天童山(薬師峠〜大谷〜竜ヶ坂峠)//北山 2013.05.18 |
天童山のパラグライダー基地から山国の集落を覗き込む |
2013. 05. 18 (土) 晴れ 哲、道
・岩屋橋バス停〜志明院〜薬師峠〜大森キャンプ場〜大谷林道〜舗装道が終わる手前の作業道〜植林の尾根を登る〜反射板南尾根〜反射板ピーク〜天童山〜パラグライダー基地〜竜ヶ坂峠〜カモチ谷〜殿橋〜ウッディ京北〜周山バス停
注意:
・大森大谷から城丹国境尾根にある反射板ピークの南尾根は道がなく取付きが不鮮明なのでお勧めできません。 数日前の天気予報では、この週末は雨ということであったが、天候が回復しハイキング日和となる。それではと城丹国境尾根へ野草観察に出かける。 京都駅で「おばさん山歩き隊」に出合、北大路まで同行する。桟敷へ行くというTさんと共に北大路駅前バス停へ向かうと、すでに雲が畑行きのバスの定員を超える登山者が待っている。 おばさん山歩き隊のグループは「もくもく号」で出発し、残った16名は追加のタクシーを待つ。いつもはすぐにやってくるタクシー、今日はなかなかやってこなくて、結局二人は20分遅れで雲が畑へ向かうことになる。 雲が畑バス停で準備するが、すでに「おばさん山歩き隊」の姿は見えず、二人が志明院へ向かって歩き始めたのは9時30分となる。
志明院への道は、いつもはゆっくり野草を見ながら登って行くのだが、「今日は遅れている!」と朝からピッチを上げて歩くことになる。「でも、花が!」と哲郎はいつものようにデジカメに納めながら歩いて行くと、道子から随分と遅れてしまう。 志明院に着き小休止、シャクナゲもう終わったのか今年は咲かなかったのか志明院の庭にピンクの花は見当たらない。飲水後右手の登山道を歩き始める。
植林地を過ぎると谷沿いにクリンソウが咲き「丁度見ごろ!」と花を見ながら進んで行く。しばらく雑木を楽しみながら進んで行くと薬師峠に着くが、ここでも誰も見ない。10時20分、バス停から50分である。 今日は城丹国境尾根の大谷峠へ向かうので、峠から大森へ下って行く。ワラビを摘むこともなく、ただ黙々と歩き15分で大森のゲートボール場に着く。今は伐採中なのだろう木場として使われているが、トイレを借り小休止する。
車道に出合うと右にとり大谷峠へと歩き始める。大森キャンプ場にはたくさんの車が止まっていて、広場ではイベントがあるのだろう青年が楽しそうに準備している。 今日は天気も良く、目の前の山々が眩しく見える。道子は止まって何やらゴソゴソ・・・、傘を取り出し日傘とする。大谷林道は植林地が続くが谷沿いには色々な白い花を見る。木の花は白いものが多い。
林道を詰めていくと送電線の下を2回潜り、前方に城丹国境尾根の反射板が見えてくる。舗装道が終わったところでいつものように昼食とする。11時30分なので、いつもと同じ時間と言うことは20分の遅れは取り戻したようだ。 オニギリを食べながら哲郎は地形図を覗く、この林道の西には南北に細長い支尾根があり、登って行くと反射板のピークに出る。ひらめいた哲郎は「今日は野草観察を止め、反射板への尾根を登ってみよう!」と。古い登山地図には尾根に取りつく古道が記載されているが、取付きが分からないので、この近くの作業道から取付くことにする。 昼食後、林道を少し下って作業道へ進入する。尾根の手前で道は消え左右に急な植林地を見る。急斜面で、おまけに最近間伐と枝打ちをしたのだろう間伐材で埋まっている。「登れるのやろか?」「尾根まで時間がかかる!」と哲郎、今日は娘がやってくるので早く帰りたい二人だが、登るかどうか迷ったすえ「ここまで来たのだから急斜面を登って行こう!」と言うことになる。
