地を登り左の尾根にのり進んでも良いが、ここはこのまま谷を進むことにする。

作業道は右手の伐採地へと登って行く ここはこのまま谷を進むことにする

 谷に流れはなく谷沿いのミヤマハコベを見ながら進んで行く。すぐに大きな岩や石が目立つようになり、そんな岩を登って谷を詰めて行く。すぐに滝のような崖に突き当たり左手の斜面を歩くことになる。まだ標高680mである。

大岩を越えていく ミヤマハコベ

 植林地の谷筋を詰めていくと、20分経っただろうか前方が明るくなり雑木の森に変わる。芽吹きの始まった雑木が続き心地よい。雑木の谷間を歩いて行くと、その森は広がってくる。地形図で確認すると、ここは城丹国境尾根のP842と北のピークとの間にある鞍部である。

植林地の谷筋を詰めていくと 雑木の谷間を歩いて行くと

 進んで行くとテープ類がたくさん見えてきて、ここが城丹国境尾根とわかる。尾根を左(東)へとる。植林地はすぐに終わりピンクや白い花が咲く雑木の尾根に変わる。少し登って行くと最初の鉄塔【甲132】に出合う。その下を通り抜けるとすぐに桟敷への分岐がある鉄塔【乙129】に着く。

最初の鉄塔【甲132】に出合う 桟敷への分岐がある鉄塔【乙129】に着く

 今日は快晴、このピークから送電線の先が良く見える。まだ11時前なので「昼食は桟敷で!」と分岐を南へとりナベクロ峠へ向かう。すぐのナベクロ峠は相変わらずハッキリしない。標識に従い左の桟敷への尾根に乗る。すぐに美しい奥山椒谷の源頭を右手に見ながら進んで行く。

ナベクロ峠を左の桟敷へ 奥山椒谷の源頭を右手に見ながら

 雑木の尾根を楽しみながら進み、鉄塔から30分で桟敷ヶ岳に着く。まだ11時過ぎ、静かな広い山頂にだれもいない。広場にはアセビの大木が鈴なりの花をつけ、二人はこれを見ながら昼食とする。昼食が終わる頃数人のグループがやってきてここで昼食のようだ。これをみて二人は薬師峠へ向け歩き始める。

 桟敷ヶ岳から薬師峠へは、いったん鞍部に下り鉄塔ピークに登り返す。鉄塔からアセビの花が続く尾根を下って行くと次のグループに出合う。年配のハイカーだが道を尋ねてくるのでこれに答える哲郎、彼らはナベクロ峠から大森に下って薬師峠へ戻る計画のようだ。

 「地図は?」と哲郎、ガイドブックのコピーを持っていてだけなので、ナベクロ峠付近から長谷道は無理なような気がする。結局彼らは桟敷ヶ岳から引き返すと言っている。「やれやれ」と安心する哲郎。

やって来たグループも昼食のようだ 薬師峠へは、いったん鞍部に下り

 アセビの尾根から今日は尾根道を下ってみる。すぐに林道が見えてきてゆっくりと下って行くと反射板に出合う。反射板を過ぎたところで林道から登山道の尾根道へ入る。道は緩やかに下って行き、少し登って岩茸山の小広場に着く。

下って行くと反射板に出合う 岩茸山の小広場に着く

 岩茸山を過ぎると急斜面を下って行き、巻道の登山道に出合う。後はだらだらと雑木を楽しみながら下って行き、やっと薬師峠に着く。まだ13時、このまま岩屋橋に下ると15時のバスに十分間に合うが、今日は大森に下ってみる。

巻道にある岩茸山登山口 雑木を楽しみながら登山道を下る

 大森から小野郷まで長い舗装道が続くが、道端の野草を楽しみながらゆっくりと歩いて行く。でも今日は日差しがきつく暑い、道子は傘を取り出して日傘とする。小野郷への道は今日は長く感じる二人だが、ぶらぶらとワラビを摘みながら小野郷へ向かう。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
イチリンソウ