天童山(薬師峠〜城丹国境尾根)//北山
2013.10.29


 
紅葉にはチョット早いが心地よい城丹国境尾根


2013.10.29 (火) 曇り   哲、道

行き:北大路駅前 8:40 − 岩屋橋バス停 (もくもく号)
帰り:周山バス停 15:40 − JR京都駅 (JRバス)
コース:
岩屋橋バス停〜志明院〜薬師峠〜大森キャンプ場〜(大谷林道)〜林道終点〜飯森山直下鞍部〜(城丹国境尾根)〜反射板ピーク〜△天童山〜パラグライダー基地〜カモチ谷〜殿橋〜ウッディ京北〜周山バス停

注意:
城丹国境尾根の登山道は薄い踏み跡程度ですが、一本の尾根なので尾根を大きく外れないようにすれば迷うことはありません。







 先週は台風のため、「残念だ」と予定していた釣瓶岳の紅葉見物を止める。今週は「城丹国境尾根へでも」と出かけることにする。北大路駅前バス停から8:40発岩屋橋行きのもくもく号に乗る。同乗の登山者1名は出合橋で降りたので魚谷方面へ向かったようだ。

 終点の岩屋橋で降り準備しているとパラパラと雨が降ってくる。雨具を着るほどでもないので、準備を終え志明院へ向かって歩き始める。

 木々の紅葉はまだまだで、谷沿いを歩いていると、所々で谷がえぐられていて台風の大雨の影響が伺える。谷上のクリンソウは残っているが、谷の中にその姿は見えない。志明院に着き小休止とする。

紅葉はまだまだの岩屋橋バス停 志明院から登山道へ

 志明院から右の登山道を登って行く。植林地を抜け谷に出合うと、ここの谷も洗われたのだろう、クリンソウはほとんど流されていて来春は楽しめないようだ。谷分岐を右にとり雑木の谷間を詰めて行くと薬師峠に着く。

谷分岐を右にとり雑木の谷間を詰めて 薬師峠に着く

 今日は岩屋橋から50分かかったようだ。右に桟敷ヶ岳、左に岩屋山の登山道が交叉しているが、大森へは真っすぐの道を下って行く。ダラダラと下って行き、峠から20分で大森東町に着く。いつものようにバーベキュー設備があるゲートボール場に着きトイレ休憩とする。

 ゲートボール場はネットで囲まれていて「???」。歩き始めると「ワンワンパーク」の新しい看板を見て、「ゲートボール場は止めたのかしら?」。

ゲートボール場でトイレ休憩 「ゲートボール場は止めたのかしら?」

 今日は平日なのに若い団体さんで賑わっている大森キャンプ場の横を通り、大谷川に沿って北へと進んで行く。長谷林道分岐を過ぎると足元に名残の秋の野草を見るようになるが、もう勢いがない。マムシグサの実も丁度緑から赤色へ変色し始めている。

マムシグサの実 ヒヨドリジョウゴの実
ミカエリソウ オタカラソウ

 狭い谷間を抜けると植林地が開けてきて明るくなり、林道終点まで植林地の中を歩くことになる。植林地に作業する人もいなく、出会う人もなく静かな歩きが続く。舗装道も終わり林道が狭くなる手前でいつものように昼食とする。

 今日は晴れと言う予報であったが一向に晴れる様子もなく、空全体が曇って日射しはないが寒さは感じない。昼食も終わり林道終点へ向かう。約500m、標高差50m登って林道終点に着く。

植林地が開けてきて明るくなり 林道終点に着く

 登山道を登り始める。岩混じりの登山道を最初は谷沿いに登って行く。道は落ち葉でハッキリしないが、溝状になっているので登山道と分かる。薄い踏み跡を登って行くと分岐に着く。

 分岐と言っても植林地の中に「火の用心」と古い小さな標識があるだけだが、これが助かる。大谷峠へは右のハッキリした溝状の道を進み、天童山へは左の薄い踏み跡を辿ることになる。

天童山への分岐に着き左へ 分岐の古い小さな標識

 植林地の中を登って行くとすぐに上の方に光を見て、尾根が近いことが分かる。林道終点から標高差120m、15分も歩けば城丹国境尾根に出合う。ここは飯森山直下の鞍部で、小休止とする。鞍部の雑木は黄葉が進んでいて落葉が始まっている。左にとり反射板ピークへと登って行く。

 最初の反射板ピークへは登らずに右に巻いていく道をとる。道と行っても最近歩かれていないようで踏み跡が薄くなってきている。黄葉が始まってきている雑木を楽しみながら巻いて行き再び尾根に乗り次の反射板ピークへ向かっていく。

城丹国境尾根に出合う 尾根の雑木を楽しみながら

 次の反射板ピークに来て、遠くに見える愛宕山系を望むが、今日は展望があまり良くない。天童山直下にある美しい雑木の森を通るが、全く紅葉していなくて残念、すぐに天童山へ向かって登り始める。一登りして天童山の着く。

遠くに愛宕山・竜ヶ岳・地蔵山 天童山に着く

 山頂から南西へ下って行く。ここからは最近京都トレイル道のサブコースに指定されたので、踏み跡がシッカリしてきている。ヒノキの植林の急斜面を下って行くと鞍部に着き、トレイル【D3−1】の標識を見る。標識の破線はパラグライダー基地への近道である。二人はこの破線をとり右の植林地の中を西尾根へ向かって近道をする。でもここは落ち葉でハッキリしないので、西尾根のピークから進んだほうがよさそうだ。

ヒノキの植林の急斜面を下って行く トレイル【D3−1】の標識を見る

 5分も歩くと西尾根に出合い【D2−1】の標識を見る。後は緩やかな雑木の尾根が続き、心地よく下って行く。700mほど歩くと前方が開けてきてパラグライダーフライト基地が見えてくる。二人はフライト基地の先端まで行き、眼下に見える山国の景色を楽しむ。

緩やかな雑木の尾根が続き 眼下に見える山国の景色を楽しむ

 小休止後はパラグライダー基地への取付道を下って行く。数分西へ下ると竜ヶ坂の二石仏がある古道に出合う【京北18】。これは山国から茶呑峠への古道で、左にとりすぐの分岐【京北17】で古道と別れ右の取付き道を下って行く。

 急な道が続くが、「天童山から茶呑峠の急斜面の下りよりはいい!」と道子。この道のクリンソウも随分と減ってきているようで淋しい。

竜ヶ坂の二石仏 古道と別れ右の取付き道を下って行く

 だらだらと20分余り下って行くと車止めゲートに出合、それを潜るとカモチ谷の林道に出合う。ここから周山のウッディ京北までは約1時間、まだ2時前でバスには十分な時間があるのでゆっくりと歩き始める。

 谷は大水で洗われていて、所々で川底の岩が見えて渓流の様になってきている。流近くのクリンソウは姿を消し、ここも来春は淋しくなるだろう。途中の堰堤でいつものように用具を洗い後始末をする。

車止めゲートに出合い 殿橋を渡る

 殿橋を渡りR477を周山へと向かう。橋から15分でウッディ京北に着きトイレで着替え、バスまで時間があるので店内の野菜を購入する道子。「そろそろ」と始発のバスに乗るため周山バス停へ向かい、いつものように途中のお菓子屋さんで和菓子と洋菓子を購入する。バスの中でお菓子を食べるのだが、口に合わないと二人、今日は二人とも余り疲れていないのかもしれない・・・。








主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。


詩篇 【 104:19 】
ベニバナボロギク