ワサ谷~P951~P927~見後谷口//北山 2014.06.07 |
やっと穏やかになった尾根は心地よい P927北東尾根を見後谷口へ下る |
2014.06.07 (土) 曇り時々雨 哲、道
コース: ◆下ノ町バス停~(ワサ谷林道)~ゲート~谷分岐~林道分岐~東の斜面を登る~P951からの西尾根鞍部~P951~P927~P829~久多川見後谷口
注意:
◆小野村割岳~天狗峠~三国岳周辺ではクマに出合いますので、出来るだけ単独行を避けクマ鈴を携帯してください。 ◆P951西尾根に道はありません。またP951以降天狗峠付近に登山道はなく薄い踏み跡を歩くことになるので【初心者危険コース】です。エスケープルートもありませんので初心者だけで出かけないようお願いします。 今日は京都バス利用で天狗峠へ出かけてみる。哲郎の試算では、シッカリ歩けば下ノ町から7時間強で往復できるようだ。 バスのワイパーが動きだし「予報とちゃうで!」と哲郎。下ノ町で降りると雨がきつくなり、準備を兼ねバス停横にある物置小屋で準備する。屋根が低く動きにくいが雨の時はいつもお世話になる。この天気、ヒルが心配だが、この物置にはいないようだ。 雨も上がったようなのでワサ谷林道を歩き始める。バス停奥の駐車場には1台止まっていて、小野村割岳方面へ先客がいるようだ。
民家の前の川沿いに名残のクリンソウを見て、車止めを通り抜ける。この時期ヤマアジサイやコアジサイには少し早く、見るべき花はあまりない。ウバユリが大きくなっているが「もっとたくさんあったのに!」と道子。 雨がきつくなり取り出していた雨具を着る。今日はいつもより先が長いため、いつもより速く歩いているので、雨具の下は汗でずぶ濡れ状態になる。もうこのような状態になれば急ぎ足も止まりユックリ歩くことになる。 植林地の中の林道だが、この時期川沿いの雑木の緑が心地よい。ヤマボウシは咲いているが、この谷ではタニウツギを余り目にしない。
ゲートに着き、いつものようにコンクリートの橋の上で小休止する。スタートからもう45分も経過している。ここから林道が登り始めるので、雨具を着ていたら歩けないだろうと「濡れたら着替えればよい!」と道子、二人は雨具をザックにしまう。ここは標高594m、標高が高いのだろうジキタリスの花はまだ咲いていない。 ゲートから15分で谷分岐に着き、蒸し暑いのでまた小休止する。目の前に小さな滝がある谷に降り、顔を洗う哲郎。もうここで11時、「おばさん山歩き隊やJOEさんやったら、もっと速く歩くだろうに!」と、二人は歩き始める。
谷分岐からさらに勾配がきつくなり、ごろごろ石道を大きく折り返しながら登って行く。谷分岐から15分で林道分岐に出合う。ここから林道を小野村割岳へ向かわず、目の前(東)の斜面を登って行きP951へ直接向かう、要するに近道をとるのだ。 植林地の斜面を登り始める。このルートを歩くのは10年振りだが、大きく変わったところもなく一安心する。急斜面なのでジグザグに登って行き、標高差80m位登るとP951から能見口へ下って行く尾根の鞍部に着く。
もうここから天狗峠まで、急勾配はないのだ。「懐かしいい!」と哲郎、二人は支尾根を北へと登り始める。細い尾根だが登るにつれ広くなるので、右手にコウンド谷の支流を意識しながら登って行くと迷うことはない。登り詰めたところで右に折れP951へ向かう。素朴で美しい林の中を進んで行き心地よい。 「偽P951」のピークを過ぎる頃、例の「美山トレイル」と書かれたテープを見る。まだP951手前なので、天狗峠分岐を見過ごし迷って西尾根へ進入したのだろうが、テープを外さずに戻っているのでP951からコウンド谷へ下る登山者を誤誘導してしまう。「美山トレイル」とは全くセンスもマナーもない連中である。P951からフカンド谷へ下る尾根に出合い左にとるとすぐにP951に着く。