間伐材の埋まる斜面は諦め、少ないほうの斜面を選ぶが余りの急斜面、道子は全く進めない、哲郎が登れそうなところを指示し小さくジグザグに登って行く。植林地は掴む木がないので時間がかかってしまう。 調べればこの尾根へのいい取付き場所があるのだが、急なひらめきはこんなもの、時間がかかってしまうのは仕方がない。やっと登り切り尾根に出る。【この作業道からは登れません!】 作業道取付きから尾根まで30分もかかってしまい「あ〜やれやれ!」と小休止する。尾根は予想通り雑木が綺麗、この細い尾根を北に歩き始める。しばらく平坦な尾根が続き心地よい。
そのうち標高625mの鞍部に出て尾根を横断する作業道を見る。「これが古い登山地図にある古道や!」と哲郎、左右の先がどうなっているのか気になるところだが、今日は時間がないので宿題とする。 鞍部から標高差100mの登りが続くが、新緑の雑木が綺麗で苦にならない。雑木が濃い所もあるが藪をこぐようなところはない。
標高730mを過ぎると尾根は西に向き足元に赤い境界マークの杭を見る。尾根は細くなり岩も混じってきて、先ほどの尾根とは異なり常緑樹の低木が続く。100mも進むと最後の登りが始まる。
急斜面を10分も登ると城丹国境尾根の反射板ピークに着く。13時15分だ、随分と遅れてしまったので、先を急ぐことにする。新緑の尾根を楽しみながら歩き、次の反射板ピークから南の愛宕山系を眺めて、すぐに雑木の美しい鞍部から天童山へと登って行く。
鞍部から5分も登ると天童山に着く。13時30分である。周山15時40分発のバスに乗りたい二人、「間に合うかいな?」。すぐに山頂を後にする二人はヒノキの急斜面を下って行く。 「急ぐのでパラグライダー基地経由にしよう!」と途中のトレイル分岐【京北D3-1】から右の植林地を歩く近道へ進入する。こちらのルートの方が茶呑峠経由より歩きやすいからだ。近道と言っても植林地の踏み跡を辿っていくのだが、トレイルのマークがなければ分かり難いところである。
天童山の西尾根に出合い【京北D2-1】尾根を早足で下って行く。雑木の綺麗な穏やかな尾根が続き、アンテナを過ぎると下り始めてパラグライダー基地に出る。ここで眼下を覗いた後パラグライダー基地の取付き道を下って行く。
13時55分、茶呑峠から山国への古道に出合う。天童山から25分である。ここでやっと茶呑峠と同じ標高なので、これから急な林道が続く。哲郎が竜ヶ坂の二石仏を覗いていると、道子はすでに林道を下り始めている。 バスまで90分あるので、もうバスに間に合うようだが二人は林道をかけるように下って行く。昨年少なかったクリンソウも少し回復してきて、目を楽しませてくれる。
ゲートを過ぎるとカモチ谷の林道に出合う(・340)。後は緩やかなカモチ谷を下るだけだが、二人とも早足で下って行く。いつも寄っているワラビが群生する斜面、ワラビで一杯の袋をぶら下げた夫婦を羨ましそうに横に見ながら殿橋へ急ぐ。 昨年少なかったカモチ谷のクリンソウも回復してくれていて目を楽しませてくれる。いつも用具を洗っている堰堤に着くが、取水口周辺を掃除作業中で、ここでの後始末をあきらめる。
14時40分、殿橋を渡り国道R477を周山へ向かう。暑い西日を受けるので道子はここでも傘を広げ日傘とする。15時丁度にウッディ京北に着き、「天童山から90分や!」と早く着いたことを喜ぶ道子「やればできる!」と、ここでゆっくり後始末をして、お店で野菜を買いブラブラと周山バス停へ向かう。
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