P951でオニギリを頂き着替えをすまし、天狗峠へと歩き始める。天狗峠分岐で3人の登山者に出合い、「コウンド谷ですか?」と確認する哲郎。こんなところで人に出会うのは珍しいことだ。分岐から右にとり、北の尾根を進んで行く。「あちゃ!」と哲郎、すぐに「美山トレイル」のテープを見て、これがまた延々と続く。 芦生の森周辺の尾根は心地よいところだが、これでは前回の小野村割岳と同様心地よく歩くことはできない。こんな細い尾根にトレイル道を作ると、尾根が荒れ、下の芦生の森も荒れてくるだろう。「こんなことをすれば希少植物も減少し芦生の森の美しさがなくなって行くだろう」と心配する哲郎。
今日は時雨れているので予定より遅れている。「天狗峠へ行けなくても、14:00になったら折り返そう!」と決める。そう決めれば楽なもの、二人はゆっくりと歩き始める。周囲の山々を眺めながら細い尾根を歩いて行くのだが、日が射したり、雨が降ったり、変な天気である。 P927を過ぎP921へ向かう。この付近は踏み跡も薄くなっているが細い尾根なので迷うことはない。P921を過ぎ天狗峠に近づいたころ、小てつさんからメールが届く。「今日はドライブなので、帰りに拾えるかも」と。もう13時30分、予定より遅れているので天狗峠はアッサリ諦めて下山することにする。
滝谷は雨でぬれていて滑り「道子は嫌がるだろう!」とP927北東尾根を見後谷口へ下ることにする。小てつさんへ「滝谷分岐へ下る!」とメールし、P927へ引き返す。P927のピークから東へ進み、フカンド山から久多峠への道を下って行く。 途中で右手に久多峠への尾根を見て少し進んだところに見後谷口への下降点があるのだが、今日はこの付近の地形図を持っていない哲郎は下降点を探すのに時間がかかってしまう。支尾根を間違うと左右の谷筋を降りることになり、今日は滑り時間がかかってしまうだろう。哲郎は登山地図を広げ、やっと目的の尾根を見つけだし、「あ~、ここやった!」と二人は見後谷口へと下って行く。
緩やかに下って行く尾根、いくら歩いても標高は下がらない。支尾根分岐で左にとり、北へ向かうと目の前にネットを見て、尾根は左右に分岐する。P829へは右にとりネット沿いに歩いて行くと、小びろいP829のピークに着く。P927から30分も経つが標高差100mしか下っていない。 「小てつさん待っているだろうな!」と急いで下ることにする。飲水休憩後、見後谷口へ下り始める。下ると言ってもそこに道や踏み跡はなく、低木の雑木で覆われている。ここは北東に見える経ヶ岳を見ながらヤブへ突入する。少し下ると雑木も少なくなりネットに沿って下ることになる、
細い尾根、ネットが邪魔で歩きにくい。空が暗くなり「雨が降っては!」と急ぎ足で下って行く。標高700m位から尾根も広がってきて綺麗な雑木の中を歩くようになる。「天気が良ければ心地よい森なのにな~」と。 標高600mを切ると、尾根は東に向き、標高500mから急斜面を下ることになる。もう下から谷の音も聞こえてくる。やっと久多川の河原に降りるが、辺りは薄暗く今にも降りそうである。急いで川を渡り滝谷分岐へ向かっていると、前方から「お~い、お~い!」と叫び声、小てつさんは遅れた二人を探していたようだ。
哲郎の返事が届いたのだろう、小てつさんの迎えの車がやってくる。「こんにちは!」と小てつの奥さん、今日は二人でデートだったようで、「スミマセン!」。車に乗り込むと雨が降りだし、それは大雨となり車をたたきつける。 バス停へ向かっていたら、丁度今ごろワサ谷で雨に打たれていただろう。小てつさんありがとうございました。
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